WX04の新機能、ビームフォーミング・ワンタイムHS+Aモードや通信速度制限でよくある?誤解

2017年11月1日より発売されているモバイルWi-Fiルータ「Speed Wi-Fi NEXT WX04」(以下、WX04)に関して、新機能を紹介するBlogなどなどで誤った記載を見かけたので、よくある?誤解とその訂正。

「クレードルにビームフォーミング搭載」の誤り

「WX04」を紹介しているいくつかのサイトで「クレードルにビームフォーミング搭載」という記載があったので、「どうしてそんなことに???」と思って調べてみると、とあるMVNOのWebサイトに「クレードルにビームフォーミング機能」という紹介がされていたのを発見。

■「クレードルのビームフォーミング機能」という記載が。
「クレードルのビームフォーミング機能」という記載

当然、ビームフォーミングが搭載されているのはクレードルではなくて本体(WX04)側なので、ビームフォーミングを利用するだけなら本体側のみでok。

クレードルによる効用は、WiMAX 2+およびWi-Fi(5GHz帯および2.4GHz帯)の感度改善で、これとビームフォーミングを混同したものと推測される。

なお、「WX04」にてビームフォーミングが有効となる条件は、本体側のWi-Fiを5GHz帯に設定した上で、「WX04」と接続する子機側(スマートフォン・タブレット・PCなど)もビームフォーミングに対応機種で接続することで有効になる。

無線LANにおけるビームフォーミングは、IEEE802.11acで標準対応となっているので、802.11ac対応のスマートフォン・タブレット・PCなどであれば、ビームフォーミングの恩恵を受けることができる。
※ただし、ビームフォーミングが有効になっていることを示す表示などは特に無い。

ビームフォーミングに関する紹介は、ケータイ Watchにて。

第666回:ビームフォーミングとは – ケータイ Watch Watch

無線LANでも、2003年に標準化されたIEEE802.11nからビームフォーミングがオプションとして採用、最新のIEEE802.11acでは標準で対応しています。

「ワンタイムHS+A」を使った月は「ハイスピードモードも7GB制限」の誤り

「WX04」を「ハイスピードモード」(WiMAX 2+のみ接続可能)とするモードから、一時的に「ハイスピードプラスエリアモード」に設定する「ワンタイムHS+Aモード」の紹介について、「同モードを一度でも使った月は、月間のデータ通信量が7GBに制限される。」と紹介しているサイトがあった。
※同様に、「ハイスピードプラスエリアモード」を一度でも使うとその月は月間データ通信量7GBに制限。とする説明を見たり聞いたりすることはたまにある。(これも誤解。)

■WX04:「ワンタイムHS+Aモード」
ワンタイムHS+Aモード

WiMAX 2+サービスにおける通信速度制限は、「直近3日間で10GB」の速度制限と「ハイスピードプラスエリアモードで月間7GB」の制限があり、恐らく後者の速度制限に関連しての言及と思われる。

正しい内容としては、従来通り「ハイスピードプラスエリアモードでのデータ通信量が7GBを超える」と速度制限の対象になるものの、「ハイスピードプラスエリアモード」でのデータ通信量が7GB未満になっていれば、「ハイスピードモード」(WiMAX 2+接続)における月間のデータ通信量には制限はない。

「ハイスピードプラスエリアモード」設定時のデータ通信速度制限に関する記載は、UQコミュニケーションズの公式サイトに詳細が記載されている。

UQ Flatツープラス ギガ放題(3年)|【公式】UQ WiMAX|UQコミュニケーションズ

UQ Flatツープラス ギガ放題(3年)は、月間のデータ通信量に上限がなく、通信速度制限(月間7GB超)が適用されません。ただし、LTEオプション対応機種の場合、ハイスピードプラスエリアモードで通信速度制限(月間7GB超)が適用された後は、ハイスピードモードの「WiMAX 2+」通信もその制限の対象となります。

ちょっとややこしいけれど、一言で言えば「ハイスピードプラスエリアモード設定中のデータ通信量が月間7GBを超えると、当月中はモードを変えてもずっと128kbps制限」という内容。
※「ノーリミットモード」でWiMAXによる通信を行って回避できる云々は、ここのところWiMAX対応機種が出ていないので割愛。

なお、「ワンタイムHS+A」モードは、約10時間経過後、休止・電源OFF・再起動のいずれかを行うことで解除され「ハイスピードモード」に戻る。

つまり「放っておけば10時間はハイスピードプラスエリアモード」での接続となり、同モード設定中のデータ通信量が月間7GBを超えると、当月末までずっと128kbpsの通信速度制限が適用されるため、データ通信量には注意が必要。

「ハイスピードプラスエリアモード」設定中のデータ通信量が、うっかり月間7GBを超えないための対策として、データ通信量が一定値になったらデータ通信を停止の上、アラートを出すことも可能。この新機能は、「ハイスピードプラスエリアモード」を多用する方には嬉しい新機能と思う。(7GB/月での通信速度制限を予防できるので。)