【WX04】ファーストインプレッション(レビュー)&キャンペーンまとめ – WiMAX 2+の「アキレス腱」月間7GBのパケ死回避機能も

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UQコミュニケーションズおよびMVNO各社より「Speed Wi-Fi NEXT WX04」(以下、WX04)が発売となったので、利用開始から1週間時点でのファーストインプレッション&キャンペーン情報のまとめ。

■「WX04」が11月1日発売
「WX04」が11月1日発売
「WX04」が11月1日発売

NECプラットフォームズ製では初の「au 4G LTE」対応

「WX04」はNECプラットフォームズ製のモバイルWi-Fiルータとしては初めて、WiMAX 2+に加えてau 4G LTEにも対応している。

WiMAX 2+の電波が弱い、通信速度が遅くなるような環境でも、au 4G LTEに接続することで快適なデータ通信を利用できるのが最大の特長と言える。

WiMAX 2+のエリアは徐々に拡大しており、都市部の屋外では圏外になることは少ないものの、建物内の奥まった場所に移動したり、地下鉄での移動中、高速移動中などには「いつでも安心して使える」というほどエリア整備はされておらず、「いかなる時も途切れる事無くデータ通信をしたい。」という場合は、au 4G LTEに接続できる安心感は絶大。

■NECプラットフォームズ製では初:ハイスピードプラスエリアモード対応
NECプラットフォーム製では初:ハイスピードプラスエリアモード対応

ただし、HUAWEIの「W04」がWiMAX 2+(2波)と、au 4G LTE(1波)を組み合わせた、3波キャリアアグリゲーションに対応することで、通信速度が下り最大708Mbps(279Mpbs * 2 + 150Mbps)に対応しているのに対して、「WX04」は3波キャリアアグリゲーションに非対応となるため、スペック上の下り最大通信速度は前モデル「WX03」と同じ。

WiMAX 2+対応モバイルWi-Fiルータの通信速度まとめ

機種名 ハイスピードモード ハイスピードプラスエリアモード
WX04 下り最大:440Mbps
上り最大:30Mbps
下り最大:440Mbps
上り最大: 50Mbps
W04 下り最大:558Mbps
上り最大:30Mbps
下り最大:708Mbps
上り最大:37.5Mbps
WX03 下り最大:440Mbps
上り最大:30Mbps
非対応
L01 下り最大:440Mbps
上り最大:30Mbps
下り最大:370Mbps
上り最大:37.5Mbps

※W04は2017年5月に公開されたソフトウェアアップデートを適用した状態。

3年契約ならオプション料金も無料

「au 4G LTE」にも接続できる「ハイスピードプラスエリアモード」を利用した月は、1,005円の「LTEオプション」料金が発生するので、対応機種を持っていても、同モードで利用するのを避けていた方もいるかもしれない。

UQコミュニケーションズおよびMVNO各社では、「LTEオプション」のオプション料金が無料になるプランとして、契約期間が従来プランの2年→3年へと長くなった「UQ Flatツープラスギガ放題 (3年)」および「UQ Flatツープラス (3年)」を提供しており、対象プランを契約していれば「LTEオプション」のオプション料金は気にする必要がなくなっている。

■171101_WX04.jpg
「ハイスピードプラスエリアモード」切り替え時のダイアログ

契約期間が3年の新料金プランは以下。

●新料金プラン
・UQ Flatツープラスギガ放題 (3年):月額4,380円
・UQ Flatツープラス (3年):月額3,696円
※月額料金は税別

●プラン変更
サポートセンターへの電話または「My UQ」から申込可能
※UQコミュニケーションズが提供するWiMAX 2+サービスの場合

「月間7GBパケ死」も予防できる

WiMAX 2+サービスおよび「ハイスピードプラスエリアモード」で利用時のアキレス腱とも言える「ハイスピードプラスエリアモードで月間通信量が7GBを超えたら通信速度制限」。

WiMAX 2+の通信速度制限が、サービス開始時の「3日1GB」から「3日3GB」さらに「3日10GBで夜だけ」と、徐々に緩和を続ける中で、「ハイスピードプラスエリアモード」のデータ通信量月間7GBを超えたら当月末まで128kbps」の通信速度制限は、WiMAX 2+のサービス提供開始時から一貫して代わりが無い。

残念ながら、この速度制限自体は「WX04」を契約中でも同様に適用されるものの、「WX04」では「ハイスピードプラスエリアモード」の通信速度制限を回避する新たな設定として「ハイスピードプラスエリアモードのデータ通信量が一定値になったら、データ通信を停止する。」という設定が可能になっている。(デフォルトはオフ)

設定方法は以下。

設定>データ通信量設定>月次通信料設定>データ通信量超過通知機能

■ハイスピードプラスエリアモードでの「パケ死」を回避するモードも
「WX04」は7GBパケ死を防止するモードも

■「通知して通信を停止」が可能に
「通知して通信を停止」が可能に

「ハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えたら月末まで128kbpsに制限」は、速度制限が月末まで回避されない&一度適用されると回避方法が存在しないという点で非常に厳しいペナルティであり、これまでは「速度制限が適用されないように、利用者自身が気をつける」以外の有効な対応方法が無かった。

そんな状況の中で、ユーザー自身が設定する必要はあるものの、設定次第で「意図せぬパケ死」を予防することができるようになったのは、WiMAX 2+対応モバイルWi-Fiルータを「ハイスピードプラスエリアモード」でもガンガン使う。という方にとっては安心できる機能と言える。

「ワンタイムHS+A」も初対応

「WX04」では、WiMAX 2+に接続する「ハイスピードモード」設定中に、一時的に「ハイスピードプラスエリアモード」を有効にする「ワンタイムHS+A」にも対応。

ルーター本体の「待受画面」に相当する画面から、「ワンタイムHS+A」をロングタップすることで簡単にONにできる。

■ワンタイムHS+Aモード
ワンタイムHS+Aモード

「ワンタイムHS+A」は、その名の通り一時的に「ハイスピードプラスエリアモード」に切り替えて使うもの。同モードの有効時間は「10時間またはユーザーが手動で変更するまで」となっている。

また、「ハイスピードモード」↔「ハイスピードプラスエリアモード」の切り替えにあたっては、一度データ通信が切断された上で再接続となるため、データ通信が利用できない時間が1分程度発生する。このため、「この先はWiMAX 2+が圏外になる地下鉄エリアだから一時的にHS+Aモードを使う」というような使い方ではなく、しばらく滞在するエリア(ホテルや都市など)でWiMAX 2+の電波が悪い、圏外にな場合に使うのが便利。

モバイル初搭載「ビームフォーミング」で通信速度アップ

「WX04」は、モバイルWi-Fiルータでは初となる「ビームフォーミング」に対応。ルーター(WX04)と接続されるスマートフォン・ノートパソコン・タブレットなどの機器との接続時に実効速度が改善する。

「ビームフォーミング」が有効となるのは、5GHz帯のWi-Fiを利用時のみ。IEEE802.11acが有効となっているデバイスとの間での接続で有効となる。
※ただし、ルーター側にも端末側にも「ビームフォーミングが有効」という類いのメッセージは特に表示されないので、「802.11ac接続してれば有効」という感じ。

■「ビームフォーミング」はWi-Fiの5GHz帯を選択すると自動的に有効に
「ビームフォーミング」はWi-Fiの5GHz帯を選択すると自動的に有効に

実際に、「ビームフォーミング」に対応する「WX04」と、非対応の「WX03」で同一地点・同一時間帯にて通信速度を行ってみたところ、確かに「WX04」の方がデータ通信速度が速い。という結果が得られた。

■WX04:下り96.50Mbps 上り 23.44Mbps
WX04:下り96.50Mbps 上り 23.44Mbps

■WX03:下り73.10mbps 上り 22.78Mbps
WX03:下り73.10mbps 上り 22.78Mbps

バッテリー容量アップ&「ずっと充電しっぱなし」でもバッテリーに優しく

「WX04」のバッテリー(取り外し可能)は、3,200mAhと、前モデル「WX03」の2,890mAhから10%ほど増量しており、これに伴い連続通信時間も延長している点は安心。(WiMAX 2+で下り最大440Mbpsが利用可能な「ハイパフォーマンスモード」設定時は、従来よりもバッテリーの消費が大きいので。)

■バッテリー容量は3,200mAhへ拡大
2017 11 01 10 39 21

そのほか、「WX04」を長く使えるための機能として、クレードルに端末を刺しっぱなしで使っても、バッテリーに対する負荷(ストレス)を軽減させる充電方法を採用することで、バッテリーの劣化や膨張を防ぐ設計になっているとのこと。

前モデルの「WX03」では、バッテリーが膨張(いわゆる妊娠)する。という報告をチラホラ見かけることがあり、これを改善するためか「WX03」向けに充電を最適化するソフトウェア更新が2017年10月に配信されている

キャンペーン情報:最大30,000円還元も

UQコミュニケーションズおよびMVNO各社は「WX04」向けのキャンペーンを開催中。

●UQコミュニケーションズ本家:商品券3,000円プレゼント
本家のUQコミュニケーションズは、本体価格が2,800円(クレードルセットが5,500円)で、商品券3,000円プレゼントと、キャンペーン特典は控えめ。


●GMOとくとくBB:最大27,900円キャッシュバック
GMOとくとくBBでは、3年プランで契約することを条件に、「WX04」の本体代が0円&キャッシュバック27,900円のキャンペーンを開催中。

●BIGLOBE:3年プラン契約で30,000円キャッシュバック
BIGLOBEでは、3年プランを契約することで、初月の月額料金が無料&本体代が無料(クレードルは有料)、キャッシュバック30,000円のキャンペーンを開催中。キャンペーン期間は2017年12月3日まで。

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