ドコモ・バイクシェアは、日本各地で展開する同社のシェアバイクサービスで、各都市毎に個別にアカウント登録(ID登録)を行わずにサービスを利用できるように、サービスを拡充する。
ドコモ・バイクシェアのリリースは以下にて。
サービスエリア間におけるユーザIDの連携開始について | 株式会社ドコモ・バイクシェア
株式会社ドコモ・バイクシェア(以下、「ドコモ・バイクシェア」)が全国で展開するシェアサイクルについて、1つのサービスエリア(以下、「エリア」)で会員登録をすれば、他のエリアで新たに会員登録することなく、同一ユーザIDで1回会員として利用可能となる連携が開始することをお知らせいたします。
第一弾として、仙台、横浜、大阪、奈良、広島が2019年2月28日から、さらに第二弾として4月8日からは東京、川崎がID連携に参加し、1つのID(アカウント)でサービスを利用できるようになる。
※ドコモ・バイクシェア自身がサービスを提供していない、「こうべリンクル」(神戸市)、ジョイフルバイク(大分市)などはID連携の対象外。
■ドコモ・バイクシェアがID連携に対応
ドコモ・バイクシェアのシェアバイクサービスは、東京都区部、横浜市、仙台市、大阪市など国内各地でサービスを提供している。
しかしながら、複数のエリアでサービスを利用する場合は、(例えば)東京都区部用のアカウントと、大阪市用のアカウントを別々に登録する必要があった。
このため、普段は東京エリアでドコモ・バイクシェアのシェアバイクを利用しているユーザーが、出張や旅行などで大阪市を訪れ、大阪エリアで提供さえる「大阪バイクシェア」を利用しようとすると、普段通りFelica搭載のカードをかざして乗車…できず、大阪バイクシェア用のアカウントを個別に取得しないと、サービスが利用できなかった。
「同じ会社が提供する、ほぼ同一のサービスが都市を跨ぐ使えなくなる。」という、ユーザー視点では不便な仕様で、利用できる都市およびポート数が増えるほど「全国共通サービスとして使いたい…」と願った方も少なく無いのでは。もちろん私もその一人。
今回のサービス拡充は、あくまでも「都市毎にアカウント登録をしなくても利用できるようになる」という仕様変更であり、「東京エリアでは月額会員登録をしているので、大阪市でも月額会員としてサービスを利用できる」あるいは、「東京エリアと川崎エリアを、エリア跨ぎで移動できるようになる。」という類いのものではない。
アカウントを登録した都市以外での利用については、いわゆる「1回会員」として、初回レンタルから30分または60分毎に150円、以降30分ごとに100〜150円(税別)の利用料金が発生する。
→イメージとしては、携帯電話サービスにおけるローミングサービスの提供に近い感じ。
それでも、従来は都市毎にアカウントを登録して利用する必要があったことを考えると、(対応に長らく時間がかかったとは言え)、ID連携に対応するいずれかの都市でアカウントを作成していれば、そのまま各都市で利用できるようになるのは素直に嬉しいところ。
ドコモ・バイクシェアのID(アカウント)連携対応
2019年2月28日からID(アカウント)連携対応 | |||
エリア | サービス名 | ポート数 | 料金 |
---|---|---|---|
仙台 | DATEBIKE | 約70 |
60分 150円 以降 30分毎に100円 |
横浜 | baybike | 約80 |
30分 150円 以降 30分毎に150円 |
大阪 | 大阪バイクシェア | 約100 |
30分 150円 以降 30分毎に100円 |
奈良 | 奈良バイクシェア | 約35 |
30分 150円 以降 30分毎に100円 |
広島 | ぴーすくる | 約50 |
30分 150円 以降 30分毎に100円 |
2019年4月8日からID(アカウント)連携対応 | |||
エリア | サービス名 | ポート数 | 料金 |
東京 | ちよくる(等) | 約620 |
30分 150円 以降 30分毎に100円 |
川崎 | 川崎バイクシェア | 約10 |
30分 150円 以降 30分毎に100円 |
※料金は税別
このほか、ドコモ・バイクシェアでは2019年春に開始予定の札幌エリア(ポロクルとの提携)も、ID連携可能にすべく検討中とのこと。
相互連携対応エリア
■DATE BIKE(仙台)
仙台市内のDATE BIKEは、仙台市中心部のほか、副都心の長町にもポートを増やしている。仙台駅、長町駅ともに駅の至近にポートがある。
■baybike(横浜)
■大阪バイクシェア
大阪バイクシェアは、2018年5月にスタート後、急速にポートを増加中。2019年2月にはポート数が100を突破している。
■奈良バイクシェア
奈良バイクシェアは、平城宮跡歴史公園のオープンに合わせてサービスがスタートしたように、奈良県が管理する観光施設などなどにポートが設置されている。
■ぴーすくる(広島)
■ちよくる(等)
ちよくるなど、東京都内10区(千代田区、江東区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区、大田区、品川区、目黒区)はドコモ・バイクシェアのサービスを導入、相互に乗り入れ可能なサービスを実現している。ポート数は10区全体で600箇所を越え、ドコモ・バイクシェアの中でも最大規模のサービス。
■川崎バイクシェア
川崎バイクシェアは、2018年12月にスタートしたサービスで、今回発表されたID連携に対応するサービスの中では、最もサービス開始から日が浅く、規模も小規模。なお、隣接する東京都大田区や横浜市とは相互乗り入れに非対応。