ソフトバンクは、オンライン専門の新ブランド「LINEMO」を正式に発表した。サービスは2021年3月17日にスタートする。
LINEMOは月間の高速データ通信量が20GB(超過時最大1Mbps)、基本料金は2,480円(税別)の廉価な料金プランで、先行して発表されたドコモの「ahamo」に対抗するプランと位置づけられる。
ドコモの「ahamo」は、海外ローミング時のデータ通信料が追加料金なしで利用可能という大きな特徴がある。
■「ahamo」は国際ローミングが無料
「LINEMO」の発表会で明らかにされた通り、ソフトバンクの新ブランド「LINEMO」については、ahamoと同様に海外ローミング時に追加費用が無料にはならない。しかしながら、LINEMOのWebサイトには「国際ローミング無料」と受け取れる表記がある。
■「LINEMO」のWebサイト
上記の「国際ローミング無料」は、「ローミングオプションが無料」という意味で、海外ローミングを利用しても追加料金が発生しない。という意味では無いので注意。この点は、「ahamoは国際ローミングで追加料金なし」となっているのに対して、KDDIのpovoとソフトバンクのLINEMOが追従できていない。
「LINEMO」で国際ローミングのデータ通信を利用した場合の料金については明記されていないものの、Y!mobileを例に紹介すると「海外パケットし放題」では、1日の通信量が25MB未満で1,980円(不課税)、25MB以上は2,980円の料金が発生する。
海外でのデータローミングについては、ドコモは「パケットパック海外オプション」で24時間あたり最安980円から、KDDIも「世界データ定額」として24時間あたり980円(早割で最安490円から)になる、割安なローミング用のオプションを提供しているが、ソフトバンクは24時間あたりの定額料金で使える、割安なローミングオプションを提供していない。
よって、新ブランドの「LINEMO」についても、これまでのプランと同様に1日あたり最大で2,980円の海外データローミング料金が発生する可能性が高い。