初期費用と月額料金が0円から、通信障害に備えたモバイル回線多重化方法を紹介

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2021年10月14日の夕方に、ドコモの携帯電話・スマートフォンが全国エリアで音声通話・データ通信が利用しづらくなる障害が発生したので、通信障害が発生した際に備えた、モバイル回線の多重化を考えてみる。

■選定条件
・初期費用は0円
・利用しない月の月額料金は0円
・オンラインで契約が完結する
・iPhoneのeSIMで運用可能
・音声通話に対応する
・期間や年齢を限定した割引が無い

現在時点で上記の条件に合致するサービスは、KDDIの提供する「povo2.0」と、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の2つ。

次点として、月1,000円程度で月3GB使える「LINEMO」なども候補にあがる(関連エントリ)ものの、今回は「使わない月は0円」を条件にしているため今回は割愛。

■povo2.0と楽天モバイルが「初期費用0円、月額0円から」の条件を満たす
povo2.0と楽天モバイルが「初期費用0円、月額0円」の条件を満たす

■「povo2.0」と「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の概要

ブランド povo 楽天モバイル
プラン名 povo2.0 Rakuten UN-LIMIT Ⅵ
事務手数料 無料 無料
基本料金 0円 0円〜3,278円
通信事業者 KDDI 楽天モバイル
契約方法 オンライン オンライン
楽天モバイルショップ
SIMカード 物理/eSIM 物理/eSIM
備考 基本料金は0円で、トッピングでデータ通信や通話オプションを購入する Rakuten Linkを使うと国内の固定・ケータイ宛の通話が無料に。
料金プランは段階制

povo2.0:専用アプリでトッピング購入、24時間定額が330円

「povo2.0」は、初期費用・月額費用は0円をベースに、トッピングとして「24時間のデータ定額が330円」が提供されており、障害によってメイン回線のデータ通信にトラブルが発生した際に、容量制限の無い通信手段を割安に入手できる。

■「povo2.0」専用アプリでトッピングを購入できる
「povo2.0」専用アプリでトッピングを購入できる

「障害発生時のみ、ピンチヒッター的に使う」という使い方に限って言えば、「povo2.0」の24時間データ使い放題トッピングが最も料金が安く、なおかつ使い勝手も良い。(実際に、ドコモの通信障害のタイミングでpovo2.0の24時間データ使い放題トッピングを購入してみた)

「povo2.0」のeSIM契約申込み、オンラインでの申込み&開通に対応しているため、自宅にいながら申込み・開通が完結する。ただし、povo2.0のSIMカードの有効化は、9時〜20時59分までの間に行う必要がある。

このため、メインで使う回線の通信障害が発生してからサービスを申し込みするのではなく、障害が発生していないタイミングで事前にpovo2.0を契約・SIMカードを有効化しておいて、あらかじめ備えておくのがベスト。

なお、「povo2.0」でトッピングを購入するためのアプリの通信をpovo回線から行う場合、その通信は128kbpsに制限される(トッピング非適用次)ため、ややストレスを感じる。この点は、今後の改善に期待したいところ。

povo2.0のサービス紹介は以下にて。
povo2.0始動!! 基本料ゼロから始めるオールトッピングプラン|povo2.0

楽天モバイル:「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」

楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、通信量に応じた段階制の定額プランで、月間のデータ通信量が1GB未満の場合は基本料金が0円になる点と、Rakuten Linkを使った国内の携帯・固定回線宛の音声通話が時間制限なしで無料となる点が魅力。

■楽天モバイル:段階制で「使わない月は0円」から

なお、Rakuten Linkを使った通話は、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の通信量としてカウントされないため、長電話をしても通信量を気にする必要が無い。このため、障害発生時の回線として使う以外に、音声通話用の回線として「楽天モバイル」を活用することもできる。

一方で、「障害発生時のみ、回線を切り替えて使う」ことを考えると、通信量が一定量を超えた場合の料金には割安感が無い点と、そもそも楽天モバイルの自社エリアは、ドコモ・KDDI・ソフトバンクの大手3社と比べて限られているので、メインの通信事業者での障害発生時のバックアップ回線としてはやや不安がある。

それでも、月に20GB以上を使っても月額料金は3,278円(税別2,980円)が上限となるため、スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fiルーターを使って、固定回線代わりに使っても料金負担が極端に大きくならない。(ただし、楽天モバイルの自社回線は1日10GBを超えると最大3Mbpsに速度制限が適用される)

楽天モバイルのサービス紹介は以下にて。
楽天モバイル

運用方法:障害が発生していない時は放置でもok

「障害が発生した際のみ、データ通信を切り替えて使う」という運用の場合、iPhoneのモバイルデータ通信で「モバイルデータ通信の切り替えを許可」を有効にしておくと、障害によりメイン回線が圏外となった場合に、データ通信を自動的に切り替えられる。

■「モバイルデータ通信の切替を許可」を有効にする
「モバイルデータ通信の切替を許可」を有効に

メイン回線が圏外になるエリアに出入りするケースが多いなど、自動的な切り替えを望まない場合には上記のオプションをオフにして、障害が発生した際に、データ通信回線を手動で切り替えできる。

なお、この方法でも障害の影響を受けるメイン回線宛の音声通話やSMSについては、障害の影響期間中は正常に利用することができない。

普段通りに「通信できること」を前提に生活していると、大規模な通信障害などによって予期せず「通信できない」状態に陥ると大きな影響が出かねないので、初期費用&月額料金を抑えられる方法で事前に多重化して備えておくことをオススメ。

「povo2.0」と楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、共に長期間にわたって利用料金が著しく低かったり、全く使われなかったりすると事前に通知のうえサービスが停止・解約される可能性がある点は注意。ただし、回線が解約された場合でも、再度契約する際の事務手数料は無料のため、料金的な負担を気にする必要は無い。(申込みや開通に伴う手続きの手間は発生する)