多数のサードパーティ製Twitterクライアントが利用不可に、公式アナウンスは無し

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日本時間で2023年1月13日(金)のお昼頃から、多数のサードパーティ製Twitterクライアントが突如利用できなくなる現象が発生している。

1月15日(日)の07:00時点で、Twitter SupportやCEOのイーロン・マスク氏から公式アナウンスなどは無いため、サードパーティ製のTwitterクライアントが利用できなくなっているのが一時的なトラブルなのか、サービス運用方針の変更なのか正式には不明。

それでも、これまでの経緯を考えるとサードパーティによるTwitterクライアント提供を認めないことを示す措置として、多くのTwitterクライアントが利用できなくなったものと思う。

利用できなくなったTwitterクライアントは、Googleスプレッドシートにまとめられ公開されている。

2023.01.13のBAN祭りまとめ – Google スプレッドシート

Twitterが、サードパーティ製のTwitterクライアントの開発を歓迎しない意向を明らかにしたのは2011年3月に実施した利用規約の更新で、Twitterアプリを模倣あるいは再現するクライアントアプリの提供を歓迎しない方針を示している。

当時のニュース記事は以下にて。

Twitter、サードパーティーのクライアントアプリ開発を制限 | 日経クロステック(xTECH)

改訂したサービス利用規約では、開発者がTwitterと同様の機能をユーザーに提供する場合、唯一の手段としてTwitter APIを用いることを要求し、Twitterの複製あるいは模倣によるアプリケーション構築を禁じている。

上記ニュース記事のソースとなる投稿が今でも確認できたので、サードパーティ製クライアント提供に関する内容を抜粋。

consistency and ecosystem opportunities

The Opportunity for Developers
Developers have told us that they’d like more guidance from us about the best opportunities to build on Twitter. More specifically, developers ask us if they should build client apps that mimic or reproduce the mainstream Twitter consumer client experience. The answer is no.

Twitterはこの時点で、サードパーティ製アプリの提供については歓迎しない方針を示しており、その後サードパーティ製クライアントアプリを歓迎する方針に転換したという発表は(知る限り)見当たらない。

続いて2018年8月には、「利用者の体験向上への取り組み」として、サードパーティ製のクライアントで利用可能だったUser Streamsなどを含むAPIの提供を終了した。

2018年8月に発表した「利用者の体験向上への取り組み」は以下。
※この件は日本語でも情報が掲載されている。

利用者の体験向上への取り組み

利用者の皆さんの体験向上は私たちが提供し運営しているTwitter for iOS、Androidアプリ、デスクトップ向けおよびmobile.twitter.com 上で体験していただけると考えます。アプリとサイトが利用者の皆さんに最高の体験を提供できるよう、Twitterが長い間注力してきたことです。最近の機能および設定の改善は以下になります。(この多くはTwitterのアプリでのみ実現されています)

従来からクライアントアプリを歓迎しない方針を示していた上に、新たな収益源として開始した有料サービス「Twitter Blue」によって収益拡大を狙いながら、サードパーティ製のTwitterクライアントを締め出しすることで、コスト削減(とTwitter Blueへの誘導拡大)を狙っているのではと思う。

もともとTwitterは、公式のアプリが各プラットフォームに提供される前から、多くのサードパーティ製アプリ/Webクライアントが提供されており、これが利用者拡大に大きく貢献したことは間違いが無い。

こうした経緯を考えると、サードパーティ製のクライアントの利用を認めない措置をとった(と思われる)うえに、事前・事後のアナウンスが一切無いのが寂しいところ。

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