SMARTのLTE対応プリペイドSIMカードのネットワーク&APNの挙動がある程度わかってきたのでまとめてみた。
■調査した端末&SIMカード
■検証環境
SIMカード:SMARTのLTE対応のプリペイドSIM(パッケージは画像参照)
検証端末:GALAXY Note 2(SC-02E)/GALAXY S4(SC-04E) ※共にSIMロック解除済み
検証方法:ネットワーク接続種別およびAPNを変更してネットワークへの接続&テザリングを調査
■調査したSIMカードはSMARTのLTE対応のスマートフォン用SIMカード
■注意事項
データ通信端末に同梱されているSIMカード『LTE WELCOME KIT』(単体販売もあり)とは異なる挙動になる可能性が高いため、『LTE WELCOME KIT』使用時の結果は異なるとお考え下さいm(__)m
今回の検証結果は以下の通り。
■検証結果
接続するネットワーク/APN | SMARTLTE | SMARTBRO | |
---|---|---|---|
4G LTE固定 | ネットワーク | LTE通信可能 | 通信不可能 |
テザリング | 接続不可能 | 接続不可能 | |
自動設定 | ネットワーク | 3Gで通信が可能 | 3Gで通信が可能 |
テザリング | 利用可能(3Gのみ) | 利用可能(3Gのみ) |
調査結果のポイント&考察は以下。
■LTE接続はネットワークをLTEに固定&APNを『SMARTLTE』に設定した場合のみ接続可能
SMARTのLTE対応のプリペイドSIMを購入して最も悩んだのが『4G LTEに接続するための設定』だけれど、SMARTのLTE対応プリペイドSIM(今回購入したもの)については、
・ネットワークをLTEに固定
・APNをsmartlteに設定
の二つでLTEを利用することが可能になった。
ネットワークをLTEに固定してしまうと、電話着信などが行えない。という不便があるので、電話着信などを行う必要が有る場合、LTEで通信を行う端末とは別に、別途SIM&端末のセットを用意した方がベター。
■LTE接続時のテザリングはGALAXY S4(SC-04E)でも不可能
SC-04E(GALAXY S4)のテザリング機能は『ドコモSIM以外を挿入時は、テザリング時のAPNが切り替わらない』仕様となっているため、原則として『テザリングをすると通信ができなくなる』という挙動は無い。と思っていたけれど、SMARTのLTE接続時については、GALAXY S4(SC-04E)、GALAXY Note 2(SC-02E)のどちらも、通信が切断された。
前述の通り、SMARTではLTE接続用のAPNがSMARTLTEに固定されているので、テザリング時のAPNが切り替わってしまうGALAXY Note 2(SC-02E)でテザリングができない理由は明確だけれど、テザリング時にもAPNが変わらないGALAXY S4(SC-04E)でも通信に失敗する理由が不明。
※とは言え、テザリングを有効にすると通信ができなくなったのは事実なので…(^ ^;
■ネットワークを4G LTEに固定しない場合は3G接続&テザリング通信が可能
ネットワークを4G LTEに固定しない場合は、APNの種別(SMARTLTE/SMARTBRO)に関わらず、3Gでの通信が利用可能であり、またGALAXY Note 2/GALAXY S4のどちらもテザリング利用が可能だった。
とは言え、SMARTに限らずフィリピンの通信事業者の3G通信は『かなり遅い』と思っているので、3Gでテザリングを行うメリットがあるのか。と言われると、3Gでの通信が快適な環境でないとあまり意味が無いように思う。
■結論:LTEでの利用がオススメ
最終的に、どの設定が『最も快適に使えるか』という点については、データ通信での利用のみで、LTE圏内で利用することが多いのであれば、圧倒的にLTEを利用するための設定にして利用することをオススメする。
理由は単純で、LTE接続時の通信が3G接続時に比べて非常に高速で、3Gが『かなりストレスを感じる』速度であるのに対して、LTEでは『ストレス無く通信を利用できる』ため、この違いはかなり大きい。
■LTE接続時のスピードテスト結果
個人的な経験として、SMARTのプリペイドSIMでLTEが利用可能になってからは、フィリピンでの通信環境が劇的に改善され、通信速度が必要十分なので固定回線に使えることもあり、固定回線&モバイル回線の両方の用途で、SMARTのLTE回線をストレス無く使えるようになった。