Evernoteは、無料ユーザ「Evernote ベーシック」向けの機能縮小を伴うサービス内容の改定を発表。
無料で使える「Evernote ベーシック」では、同期が可能な台数(スマートフォン・タブレット・PC)には制限は無かったが、今後はEvernoteベーシックで同期可能な台数は2台までに制限が行われる。
また、有料プラン「Evernote プラス」および「Evernote プレミアム」は単純に料金プランの値上げが行われる。ただし、このタイミングではサービス内容の追加などは特に行われない。
■有料プランの値上げ
Evernote プラス:月額240円(年額 2,000円) → 月額360円 (年額3,100円)
Evernote プレミアム:月額480円(年額4,000円) → 月額600円 (年額5,200円)
Evernote ベーシックでの同期可能台数の制限や、Evernote プラス・Evernote プレミアムの値上げに伴う影響を受けるEvernoteユーザには、近日中にEvernoteからメールによって連絡が行われる。また、Evernote ベーシック向けの「2台まで制限」に関しては移行期間が設けられるため、ただちに3台以上でのサービス利用ができなくなることは無い。
なお、WebブラウザからのEvernote利用に関しては「2台まで」の制限としてカウントされないため、例えば無料ユーザが3台以上のデバイスでEvernoteを使い続ける場合、PCからのアクセスをWebブラウザに、スマホ・タブレットからのアクセスをEvernote クライアント(アプリ)で利用する。という使い方をすればok。
Evernote日本語公式Blogによると、価格改定に関しては「ぜひ力を貸していただきたい」としており、同社のサービス運営が順調ではない様子が覗える。
Evernote に大きな価値を見出してくださる方には、私たちが必要な投資を行えるよう、ぜひ力を貸していただきたいと考えております。ひいては、Evernote 製品の利用体験をさらに進化させていきたいのです。
Evernoteでは、2015年8月に有料会員向けの「アップロード容量無制限」の仕様を1カ月あたり10GBに制限、また2015年9月にはEvernote Foodを終了するなど、Evernote本体以外のサービス終了や、Evernoteの提供に必要となるコストを削減するための改定を多数行っている。
関連エントリ:Evernote、有料会員向けの「アップロード容量無制限」を撤廃 – 想像以上の混乱と問題が発生が理由 | shimajiro@mobiler
Evernoteの公式日本語Blogによるお知らせは以下。
Evernote の価格プランの改定について – Evernote日本語版ブログ
本日より、新規に「プラス」または「プレミアム」にお申し込みいただいた際の価格が改定され、また Evernote ベーシックで利用可能な端末数が 2 台までとなります。なお、既に有料プランにご登録されている方、またはベーシック版で 3 台以上の端末を現在お使いの方には、今回の変更が適用されるまでに移行期間が設けられます。いずれかのケースに該当する方は、近日中に弊社からメールが届きますので、その内容をご確認くださいますようお願い申し上げます。