ドコモは、北海道胆振地方で発生した地震による停電が長引くことが予想されるため、釧路市内の一部エリアにて9月6日(木)16:26より大ゾーン基地局を稼働したことを発表。
大ゾーン基地局は、基地局からおおむね半径7kmをカバーする基地局で、大規模災害の発生時に備えて全国約100カ所に設置されている。大ゾーン基地局の稼働は史上初めて。
大ゾーン基地局は、広域をカバーすることを重視しているため、通常時と比べると建物の中で電波が届きにくくなることがあるほか、通信速度が出にくくなるなどの影響が発生する可能性がある点は注意。なお、大ゾーン基地局を利用するにあたって、特別な手続は不要。北海道内には、札幌市、旭川市、釧路市に大ゾーン基地局が設置されている。
ドコモのお知らせは以下にて。
報道発表資料 : (お知らせ)北海道胆振地方中東部を震源とする地震に伴う、大ゾーン基地局の運用開始について | お知らせ | NTTドコモ
停電の長期化が予想され、一部エリアの維持が困難になることから釧路市内の一部エリアを2018年9月6日(木曜)午後4時26分より大ゾーン基地局※によるサービスに切替えを行いました。
大ゾーン基地局が設置された場所は公開されていないものの、NTTドコモ釧路支店(釧路市北大通10-1-1)と仮定した場合、半径7kmは以下のエリアとなる。
■NTTドコモ釧路支店から半径7kmの範囲
ドコモの基地局と災害関連情報については以下エントリにて。
ドコモの災害対応、重要拠点は外部電源なしでも72時間対応、大ゾーン基地局は札幌・旭川・釧路に整備
その後、釧路市内でのエリア復旧が進んだため、9月7日(金)14:45頃に釧路市内での大ゾーン基地局の運用を終了、大ゾーン基地局を使わずにサービスを提供している。なお、今回の大ゾーン基地局によるサービス提供エリアは、およそ半径2〜3kmの圏内とのこと。
【追記】
9月6日(木曜)午後4時26分より釧路市内の一部エリアを大ゾーン基地局によるサービスに切替えを行っておりましたが、釧路市内エリアの復旧が進んだことから、9月7日(金曜)午後2時45分に運用を終了しました。