ドコモの災害対応、重要拠点は外部電源なしでも72時間対応、大ゾーン基地局は札幌・旭川・釧路に整備

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北海道胆振(いぶり)地方で発生した地震の影響により北海道全域が停電。停電の影響によって携帯電話のネットワークにも影響が発生しているので、ドコモの災害対応(主に基地局の災害対応)に関するメモ。

中ゾーン基地局:無電源でも24時間以上稼働、重要拠点は72時間対応を目標

ドコモは、災害に対する対策を強化した基地局を「中ゾーン基地局」として、都道府県庁や市役所、災害拠点病院などの重要拠点を含むエリアに整備している。

ドコモの中ゾーン基地局は、停電時などで電力供給が行われなくなっても、予備電源を使って24時間以上の運用が可能であることや、伝送路の多重化、アンテナ角度の遠隔変更に対応することが条件となる。中ゾーン基地局は、2017年度末までに1,200局以上を配備済みで、2019年度末までに2,000局に増加予定。

■ドコモ:中ゾーン基地局
ドコモ:中ゾーン基地局
掲載元:NTTドコモの災害対策~主な取り組み状況~

中ゾーン基地局のうち、各都道府県が定める災害時派遣医療チーム(DMAT)の活動拠点となる全国712カ所の病院を含むエリアについては、災害医療および救護活動において重要とされる発災後72時間に耐えうるよう、予備電源で72時間動作することを目指して整備が進められている(具体的な進捗は不明)

■中ゾーン基地局の予備電源72時間化を目指す
中ゾーン基地局の予備電源72時間化を目指す
掲載元:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/2016/11/30_00-1.pdf

北海道内に指定されている拠点病院は34施設。北海道庁によるDMAT指定医療機関の一覧は以下。

■北海道DMAT指定医療機関一覧
北海道DMAT指定医療機関一覧
北海道DMAT指定医療機関一覧
掲載元:北海道災害拠点病院・DMAT指定医療機関一覧

これらのDMAT指定医療機関および市区町村の役所などの重要拠点では、周辺の基地局が停電時の予備電源による電力供給が難しくなった場合でも、他の地域と比べて携帯電話が繋がりやすい可能性がある。

ただし、中ゾーン基地局によるサービス提供は、これらの重要拠点であれば災害時も平常時と変わらない品質で使えるという意味ではない。ドコモの4G LTE対応基地局は約18.5万局(2018年3月末)あり、通常時は多数の基地局が緻密に連携してエリアカバーを実現している。

このため、多くの基地局が停止した状態では、通常時は利用できる場所で携帯電話・スマートフォンが使えなくなることがあるほか、データ通信の速度に関しても低下する可能性が高く、過度に期待するのは禁物。

大ゾーン基地局:札幌、旭川、釧路に整備

「激甚災害専用」とされる大ゾーン基地局は、周辺の基地局がほとんど切断した場合に広域(基地局から半径7km)をカバーすることを目的に、47都道府県におおむね2局(東京は6局、大阪は4局)ずつ用意されている。

北海道内の大ゾーン基地局は、札幌市、旭川市、釧路市に配備されている。詳細な場所については公開されていないものの、ドコモの支社や支店のビル屋上などに大ゾーン基地局を備えることが多い。

東京都内では、「NTTドコモ代々木ビル」(JR代々木駅付近)などに大ゾーン基地局が設置されており、災害時には半径7kmの範囲をカバーする。

■大ゾーン基地局
大ゾーン基地局

停電時は省電力モード、圏外になったら機内モードや電源オフも

停電などの理由でスマートフォンを十分に充電できない場合、スマートフォンのバッテリー消費を抑える省電力モードに設定することをオススメ。

省電力モードは、ドコモのAndroid端末の場合、電源キー長押しで「緊急時長持ちモード」に設定できるほか、iPhoneでは設定>バッテリー>低電力モードを有効にすることで、一部の機能を無効化して電力消費を抑えることができる。

また、周辺の基地局が停止して圏外になった場合、端末側が定期的にネットワークに接続を試みるためにバッテリー消費が通常よりも大きくなるので、機内モードに設定するか、電源をオフにして周辺基地局の復旧を待つことをオススメ。(別のエリアに移動した後にネットワーク接続を試みるのはアリ。)