電話帳に登録していない相手からの電話着信を全て拒否する設定のメモ。
詐欺電話や迷惑電話などに応答しないことが目的で、電話帳に登録していない相手からの着信は無いものとして扱ってもそんなに困らない方向け。
「電話帳(連絡先)に登録されていないユーザーからの電話着信を一律で拒否する」という設定をざっくり説明すると、
・iPhoneは「不明な発信者を消音」で設定可能
・AndroidはOSの標準機能としては実装されず、メーカーごとに異なる
・Pixelスマートフォンには実装されていない
iPhone:「不明な発信者を消音」
iPhoneの「不明な発信者を消音」を有効にすると、連絡帳に登録されている人のほか、最近発信した相手先、Siriからの提案に含まれる人からの着信のみ通知が行われ着信応答できる。
設定方法は、
設定>電話>不明な発信者を消音
■「不明な発信者を消音」の設定
「不明な発信者を消音」を設定しても、着信履歴には番号が残されるので、電話番号から発信元を検索するなどして、必要に応じて対応することは可能。
Androidスマートフォン(Galaxy S23 Ultra)
Androidスマートフォンでは、OSの機能として「電話帳に未登録の着信を全て拒否する」という設定は無く、メーカーによって対応状況が異なる。
ここで紹介するドコモ版の「Galaxy S23 Ultra SC-52D」では、「電話」アプリの右上から「設定」を選び、「番号指定ブロック」→「ブロックする番号のカテゴリ」で、「連絡先に未登録の番号」を設定できる。
■「Galaxy S23 Ultra」の着信拒否設定
同機種で着信拒否を設定できるカテゴリは、通知不可能、非通知設定、公衆電話、連絡先に未登録の番号の4つ。複数のカテゴリの着信を拒否設定することも可能。
着信拒否の対象にした番号からの着信は、いわゆる「ワン切り」のように扱われ、発信側にも特別にアナウンスが流れたりせずに、着信が即終了となる。
設定により拒否された着信は、着信を知らせる通知が行われないため、スマートフォンの操作中でも着信に対する煩わしさを感じることはない。
※この挙動は、iPhoneで”不明な発信者を消音”の設定をした時と同じ。
ざっと調べてみたところ、Xperia、arrowsでは同様の設定がある模様。ただし、OS(Android)の共通機能・設定ではないので、対応状況はメーカーごとに異なる。
Pixelスマートフォン
Pixelスマートフォンには、「電話帳(連絡先)に登録されていないユーザーからの着信を一括して拒否」する設定は今のところ無い模様。(Pixel 8 Pro / Android 15で確認)
Pixelスマートフォンの着信拒否設定は、「電話」アプリを起動>設定>ブロック中の電話番号で設定できる。
■「電話」の着信拒否関連 設定メニュー
※画面はPixel 7 Pro
Pixel 8 Pro(Android 15)で確認できる通話着信関連のブロック機能は以下の2件のみ。
・特定の電話番号からの着信をブロックする
・非通知の電話番号や公衆電話からの着信をブロックする
■Pixelスマートフォンの着信拒否設定
ただし、Pixelスマートフォンには「通話スクリーニング」によって、実際に自分自身が着信に応答する前に、Googleの自動音声ガイダンスによって要件を確認したり、応答を拒否したりできる。
■Pixel:通話スクリーニング機能
通話スクリーニングを活用して「電話帳に登録されていない番号からの着信はいったん通話スクリーニングで応答」とすることは、運用次第で可能。(ただし、それを自動化する設定は無い。)
■Pixelスマートフォンの「通話スクリーニング」
着信拒否設定が無効化されるケース
一連の着信拒否設定が無効となる例外的なケースとして、110/119など緊急通報を発信した後、緊急通報を受けた機関から折り返しの連絡を受けられるようにするために、全ての着信拒否設定が一時的に解除されるデバイスがある。
これは、緊急機関への通報の後に折り返しの着信を受けやすくするための措置。
■緊急機関への通報後は着信拒否設定が解除されるデバイスがある
この機能が有効になっているデバイスでは、再度着信拒否設定を有効にするためのフローが(おそらく)用意されている。