5月28日(火)正午より、東京メトロ全線でWiMAXが利用可能になったことにあわせて、丸ノ内線東京駅で地下鉄のWiMAX設備に関する説明会が行われたので参加してきた。
■東京駅
地下鉄のエリア化については、都営地下鉄のエリア化の際に公開された施設と、設備的には変わりは無く、改札周辺に無指向性のアンテナを設置し、トンネル&駅ホームについては特定の方向に電波が飛ぶように指向性をつけたアンテナを駅の両端に設置してトンネル方向に飛ばす。という方法によってエリア化されている。
■改札付近に設置されている無指向性アンテナ
■ホーム両端に設置される指向性アンテナ
■アンテナの近くは電波が強い(当然だけど)
WiMAXの地下鉄トンネルエリア化は『駅の両端に設置したアンテナから電波を飛ばす』という方式なので、どうしても駅と駅の間では電波が弱く通信がしにくい区間が発生する(接続がきれないにしても)ので、こういった現象について改善の予定があるか聞いてみると『アンテナの角度を調整するなどの対応により改善していく』と回答された。
■向きが対称になっていないWiMAXアンテナ
トンネル向けのアンテナ(手前)とホーム向けのアンテナ(奥)は向いている向きが異なっている。
これは『トンネル形状などに合わせて最適な角度に向けて電波を発射するため』で、最適な角度で電波を発射するために、アンテナ設置後も日々調整を行っているとのこと。
設備の入れ替えなどが無い限り、駅と駅の間のトンネル区間で電波が弱くなる箇所の通信状況が劇的に良くなることは考えにくいけれど、一方で地下鉄駅でのWiMAXの通信は個人的にはかなり『ツカエル』スポットだと思って居る。
というのも、地下鉄駅ホームは当然屋内でベンチも設置されていることが多く、駅ホームに設置されたアンテナによりWiMAXの電波が良好なので、地下鉄で移動中に急ぎの作業をこなしたり、時間を調整するために地下鉄駅で何らかの作業をする。
というケースでは、ラッシュ時やターミナル駅で人が多いということさえなければ、WiMAX回線を使って地下鉄駅でしばらく作業をする。ということを何度か経験している。
エリア的に『WiMAXが使える/電波が入る』というだけでなく、ホームに設置されたアンテナにより『電波が強く通信速度が安定している』のが、地下鉄駅で作業を行う(あるいは行わざるを得ない)場合にはありがたいWiMAXのエリア化。
せっかく東京駅に来たので、先日WiMAXエリア化された『黒塀横町』(くろべいよこちょう)と『キッチンストリート』で電波状況を確認してきた。
■黒塀横町
■黒塀横町に設置されていた基地局
駅の改札付近に設置されているものと同じく、無指向性のアンテナが設置されていた。
続いてキッチンストリート付近での電波状態を確認
■1F キッチンストリート付近の電波状況
■キッチンストリートで発見したWiMAX基地局
黒塀横町や駅改札で見た基地局とは違う形状をしていた。
黒掘横町や、キッチンストリートではWiMAXが利用可能になっているけれど『エリア内の全ての店ででくまなく電波が入る』という状況とは言いにくく、通路を歩いていても電波が弱い場所がいくつかあったので、恐らく店舗内の奥まった店では電波状況はあまり良くないことがある(特別な対策を行っていなければ)と推測される。