シンガポールを拠点にするLCC、Scoot(スクート)は、2012年10月29日の日本就航から1周年を迎えること記念し、キャンベル・ウィルソンCEOが来日し、報道関係者向けの説明会を開催した。
スクートの報道関係者向けの説明会の詳細については、Aviation Wireの記事にて。
スクート、787-9を14年11月日本就航へ – Aviation Wire
説明会の中で、2014年11月よりB787を日本路線に就航することが発表された。
シンガポール航空(SIA)が100%出資するLCC(低コスト航空会社)のスクート(SCO)は、2014年11月からボーイング787-9型機を日本路線に導入する。来日したキャンベル・ウィルソンCEO(最高経営責任者)が10月28日、明らかにした。
B787は『日本路線』に投入されることが発表されたけれど、日本路線のうち、どの路線に投入されるのかは不明。
現時点ではScootが就航しているのはシンガポール(台北経由) ⇔ 成田線のため、同路線であることも考えられるけれど、Scootは大阪・関西国際空港への就航についても計画しているため、シンガポール(台北経由?) ⇔ 関西国際空港という路線へ投入する可能性も考えられる。
2013年9月に行われた、旅博でのインタビューについては以下にて。
Scoot 2014年夏にB787で関空 ⇔ シンガポール線の就航を計画【旅博2013】 | shimajiro@mobiler
Scootの日本路線は、2013年7月〜9月の座席利用率が92%を記録しており、Scootのその他の路線よりも座席利用率が高く、好調に推移していることが明らかにされている。
あす29日で、SCOは成田就航から1年を迎える。全体の平均ロードファクター(座席利用率、L/F)が80%以上であるのに対し、成田-台北-シンガポール線は7-9月期は「92%と大変好調。定時運航率も90%後半の水準で、日本では台風以外で欠航していない」(ウィルソンCEO)と、利用が好調であるほか、運航品質が高いことも強調した。
ウィルソンCEOは、日本線が好調であるため『日本線を増便したい』としながらも、具体的な就航予定地や、既存路線(成田路線)の増便については具体的なコメントは避けられた模様。
成田線の増便や国内の他都市への就航について尋ねると「今後4年間の計画を策定中だ。日本路線は大変業績が良いので増便したい。それが成田線の増便か、他都市への就航になるかは検討中だ」(ウィルソンCEO)と述べるにとどめた。
販売状況については、日本では旅行代理店経由での販売が8割以上になっているなど、LCCの利用についても、旅行代理店経由での販売がメインとなっていることが明らかにされた。
ウィルソンCEOによると、当初はシンガポールから日本を訪れる乗客の比率が高かったが、現在は日本人乗客の比率も全体の半分以上まで上昇しているという。坪川支社長は「旅行代理店とウェブサイトでの直販の比率は、8割が代理店経由」と、日本では代理店の販売比率が高いことを明らかにした。
個人的には、LCCの場合はWebサイトで直接航空券を購入する機会が多いけれど、日本では旅行販売店の販売力が強く、Webサイトでの航空券購入については比率が低くなっている。
航空会社から直接航空券を購入する。という経験が少ないことも一員と思えるけれど、Scoot利用のツアーや航空券は旅行代理店経由でも格安で販売されていることがあり、例えばExpediaではScootの成田 ⇔ 台北往復航空券が約18,000円で販売されてるなど、直販よりも旅行代理店経由の方が安く購入できる。ということがあった。
関連エントリ:Scoot利用の成田 ⇔ 台北航空券がExpediaで総額約18,000円!公式サイトの半額以下 | shimajiro@mobiler
Scootは、多くのLCCが利用する『A320』ではなく、B777を投入しているためA320とくらべて座席感覚に余裕があり、LCCとしては機内の快適性が高いため、LCCのフライトとしては長い部類に入る成田 ⇔ 台北間のフライトでも体への負担が小さいのは、他のLCCとくらべてオススメできる。
直近のScootの搭乗記は以下エントリにて。
Scoot 台北 ⇒ 成田 TZ 202便 エコノミークラス搭乗記(2013年3月) | shimajiro@mobiler
Scootはここのところ、シンガポール発の全線(成田行きを含む)が24シンガポールドルになる24時間限定のセールを開催するなど、積極的なセール展開を行っているので、Scootのセール内容にも注目したいところ。
関連エントリ:Scoot シンガポール発の航空券をSGD 24で販売する24時間限定セールを開催!シンガポール ⇒ 成田線も対象 | shimajiro@mobiler