SIMフリー版のiPhone 6/6 Plusが全モデル3〜4週間待ちで思うこと

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iPhoneシリーズの最新モデルとなるiPhone 6およびiPhone 6 Plusが9月12日(金)16時より予約開始。

両機種はドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルがSIMロックをかけて販売するキャリアモデルだけでなく、発売時点からSIMロックがかけられていない『SIMフリー版』も同時に予約開始された。iPhoneシリーズでは、iPhone 5s/5cもSIMフリー版が日本のApple Storeなどで発売されたものの、こちらのモデルについてはキャリア版の発売から数ヶ月経過後に販売が始まったため、キャリア版とSIMフリー版が同日に予約&販売開始されるのは、iPhone 6/6 Plusが初となる。

Apple Online Storeでは、予約開始から2日が経過した時点でiPhone 6/6 Plusの全ての容量、カラーで『出荷まで3 〜 4週間』のステータスになっている。

■Apple Store Japan:出荷予定まで3 〜 4週間待ち
IPhone 6 Plus 16GB シルバー SIMフリー Apple Store Japan

Apple Online Storeで予約されたiPhone 6/iPhone 6 Plusの数は不明ながらも、予約開始直後にWebサイトが重く繋がりにくくなったことや、予約開始から数日間で、出荷までのステータスが全てのモデルで3〜4週間となったことから、キャリア版ではない『SIMフリー版』のiPhoneに対するニーズは、決して無視できるほど小さいものではないと言える。

従来、日本のキャリアから発売されるスマートフォンは、NTTドコモから発売される機種や、ソフトバンクモバイルから販売された一部の端末が手数料(税別3,000円)を支払うことでSIMロック解除可能となっている他には、旧EMOBILE(元ワイモバイル)から発売された『Nexus 5』など一部の端末がSIMフリー仕様で販売されるのみで、メーカーが独自に販売を行うなどの向きも徐々に広がりつつも、ユーザがSIMフリー端末を購入してキャリアを好きに選ぶ。という選択肢は、一般に広く浸透しているとは言い難い状況にあった。

SIMフリー版のiPhone 6/iPhone 6 Plusの販売台数が、キャリア版を上回るような事態にはならないとしても『SIMフリー端末には需要が無い』とは言えず、需要のある端末であれば、同じようにSIMフリー版についても一定の需要はある。という方が適切で『数機種でSIMロック解除機能を提供したが、ほとんど需要が無かった』とするのは、その機種そのもの(あるいはその機種に対するSIMロック解除)に需要が無かった。と言えるのではと思う。

ただし『SIMロック解除に非常に大きなニーズがある』とは思っていないし、それを裏付けるような数字としてドコモのSIMロック解除実績が提供開始から約3年間で20万件と発表されており、2011年4月 〜 2014年3月までにドコモが販売した携帯電話の販売台数(約6,700万台)のうち、SIMロック解除が申込されたのは0.3%以下の計算となる。
関連エントリ:ドコモのSIMロック解除実績は3年間で累計約20万件 | shimajiro@mobiler

話をiPhoneに戻すと、SIMフリーモデルで販売されるiPhoneは、iPhoneを提供しているキャリアのSIMカードを利用すれば、APN設定などは行わなくてもデータ通信が可能な状態となるので、例えばドコモのSIMロック解除対応端末をSIMロック解除してAPN設定を行うのと比べると、カンタンにデータ通信を利用することが可能となる。
※MVNOのSIMカードで利用する場合、キャリアプロファイルの作成&設定によってデータ通信が利用可能となる。

さらに、テザリングについても特に制限を受けずに利用することができたり、現地SIMを利用しているのに通信状態がなぜか『ローミング』の表示になるなどのトラブルも無く、そういった点を含めて、SIMロックを解除したドコモ端末を使うのと比べて、特に海外で便利に使うことができるように思う。(筆者の経験上)
※ドコモ端末をSIMロック解除しても、利用する機種とキャリアによってはテザリングを利用することができない。

『SIMロックを解除すると端末代が高くなる』と主張する携帯電話会社もあるけれど、実際にはSIMフリー版のiPhoneの価格と、キャリア版のiPhoneの価格差はそれほど大きい金額では無く(最大でも10,000円以下)、『SIMフリー版だから端末代が高い』という状態にもなっていない。
※端末代から通信料割引を差し引いて考える『実質価格』については考慮しない。

通信機能についても、SIMフリー版のiPhoneを特定のネットワークに接続できなくするような制限は特に無く、auのSIMカードを入れた場合を例にすると、iPhone 6/6 Plusが対応するキャリアアグリゲーションやTD-LTEなどのネットワークも、SIMフリー版でも問題無く利用可能であることがKDDIの会見にて明らかにされている。

そんなわけで、キャリア版とSIMフリー版が同日発売となるiPhone 6/6 Plusは『端末はSIMフリー版で、通信会社は好きな会社を選ぶ』という流れをつくる契機になるかも。と思った次第で、大手キャリアの販売する端末に依らず、好きな端末を好きな通信事業者のプランで利用する選択肢が増えれば良いなと。

Apple Online StoreでのiPhone 6/iPhone 6 Plusの販売ページは以下より。
iPhone 6 – Apple Online Store

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