Y!mobileは、月額980円でデータ通信専用のSIMカードを追加することができる『シェアプラン』を12月4日より提供することを発表。シェアプランの利用にはY!mobileの料金プラン『スマホプランS/M/L』の契約が必要で、シェアプランを適用して追加されるSIMカードではデータ通信のみ利用可能となる。
■ワイモバイル、最大3回線までSIMカードを追加できる『シェアプラン』を発表
なお『スマホパックL』を契約した場合はシェアプランの利用料金は無料となるため、7GB/月までの通信量が月額5,980円(スマホプラン割引適用後)で利用可能となる。
ワイモバイルのプレスリリースは以下より。
スマホのデータ通信量をタブレットなどと無駄なく分け合える「シェアプラン」提供開始|2014年|プレスリリース|ワイモバイル株式会社
シェアプランの月額料金と、スマホプランによる割引金額は以下。
■シェアプランの月額料金&割引金額
前述の通り、シェアプランは基本プランで月額料金の高い料金プランを契約している場合『シェアプランセット割』が適用されるため、利用するSIMカードの枚数が多ければ多いほど、通信量の多いプラン(すなわちスマホプランL)を使う方がお得になる。
スマホプランで大きな容量を契約した方が、シェアプランを有効活用し易いようになっているのは、ユーザにもメリットがあるし、通信事業者としてはARPU改善をねらえる良い料金設定かなと思う。
『シェアプラン』で提供されるSIMカードはデータ通信専用となるため、音声通話に非対応。ワイモバイルでは、シェアプランで利用する端末として『MediaPad M1 8.0 403HW』や、自動車に設置するWi-Fiルータ『CarFi』などの製品を提供予定。
ただし、シェアプランで提供されるSIMカードについては、利用可能な端末の制限(IMEIロック)などは無いため、通信方式や周波数が一致している端末では、シェアプランで契約したSIMカードを利用することが可能となる。
ケータイWatchの記事によると、シェアプランで提供されるSIMカードにて利用可能な周波数帯は以下。
Y!mobile、1契約でSIMカード3枚を追加できる「シェアプラン」 – ケータイ Watch
追加されるSIMカードが対応する通信方式と周波数帯は、AXGP(2.5GHz)、LTE(2.1GHz、1.7GHz、900MHz)、3G(2.1GHz、900MHz)となっている。
『シェアプラン』はあくまでもワイモバイルが提供するサービスという見せ方だけれど、対応するネットワークから考えると、実質的にソフトバンクモバイルの回線が利用可能なSIMカードが『シェアプラン』向けに提供されることになる。
ソフトバンクモバイルでは、従来より自社が販売する端末以外でのネットワーク接続については消極的な姿勢を取っていたものの、グループ会社のワイモバイルが9月1日よりSIMカードを単体提供開始(関連エントリ)するなど、従来と比較して自社端末以外でのネットワーク利用について寛容な姿勢に転じたことを感じる。