NTTぷららは、提供中の「ぷららモバイルLTE」において異常通信を行うユーザの通信を遮断・該当するSIMカードを無効化し通信を行えなくなる措置を7月1日より実施することを発表している。(発表自体は5月29日に行っている。)
■ぷららモバイルLTE「定額無制限プラン」
NTTぷららの発表内容は以下。
【重要】「ぷららモバイルLTE」ご利用にあたってのご案内 |2015年のお知らせ一覧|ぷらら
「ぷららモバイルLTE」のご利用は、ご購入時のパッケージ、またはマニュアルに記載された内容に従って、正しく設定をしてください。
記載内容以外の誤った設定にてご利用いただいている場合、通信がご利用いただけなくなります。ご利用いただけなくなったSIMは、原則、返品、交換、再発行はできません。
「ぷららモバイルLTE」の継続利用をご希望の場合は、再度、お申し込みお手続き、および手数料が発生いたします。
なお、ご利用いただけなくなったSIMに関して、弊社は一切の責任を負いかねます。
ぷららモバイルの「異常通信」は、通信量や使い方に起因するものではなく、ぷららモバイルが指定するAPN以外を設定して通信を行うことであると考えられる。
ぷららモバイルのAPN設定内容は以下。
APN:lte.nttplala.com
ユーザ名:<ぷららのユーザID>@plala.or.jp
パスワード:ぷららの本パスワード
参照:モバイル接続 アクセスポイント(APN)|アクセスポイント情報|ぷらら
多くのMVNOがサービス毎に統一の設定内容で利用可能となっているのに対して、ぷららモバイルLTEではユーザ名とパスワードがユーザ毎に異なる設定を行う必要があり少々手間がかかる。
ぷららモバイルが指定するAPN以外を設定して使う理由としては、本来のAPNを設定するよりも通信速度が速くなる(場合がある)などの理由が考えられるものの、こういった使い方は禁止され、7月1日以降は該当するSIMカードを無効化という強い措置が行われることを案内している。
ただし、実際にユーザがぷららモバイルを契約して初期設定を行うシーンを想定してみると、Android端末がサポートしている「APNの自動設定」機能によって、ぷららモバイルのユーザが意図しないAPNに設定されるケースはあり得るので「意図的な不正利用」と「意図しない不正利用」をどう分別していくのかなどは気になるところ。
AndroidのAPN自動設定に関しては、IIJmio meetingにて発表されている資料が詳しいので紹介まで。
IIJmio meeting #1 最近のAndroidとMVNO SIMの関係
ぷららモバイル「定額無制限プラン」の申込は以下より。