NECプラットフォームズのSIMフリーモバイルWi-Fiルータ「MR05LN」は、ドコモが提供するISPサービス「spモード」でインターネット接続が可能だった。
ドコモ回線を音声回線で契約している場合、従来はドコモスマートフォン(やタブレット)以外向けに提供されていたmopera Uスタンダード(月額500円)ではなく、スマートフォン向けの「spモード」を契約してそのままMR05LNでデータ通信が利用可能。
■モバイルWi-Fiルータ「MR05LN」をspモードで接続
設定方法はカンタンで、MR05LNのAPN設定でspモードに接続するためのAPN情報を設定するのみ。
※もちろん、回線側でドコモのspモードを契約している必要がある。
■APN設定でspモードを設定する
spモードのAPN設定内容は以下。
■spモード APN設定内容
APN:spmode.ne.jp
ユーザ名:なし(空白)
パスワード:なし(空白)
認証タイプ:CHAP
spモードはもともと、ドコモスマートフォンやタブレット専用のISPサービスとなっており、ドコモ端末以外からは接続することができなかった。ただし、spモード端末が利用できるのが「ドコモダケ」という状況は、2015年10月頃に変更があり、ドコモ以外の機種でもspモードが利用可能になっているため、この措置はMR05LNが特別ということではない。
関連エントリ:ドコモ:spモードを他社端末でも利用可能に – SIMロック解除義務化で | shimajiro@mobiler
ドコモ端末以外でspモードを利用できるメリットは、ドコモのスマートフォンで大多数の方が使っているであろうspモードが、契約変更などなどをせずにそのままSIMカードを差し替えて(APN設定をすれば)ドコモ以外の端末で利用可能となることで、端末を変更する際の手続がカンタン(音声通話およびデータ通信をするだけであれば不要)となる。
Ispモードが他社端末で利用可能となる前は、基本的にドコモ回線を他社端末(SIMフリースマートフォンなど)で使うためにはmopera Uスタンダードの契約が必要であり、mopera Uスタンダードの月額料金は500円/月と、spモードの300円/月と比べて割高であるため、月額料金の面でもメリットがある。
※データ通信プラン向けの「mopera Uシンプル」は月額200円、ただし、音声通話対応プランでは契約ができない。
spモードについてはドコモのWebサイトにて。
spモード | サービス・機能 | NTTドコモ