FREETEL「スマートコミコミ+」市場価格よりも本体代金がかなり高め&「とりかえ〜る」は旧機種の返却が必要、MNP契約時は特に注意

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プラスワン・マーケティングの提供するMVNOサービス「FREETEL」は、料金プラン「スマートコミコミ+」の対象機種に「HUAWEI P9 lite」、「ASUS ZenFone 3 Laser」、「ASUS ZenFone 3」、「FUJITSU arrows M03」、「VAIO Phone A」の5機種を4月13日(木)より追加することを発表。

スマートコミコミ+は、スマホ本体代金(割賦)、通信料、10分以内の音声通話かけ放題、残債なしで好きなスマホに機種変更できる「とりかえ〜る」のほか、補償サービスとSDカード・モバイルバッテリーなどの付属品がセットになった料金プラン。今回、対象機種に追加された5機種補償サービスとアクセサリ(SDカード・モバイルバッテリー)は対象外。

スマートコミコミ+の対象端末拡大によって、FREETELの自社端末以外でもスマートコミコミ+プランでの申込が可能となるものの、一見割安に見えるスマートコミコミ+はスマートフォンなどの本体代金は36回払いで、端末代の総額ベースで考えると本体代はかなり割高になっているので、申込にあたって注意すべきポイントなどなどを紹介。

新たに4月13日(木)よりスマートコミコミ+の対象機種に追加される機種と支払総額は以下。

■FREETEL:スマートコミコミ+対応機種&価格

機種 FREETEL スマートコミコミ+ 通常価格
端末代(割賦) 支払総額 18カ月分の代金
ZenFone 3 2,000円/月 72,000円 36,000円 39,800円
arrows M03 1,900円/月 68,400円 34,200円 32,800円
ZenFone 3 Laser 1,700円/月 61,200円 30,600円 27,800円
Huawei P9 lite 1,600円/月 57,600円 28,800円 25,800円
VAIO Phone A 1,600円/月 57,600円 28,800円 24,800円

※各種価格は税別
※通信契約の料金は考慮しない

割賦払い12カ月以上で機種変更ができる「とりかえ〜る」の注意点

スマートコミコミ+の特長の一つとして、割賦支払中でも割賦支払中の残債を支払することなく好きな機種への機種変更ができる「とりかえ〜る」がある。

■「とりかえ〜る」の説明
「とりかえ〜る」の説明

フリーテルは、とりかえ〜るを「フリーテルなら画面が割れたスマホを2年間も使い続ける必要はありません。」と紹介しているが、とりかえ〜るによって、現在利用中の機種の残債を支払することなく「最新機種をGET!!」することができるのは、良品の場合は割賦支払から12カ月以上が、破損などがあった場合は18カ月間が経過して以降となる。

前述の表で紹介しているように、スマートコミコミ+プランで端末代金を36回満額支払いすると、市場価格よりもかなり割高の金額を支払いすることになる。

使用中に破損などがあった場合に「とりかえ〜る」を適用して「最新機種をGET!!」できるようになる18カ月間の支払金額でみると、SIMフリー端末を単体購入するのと大きく変わらない金額になる。

■破損などがあった場合では「とりかえ〜る」で残債ナシになる頃には市場価格とほぼ同額を支払い済み
「とりかえ〜る」で残債ナシになる頃には市場価格とほぼ同額を支払いしている

よって、端末に破損がある場合について言うと、「とりかえ〜る」で残債ナシで「最新機種をGET!!」できるタイミングは、市場価格相当の本体代を支払済みの状態になっていると言える。

これまでの説明で、不自然に「最新機種をGET!!」という表現を複数回使っているのは、「とりかえ〜る」で機種を変更した場合、いわゆる通常の機種変更とは異なりこれまで使っていた機種をフリーテルに返却する必要があり、なおかつ該当機種を下取りに出したりすることができるわけではない。というルールになっており、これを表す適切な表現が思い浮かばなかったため、フリーテルのWebサイトに使われている表現を拝借。
※端末代の返却が不要となるのは、(市場価格よりかなり高めな)端末代を満額支払った場合。

なお、「とりかえ〜る」では、割賦支払が12カ月間(破損ありの場合は18カ月間)に満たない機種を交換しようとした場合、良品交換価格(免責金額)が発生する。と記載されているものの、この金額に関する具体的な価格が見つからなかった(関連すると思われる規約は全て目を通したつもり)


【追記】
フリーテルのプレスリリースには、免責金額が「新品価格の20%」と記載されているため、恐らく新品価格の20%を支払することで好きな端末に交換できるものと思われる。

フリーテルのカスタマーサポートに問い合わせたところ、各端末の免責金額は以下。

■SIMフリースマートフォンの免責金額
・P9 lite:4,760円
・ZenFone3:7,960円
・ZenFone3 :5,560円
・arrows M03:6,560円
・VAIO Phone A:4,960円
※価格は税別。(FREETELから送られた内容に)ZenFone 3が二つある理由は不明。おそらく安い方がZenFone 3 Laser。


ここまで紹介した「スマートコミコミ+」と「とりかえ〜る」のポイントを整理すると以下。

・本体は買取というよりもレンタルに近い料金プラン設定
・本体代総額は市場価格と比べてかなり割高
・端末破損があった場合、「とりかえ〜る」で残債ナシに機種交換できるタイミングでは市場価格相当を支払済み
・交換した機種も新たに(おそらく)同様に割高な端末代の割賦契約が必要になる

最後の項目として紹介している、交換後の機種購入に関しては、スマートコミコミ+ノ対象となる機種や設定価格などなどが不明のため、細かい点は不明ながらも、基本的には現時点での料金設計と同じように端末代を36回払いすることを前提に考えるとかなり割高な本体代が設定されると考えるのが妥当と思う。

MNP申込時は特に注意:通信契約不成立でも端末代は満額請求

スマートコミコミ+の契約申込みを進めていくと、最終画面の注意書きの一覧に「MNP申込が行われなかった場合でも端末代は全額支払いする必要がある。」という趣旨の記載がある。

■「MNP契約不成立でも端末売買契約は成立」の記載
MNP契約不成立でも端末売買契約は成立

何らかの理由でMNP申込(フリーテルへののりかえ)をキャンセルした場合、スマートコミコミ+でセット購入する端末についても端末は不要になる。と考えるのが自然であり、端末の売買についてもキャンセルさせるのが自然のように思えるけれど、通信契約としてのMNP乗り換えが不成立になった場合は本体代を一括請求する。という記載があるので、市場価格よりも3万円〜4万円ほど高く設定されている機種を一括で購入する必要があるので特に注意が必要。

ちなみに、2016年5月に行われた電気通信事業法の改正により、通信契約についてはクーリング・オフが適用可能になると思われるものの、スマートフォンの本体購入についてはクーリング・オフの対象外(契約のキャンセルや返品不可)になると思われるため、仮にフリーテルの通信サービスをクーリング・オフによって解約ができたと仮定した場合でも、本体代の支払は免れることができないと思われる。

ただし、フリーテルのスマートコミコミ+プランの提供条件には「端末の購入が必要」となっているため、仮にクーリング・オフが適用された場合に通信契約のみ解約可能、端末代金の支払いは継続。という理屈が通るのか、あるいは端末代の支払もプランの一部としてクーリング・オフ対象となるのかは不明。

「FREETEL SIM」音声通話付(スマートコミコミ+プラン)重要説明事項

本サービスは音声通話サービスとデータ通信サービスをご利用いただく商品で、当社指定の携帯端末等の購入が必要となります。

加えて、フリーテルでは「不正に⼊⼿されたスマートフォンのご利⽤制限について」とするドキュメントで、代金が支払されていないまたはその恐れが高いスマートフォン(モバイルWi-Fiルータが対象外になるのかは不明)について、遠隔操作によって利用制限の対象とする旨を明記している。

MNP申込を行わずに通信契約が不成立・端末売買契約のみ成立となった場合に、端末代を支払しなかった場合(およびその恐れが高い場合)については端末が利用できなくなる可能性があるので、フリーテルのスマートコミコミ+を申込する場合は十分に注意が必要。

「遠隔操作でのスマートフォンご利⽤制限」の対象となる条件
o 販売店での窃盗(盗難)や詐欺などの犯罪⾏為により、不正に⼊⼿された携帯電話機
o 本⼈確認書類偽造や申込書の記載内容(お名前、住所、⽣年⽉⽇など)に虚偽の申告が含まれて
いるなど、不正な契約により⼊⼿された携帯電話機
o 代⾦債務の履⾏がなされていない、またその恐れが⾼いスマートフォン

フリーテルのWebサイトは以下にて。
FREETEL(フリーテル)|高速通信SIMカードと高品質SIMフリー端末/格安スマホ

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