中国のシェアバイク大手が国内参入、ドコモ・バイクシェア、Mobike、ofoがシェアバイクで三つ巴に?

中国発のシェアバイクサービス「Mobike」および「ofo」が日本国内へのサービス提供を正式発表。2017年後半から、ドコモ・バイクシェア、Mobike、ofoの3社による競争が期待できる。

東京都内では「ドコモ・バイクシェア」が提供する「ちよくる」などのサービスが先行している。

従来、各区ごとに提供されているサービスには互換性が無く、千代田区で借りた自転車は千代田区でのみ返却可能となっていたものの、2016年2月からは各区のポートを跨いで、相互にレンタル・返却が可能となる広域実験が開始され、広域実験に参加している区の間では、区境を気にすることなく自転車をレンタル/返却できるようになった。

さらに、新たなサービスエリアとして、新宿区、文京区、大田区にてサービスが提供開始されるなど、利用可能なエリアが急拡大している。
※既にサービスを提供済みの7区のうち、大田区については他区との相互乗り入れに非対応。(2017年度中に対応が予定されている。)

■ドコモ・バイクシェア(大田区コミュニティサイクル)

ドコモ・バイクシェア、Mobike、ofoのサービス提供計画・実績

項目 ドコモ・バイクシェア Mobike ofo
サービスエリア ・千代田区
・中央区
・港区
・江東区
・新宿区
・文京区
・大田区
なし なし
今後の提供予定エリア 2017年度中に、渋谷区、品川区、練馬区で提供予定 2017年中に福岡・札幌で開始予定 2017年9月以降に東京・大阪で開始予定
サイクルポート 必要 不明 不明
利用料金 150円/最初の30分 不明 不明
ポート数 約300ヶ所 不明 不明
自転車台数 約3,000台 不明 不明

※ドコモ・バイクシェアは都内23区でのサービスについて記載。

■中国のシェアバイク
中国のシェアバイク

「放置自転車」への対策はどうなる?

中国発の「Mobike」および「ofo」は専用の駐輪場を必要としておらず、基本的に「好きな場所でレンタル/返却ができる」点がサービスを利用する上での大きなメリットと言える。
※ただし、中国国内でも「どこでも返却可能」が規制される動きにある。

反面、シェアバイクの利用者・台数が急激に増えた中国では、本来は自転車を駐輪するのに適さないエリアに駐輪されたり、自転車が破壊・不法に投棄されているなどの問題が発生しており、シェアバイクの普及に伴って日本国内でもこの種の問題が発生する可能性は高い。

福岡への参入を発表した「Mobike」は、駐輪場の確保について「福岡市と連携して専用の駐輪場を設ける方向」としているものの、具体的に駐輪場の台数や位置に関しては発表していない。

[詳報]中国シェア自転車モバイク(Mobike)が福岡市と連携しサービス開始へ | BUSINESS INSIDER JAPAN

また、乗り降りする駐輪場をどう確保するかという問題は、福岡市と連携して専用の駐輪場を設ける方向で検討を進める。

また、ソフトバンク コマース&サービスとの提携が発表された「ofo」についても、サービスエリアとする東京・大阪で専用の駐輪場を確保してサービスを提供するのか、あるいは駐輪場を不要とするサービスを展開するのか、サービスの詳細については明らかにされていない。

日本国内向けのサービスで先行している「ドコモ・バイクシェア」は、専用のポートで自転車レンタル/返却する方式を採用しており、東京都内6区(千代田区・中央区・港区・江東区・新宿区・文京区)でポート数は合計300ポート前後、自転車の台数は3,000台前後で展開している。

「ドコモ・バイクシェア」も、サイクルポートの設置には力を入れており、サービスエリア内で徐々にポートを拡大しているほか、大手コンビニエンスストア「セブンイレブン」と提携し、2017年6月末までに都内のセブンイレブン100店舗でサイクルポート設置を目標とすることを発表(関連エントリ)したものの、2017年8月12日時点でもセブンイレブンのサイクルポート設置は20店舗以下にとどまるなど、計画通りには進捗していない模様。

ドコモ・バイクシェアとofoが東京で競合

「Mobike」および「ofo」のうち、現時点で東京エリアへの進出を表明しているのは「ofo」で、2017年9月以降に東京・大阪にてサービス提供が予定されており、事業者間の競争によるサービス改善に期待したいところ。

■9月以降に東京・大阪へ進出を発表した「ofo」
9月以降に東京・大阪へ進出を発表した「ofo」