BroadLineが販売する、世界対応ルーター「G3000」を約1カ月利用したレビュー。
■世界約90か国でのデータ通信に対応する「G3000」
「G3000」を購入してからの1カ月の間に、海外に渡航する機会もあったけれど、海外では使うことが無かった(理由は後述)ので、主に国内利用に関してご紹介。
「G3000」は、世界約90か国(公式サイト上では100か国とアピールされる)に対応するモバイルWi-Fiルータ。国内&海外用に提供されているデータプランを購入して利用する。
速度やエリアは不満ナシ、「繋がれば」快適に使える
国内向けデータプランで「G3000」を使う限り、通信速度やデータ通信が利用できるエリアについては不満を感じることは無く、「繋がりさえすれば」快適なデータ通信が利用できた。
ただし、東海道新幹線で移動中や、新千歳空港↔札幌駅間を列車で移動中には、ネットワーク的にはエリア内であるにも関わらず、データ通信が不安定になり数十分間にわたってデータ通信が利用できないことがあったので、「G3000」のデータ通信に関しては「遅い」とか「エリアが狭い」ではなく、「品質」について不安定という印象。
ただし、この点については8月30日に実施されたシステム復旧によって改善している可能性がある。
→システム復旧以降は、前述のような長距離移動の機会が無いので、新幹線や特急列車などなどでは試せていない。
「G3000」の国内向けデータプランには、データ通信量100GBが3,980円という破格のプランもあるので、データ通信量だけで考えれば固定回線代わりに利用することも可能。(ただし、同時接続台数は5台などの制限がある。)
実際に、これまでならWiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータを使うであろう、旅行・出張中のホテルでのデータ通信についても、実験の意味を含めて「G3000」を使ってみたところ、旅行・出張中のデータ通信回線としては不満を感じることが無かった。
(エリア面で言えば、WiMAX 2+よりもエリアが広いので安心できた。)
ドコモ回線への接続は未だに実現されず
「G3000」はもともと、(国内で)ドコモ回線とソフトバンク回線を切り替えて、最適な通信回線に接続することができる。とアピールされているものの、実際には発売から1カ月を経過しても「システム障害」を理由にドコモ回線には接続ができていない。(このシステム障害については、発売後約1週間が経ってから公表された。)
■GWiFi「G3000」、未だドコモ回線には接続されず
世界約90か国対応も、海外では利用せず…
「G3000」は、世界約90か国でのデータ通信に対応。
海外でのデータ通信料は300MBで580円〜980円、500MBで680円〜1,280円/24時間に設定されており、MNOの国際ローミング料金と比べれば割安。
ただし、直近の海外渡航時点では「G3000が安定して使える」という実感が無かった(国内で不安定だったため)のと、渡航中の体調が芳しくなかった。というシステム&体調の不調によって試すことは無かったので、海外での使い勝手については割愛。
もう一つ、海外で「G3000」を使わなかった理由として、何らかの理由で「G3000」自体のクラウドSIM経由での接続が難しかった場合、代替手段として「G3000」のSIMスロットにSIMカードを挿して使うという使い方はできない。
このため、「G3000」は基本的に「クラウドSIM頼り」の通信となるけれど、国内で使ってもシステムが不安定な端末を海外でのデータ通信に利用する気には(体調が悪いこともあって)ならず、結果的に海外渡航時には利用することが無かった。
そんなわけで、(本来あり得ない理由で?)ドコモ回線に接続できない「G3000」は、専ら「国内でソフトバンクのFDD-LTEが通信料安く使える。」という状態で、ソレはソレで悪くないけど、購入前に思い描いていた理想とはチョット違うなぁ。という感じなのが、なんとなく全体的に残念。
→繋がりさえすれば、通信速度やエリアについてはそれほど不満は無いのだけれども。