【mineo】アンバサダーは成長エンジンとなるか、諸刃の剣か

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ケイ・オプティコム(2019年4月よりオプテージに社名変更予定)は、MVNOサービス「mineo」において、新たに3つのアンバサダー制度を提供開始する。

ケイ・オプティコムのプレスリリースは以下にて。

共創・サポート・紹介の3つのアンバサダー制度を開始|プレスリリース|ケイ・オプティコム
mineo way

スタートするアンバサダープログラムは、共創アンバサダー、サポートアンバサダー、紹介アンバサダーの3つ。

共創アンバサダーは、mineoのサービスを共に作っていく、mineoの「コアファン」の位置づけで、一般のmineoユーザーには開示しない、単月・累計の契約数や、チャネル別申込率、MNOに対して支払いするいわゆる「接続料」が売値に占める比率など、mineoの事業における重要な数値を共有し、ファンと共にmineoのサービスを創っていく。

■mineoサービスを共に創る「共創アンバサダー」
mineoサービスを共に創る「共創アンバサダー」

■「共創アンバサダー」限定で開示するデータ
「共創アンバサダー」限定で開示するデータ

サポートアンバサダーは、mineoのベテランユーザーが、ビギナーに対してビデオチャットを介してサポートを行う。

■「サポートアンバサダー」
「サポートアンバサダー」

ビデオチャットは、mineoのコミュニティサイト「マイネ王」に設定したアバターを表示することでプライバシーに配慮するほか、やりとりの内容は全てmineo(ケイ・オプティコム)側で録画しており、何らかのトラブルが発生した際には、運営サイドが介入できる仕組みを準備するとのこと。

サポートアンバサダーや共創アンバサダーとしてmineoに貢献することに対して、パケット通信量の付与や、紹介アンバサダーの特典のような、電子マネーギフト券がプレゼントされるというような、報酬面での特典は提供されない。


2019.2.22(金) 11:30追記

サポートアンバサダーは実績に基づいた昇格の都度、mineo端末が特典としてプレゼントされるので訂正。Twitterにてコメントありがとうございました。


■「紹介アンバサダー」
「紹介アンバサダー」

紹介アンバサダーは、現行の「紹介キャンペーン」とほぼ変わらず、累計の紹介人数に応じて紹介元には3,000円分の電子マネーギフト(EJOICAギフトカード)を、紹介経由での新規契約者には1,000円分のギフト券をプレゼントする。
※現在はAmazonギフト券もプレゼントされるものの、3月からはEJOICAギフトカードのみに変更となる可能性あり。

共創アンバサダーや、サポートアンバサダーと異なり、紹介アンバサダーはmineoの全ユーザーがアンバサダーになれる。(mineoマイページから紹介URLを取得すればできる)

なお、mineoの2018年7月-12月の実績では新規契約者に占める紹介経由の契約の割合は3割とのこと。

■mineoの新規契約のうち3割は紹介経由
mineoの新規契約のうち3割は紹介経由

「アンバサダー」への期待と不安

mineoのスローガン「Fun with Fans!」に象徴されるように、ファンと共にサービスを作り上げていく姿勢を明確に打ち出しているのは、他のMVNOには見られない特徴であり、mineoのブランド評価でも、

・コミュニティが魅力的
・ユーザーの声からサービス開発
・事業者との距離が近い

などの項目が、他の事業者と比べて顕著に高い結果に繋がっているように思う。

■mineoのブランド評価
mineoのブランド評価

反面、一部のユーザーを限定して「アンバサダー」とすることは、その他のユーザーをコミュニティまたはmineoサービスから遠ざける結果となる可能性があること、またはユーザー間で不要なトラブルを産む可能性がある点は少々心配なところ。

一例として、直近でmineoが開催したバレンタインデー企画において、一部のユーザーを優遇したこと(?)に対して、ユーザーから否定的な反応があったためか、イベントに関する説明が掲載されている。

(2月18日13:30追記)マイネ王バレンタイン企画について | マイネ王からのお知らせ | マイネ王

2月14日当日の企画開催において、サプライズ企画が最も盛り上がっていただけると考え、チップ変更および掲示板企画について、事前・事後含めた告知を行いませんでした。
また、多くの方々に掲示板企画にご参加いただきたく「注目の投稿」へ常時表示とさせていただきました。

mineoは、従来から「マイネ王」などユーザーコミュニティを重視する方針を打ち出しており、新たに発表されたユーザー参加型のアンバサダープログラムは、MVNOサービスの中でも他の事業者が簡単には真似することができない取り組みである反面、舵取りを間違えると既存ユーザーの反発を招きかねないのは諸刃の剣にも成りかねないのは心配なところ。

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