厚生労働省は、新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性者との接触を通知するスマートフォンアプリ「COCOA」のAndroid版で、陽性者と接触状態にあると判断される場合(1m以内に15分以上)でも、接触として検知・通知が行われない不具合が2020年9月28日から発生していることを発表。不具合の修正は2021年2月中旬に行われる予定。
厚生労働省のお知らせは以下にて。
判明した障害の内容
Android端末にて新型コロナウイルス接触確認アプリ(以下「本アプリ」という)をご利用の場合に、陽性登録を行った本アプリ利用者との1メートル以内15分以上の条件に該当する接触があっても接触として検知・通知を行っていないことが判明しました。
■障害の内容
Android版の「COCOA」で、接触判定が正しく動作しない
※本来は接触として通知されるべき接触が通知されない
■障害の影響範囲
2020年9月28日にリリースしたAndroid版のバージョン「1.1.4」から「1.2.1」
※iOS版の「COCOA」は本件に関する不具合はなし
■修正対応
2021年2月中旬に修正版のアプリをリリース予定
昨年9月から長期間にわたり発生する不具合が発覚した理由は、陽性者と接触条件に合致するにも関わらず、アプリによる接触通知が行われなかったという報道を受けて、実機でテストを行った結果判明したとのこと。
しかしながら、陽性者と接触しているはずであるが本アプリで通知がこなかった旨の報道を受け、従来の模擬的な検証に加えて実機を用いた動作検証を行ったところ、接触リスクに関する値がAndroid端末については想定と異なる形で接触通知APIから出力され、その結果、接触が正しく通知されないこととなっていることが判明したものです。
なお、iOS版については本件とは別に「アプリを起動するとデータがリセットされることがある」という不具合の報告が複数報告されている。本件に関する修正については未定。
2021年2月3日現在、COCOAのダウンロード数は2,464万件、陽性登録数は累計で10,092件。
Android版(Google Playから配信)のダウンロードは以下にて。
新型コロナウイルス接触確認アプリ (日本厚生労働省公式) – Google Play のアプリ
iOS版(App Storeから配信)のダウンロードは以下にて。