災害や障害に備えて全キャリアの回線契約・無制限回線を多重化すると月額料金はいくら?を計算してみた

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NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアのサービスを契約した上で、通信容量に制限が無い回線も多重化(2回線以上契約)する場合の月額料金をシミュレーションしてみた。

前提条件や、選んだ料金プラン・回線は以下の通り。

■前提条件・コンセプト
・障害や災害に備え、全キャリア(4MNO)の回線を全て契約する
・無制限回線はスマホやタブレットだけでなく、固定回線の代替としても使えるもの
・年齢/期間限定の割引は考慮しない

■契約回線(計5回線)
(1)ドコモ 5Gギガホ プレミア or 「ahamo大盛りオプション」
(2)UQコミュニケーションズ(WiMAX +5G)
(3)UQ mobile くりこしプラン+5G
(4)楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」(7月スタート予定のⅦをベースに紹介)
(5)LINEMO ミニプラン

キャリア 料金プラン 容量 月額料金 備考
docomo 5Gギガホ プレミア 無制限 4,928円〜7,315円
UQコミュニケーションズ ギガ放題プラス モバイルルータープラン 月間容量制限なし 4,950円 モバイル/ホームルーター向け
KDDI(UQ mobile) くりこしプラン +5G(S) 3GB 990円 家族セット割適用時
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT Ⅶ ■自社回線
1日10GBまで高速
1,078円〜3,278円
ソフトバンク LINEMO ミニプラン 3GB 990円

※期間限定の割引は考慮しない(例、WiMAX +5G はじめる割など)
※docomoの「5Gギガホ プレミア」は、月間容量が3GB以下の月は1,650円の割引が適用される(表中には反映していない)

上記の組み合わせで、基本料金の合計は最大で約17,500円。最安パターンで約13,000円とあなる。

以下、回線毎の役割や制限事項などなどを解説。

ドコモ:5Gギガホ プレミア

ドコモの「5Gギガホ プレミア」は、ドコモの4G/5Gネットワークが月間容量の制限や、直近3日間の通信容量に基づく制限なしに使い放題になる料金プランで、スマートフォンやタブレット、モバイルWi-Fiルーターなど幅広い機種で利用できる。同料金プランは2021年4月1日にスタートした。

■ドコモの「5Gギガホ プレミア」、月間容量の制限なし
ドコモの「5Gギガホ プレミア」、月間容量の制限なし

「5Gギガホ プレミア」は、家族がドコモ回線(ahamoを含む)を契約していると適用される「みんなドコモ割」、光回線や5Gホームルーターお契約で適用される「光セット割」、支払い方法にdカードを設定すると適用される「dカードお支払い割」の適用により、月額料金が4,928円に割引される。

■ドコモ「5Gギガホ プレミア」月額料金&割引
基本料金:7,315円
みんなドコモ割:▲1,100円
光セット割:▲1,100円
dカードお支払い割:▲187円
———————————————
割引後料金:4,928円/月

ドコモの公式オンラインストア「ドコモオンラインショップ」では、
5G契約のSIMカードの単体契約も受け付けしている。

ドコモオンラインショップのSIMカード単体契約は以下にて。
SIMのみ契約(SIMカード/eSIM) – ドコモオンラインショップ

ドコモ回線の通信量が極端に多く無い場合には、「5Gギガホ プレミア」の代わりに「ahamo大盛り」を契約するのもあり。

「ahamo大盛り」は、ahamoの月額料金2,970円 + 1,980円のオプション料金で、ahamoの通信量が+80GB追加され、データ容量が100GBになる。

ahamoの「大盛りオプション」は必要になったタイミングで購入できるほか、利用しない月は解約しておくことで、月額料金を節約することもできる。

■ahamo + 大盛りオプションの月額料金
ahamo基本料金:2,970円(20GB)
大盛りオプション:+1,980円(+80GB)
—————————————–
合計料金:4,950円/月

ahamoの申込み・サービス詳細は以下にて。
容量たっぷり20GB、国内通話5分無料も付いて、2970円(税込)

UQコミュニケーションズ:ギガ放題プラス モバイルルータープラン

今回紹介している一連のプランの中で、唯一スマートフォン向けではないのが、UQコミュニケーションズのモバイルWi-Fiルーター向けの料金プラン「ギガ放題プラス モバイルルータープラン」。

■「ギガ放題プラス モバイルルータープラン」は5Gルーターに対応
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi

UQコミュニケーションズのUQ WiMAXサービスは、「月間容量なし」をウリにしたサービスながら、WiMAX 2+時代には直近3日間の通信量が最大10GB、5Gサービスでも開始当初は3日間の通信量が15GBを超えると、混雑時間帯(翌日18時〜26時)の通信速度を制限する、条件付きの使い放題サービスだった。

UQコミュニケーションズが「直近3日間の通信量」に基づく一律の速度制限を撤廃したのは2022年2月1日で、比較的最近の話。

制限の変更(緩和)後は、制限の適用条件を「一定期間内に大量のデータ通信があった場合」に、通信速度の制限について「混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。」へ変更している。
※制限の緩和は、auが発売する5Gルーターも同様。

速度制限ルール(直近3日間に基づく)に関する、UQコミュニケーションズのお知らせは以下にて。

WiMAX +5Gサービス ネットワーク混雑回避のための速度制限について|UQ WiMAX(ルーター)【公式】

速度制限について
より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。

<お知らせ>
これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度を一律に制限しておりましたが、お客さまのご利用状況をふまえ、速度制限条件などを2022年2月1日より変更いたしました。

WiMAX +5Gの通信速度制限に関する変更点は以下の通り。

■WiMAX +5G、通信速度制限を変更(2022年2月1日〜)

速度制限の内容 〜2022年1月31日 2022年2月1日〜
データ容量 直近3日間で15GB 一定期間内に大量のデータ通信
具体的なしきい値は非公開
制限時間 混雑する時間帯
(翌日18時〜26時)
混雑する時間帯
制限時速度 最大1Mbps程度 制限する場合がある

このほか、UQ mobileの新料金プラン「くりこしプラン+5G」では、UQコミュニケーションズの5G対応ルーターの料金プランとの組み合わせて契約すると、「自宅セット割」により、UQ mobileの月額料金が割引される。

なお、UQ mobileはこれまでUQコミュニケーションズが提供するMVNOサービスであったが、UQ mobile事業がKDDIに統合されたため、ソフトバンクにおけるY!mobileのように、MVNOではなくサブブランドの位置づけになっている。

「自宅セット割」が適用されると、UQ mobileの月額料金が値下げされるほか、ルーター側の「WiMAX +5G」サービスでも、800MHz帯にも繋がる「プラスエリアモード」のオプション料金(1,100円/月)が無料になる。
※また、契約している料金プランが「ギガ放題プラス ホームルーター」の場合は、プラスエリアモードの通信量が15GB→30GBに増加する特典もある。

■ルーター側の「プラスエリアモード」の月額料金が無料になる
プラスエリアモード利用時のオプション料金(1,100円)が無料になる

一方で、モバイル/ホームルーターは不要だったり、使いたくない場合には、KDDI系の回線を基本料金が無料の「povo2.0」で代用することも可能。

■基本料金が無料の「povo2.0」で代用も可能

ただし、povo2.0はau/UQが発売する5Gルーターが対応機種に含まれておらず、povo2.0 + UQ/auの5Gルーターは正常に動作しない。よって、povo2.0対応機種をテザリングして使うなどの工夫が必要となる。

povo2.0の対応機種は以下にて。
対応機種・端末|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0

KDDI系の回線の重要度が高くない場合や、ドコモや楽天モバイルなどの回線で十分にまかなえる場合などは、KDDI系の回線をpovo2.0に一本化するのも有力な選択肢になる。

楽天モバイル:自社回線は1日10GBまで高速

楽天モバイルの料金プランは現在、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」で、7月1日からは、契約済のユーザーを含めて「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」に自動移行する。

自動移行に伴い、新プランでは月間のデータ通信量が1GB未満であっても1,078円の通信料が発生する。また、3GBおよび20GBを超えた際の通信料は従来と同額で、最大で税込3,278円。

小容量での用途を考えると値上げが厳しい反面、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、楽天モバイルの自社回線に接続中は1日10GBまで高速通信が利用できる。

1日10GBを超過した後の通信速度は、最大3Mbpsまでに制限されるので、固定回線代わりに使う場合などは、速度制限にも一定の注意が必要。

■1日10GBを超えると、通信速度が最大3Mbpsに制限される
楽天モバイル、10GB超過の通信速度を最大3Mbpsに高速化

ドコモの「5Gギガホ プレミア」と異なり、楽天モバイル回線を単体で(光セット割などを考慮せずに)契約しても、料金的には割安なので、自宅で楽天モバイルの通信状況が良い方や、単身で固定回線を契約するのが面倒な方が固定回線代わりに使うのもあり。

楽天モバイルのサービス詳細・申込は以下にて。
→スマホからの申込も可能。

LINEMO:ミニプラン

LINEMOの「ミニプラン」は、月額990円で3GBまで高速データ通信が利用できる。

小容量プランのため、高速通信のデータ容量は大きくないものの、MNOのソフトバンクが提供するサービスであり、MVNOと比べると通信品質が高い(平日お昼時間帯などでも、極端に通信速度は低下しない)

LINEMOには、povo2.0で提供されているような24時間のデータ使い放題のプランや、ahamoが追加予定の大容量プラン(100GB)などは無いため、あらかじめ決められた容量が従来プランよりも割安に使える。という位置づけになる。

それでも、ミニプランを新規契約するとPayPayポイントを990円×最大6カ月還元したり、1回5分までの音声通話が定額になるオプションサービスを1年間無料で使えるようにするなど、LINEMO向けの特典は手厚くなっているので、サブ回線としての使い勝手は良い。

LINEMOのWebサイトは以下にて。

掲載している内容は公開時点の情報です。Webサイトやサービスの内容変更などにより、情報が古くなっている場合もありますので、ご注意ください。
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