河野太郎デジタル相は、9月13日の閣議後会見にて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性判定者との接触を通知するスマートフォン向けアプリ「COCOA」について、アプリの動作環境の前提となる全数届け出の見直しに伴い、アプリの運用を停止する方針にあることを認めた。
具体的な運用廃止のスケジュールについては別途案内を行う予定だが、アプリの利用者に対するアンケートなどを実施予定であるとし、アンインストールについては「しばらくお待ち頂きたい」と状況を説明している。
河野大臣の会見内容はYouTubeにて配信されている。
※COCOA関連の質疑から再生がスタートする。
質疑応答の内容(概要)は以下にて。
河野大臣
「全数届け出のルールが変わりますので、COCOAを活用する前提が変わりますので、COCOAの機能停止ということになると思います。
ただ、次のまたパンデミックの際には同じようなことが必要になってくると思いますので、COCOAの何が悪かったのか、COCOAはどこが失敗したのか、また、COCOAで良いこともあったのかどうか、という総括を、きちんとやって次につなげていかないとダメなんだと思います。
COCOAはスタートから、色々ボタンの掛け違いがあったと認識をしておりますので、スタートからどうったのかをきちんと見た上で、お手盛りでない総括をしっかりとして、次のパンデミックに繋いでいくということを、やらなければいけないという風に思っております。
今、COCOAを利用している方に何かの形でアンケートもさせていただくことになるのではないかと思っておりますので、もうしばらくアプリはそのままにしておいていただいて、具体的なスケジュールが決まった段階で、アンインストールなり何なりのお知らせをしたいと思っております。
また、アンケートをする場合には是非、COCOAについてのアンケートにご協力をいただけたらと思います。」
記者
「機能停止はいつ頃になりそうか?」
河野大臣
「それについては、具体的なスケジュールが決まり次第、お知らせをしたいと思いますが、色んな対応がしてからになると思いますので、もう少々お待ち頂きたいと思います。」
厚生労働省のWebサイトによると、2022年9月9日時点でCOCOAのダウンロード数は4,055万件、陽性登録数は348万件。