楽天モバイルは、新料金プラン「Rakuten最強プラン」を2023年6月1日より提供する。料金プランは「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」に置き換わるもので、既に楽天モバイル回線を契約中の場合は自動的に「Rakuten最強プラン」に切り替えされる。
新プランは、月額料金は上限3,278円で変わらないまま、これまで月間5GBまでに制限されていた国内でのパートナー回線(KDDI網)での通信量制限を廃止したことが特長。
楽天モバイルは、携帯電話事業への新規参入時より、自社ネットワークを拡充する一方で、都市部以外ではKDDIをパートナー回線として、プラチナバンド帯(800MHz帯)のネットワークを借りてサービスを提供している。
■都市部以外はパートナー回線に繋がる(沖縄県宮古島市)
「Rakuten最強プラン」では、従来より容量無制限とする自社ネットワークに加えて、ローミングエリアでも容量制限が適用されない。
■従来はパートナー回線は月間5GBで速度制限の対象に
ローミング提供エリアは徐々に縮小していたが、2023年6月1日からは、これまでローミングに含まれていなかった東京都23区、名古屋市、大阪市を含む都市部の一部繁華街エリアも新たにローミングの対象エリアに追加されており、「都市部の屋内で楽天モバイルが圏外になる」問題が解消する可能性に期待できる。
ローミングに関する新協定の締結に関するプレスリリースは以下にて。
KDDIと楽天モバイル、新たなローミング協定の締結について | プレスリリース | 楽天モバイル株式会社
新協定では、これまでローミングに含まれなかった東京都23区・名古屋市・大阪市を含む都市部の一部繁華街のエリアを新たな対象とし、一部インドア(地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設など)やルーラルエリアも引き続きローミング提供することに合意しました。新協定は2023年6月から開始し、提供期間を2026年9月まで延長(注2)します。
楽天モバイルでは、新たなローミング契約によって「料金そのままデータ高速無制限エリアが超拡大!」とWebサイト上でアピールしているものの、ローミングで貸出されるのは800MHz帯のみであり、KDDI(や他社)が持つ周波数帯をフルに使ったサービスが提供されるわけではないので、「繋がりやすく超高速」なネットワークが他社並に急拡大するわけではない。(もちろん、繋がりやすくなることには大いに期待したいところ。)
■楽天モバイルのサイト上の訴求
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