『どんなLTEでも使えるSIMロックフリーのモバイルWi-Fiルータ』(実際にはドコモのLTEの3つの周波数に全て対応しているという意味)として販売される予定だった『b-mobile4G WiFi3』が、実際にはSIMロックがかけられていることが判明したため、発売予定日当日になって出荷停止されることが発表された。なお、発売日(出荷再開日)については特にアナウンスがされていない。
出荷停止に関する日本通信のプレスリリースは以下より。
日本通信株式会社(以下、「当社」という)は、b-mobile4G WiFi3を本日発売としてご案内していましたが、SIMロックが掛かっていることが判明したため、出荷を停止しました。
『SIMロック解除を推進する立場としてSIMロックのかけられた端末を販売することができない』という旨が記載されているけれど、これは単純に日本通信側がメーカーが製造した端末を確認していなかったからで、『本来あり得ない』と言うのであれば、発売開始前に日本通信が実際の端末でドコモ以外のSIMカードを使った確認をしていなかったことが問題ではと思う。
実際に、他社SIMで動作を確認していない。
という内容は日本通信の公式Twitterアカウントでもツイートされている。
@shimajiro LTE(2GHz、1.5GHz、800MHz帯)でドコモのSIMにて動作検証をしております。auさんのLTEはSIMがなかったので、動作するかどうか不明です、 イーモバイルさんのLTEは周波数が合わないため利用できません。
— 日本通信b-mobile公式 (@bmobile_jci) June 10, 2013
SIMフリー端末として販売していても、他社SIMでの動作保証をすべき。とまでは思わないけれど、実際にSIMフリー端末として他社SIMで動作するのか、少なくとも自社内での品質管理を行うのは当然なんでは。と思う。
加えて、b-mobile4G WiFi3で当初公開されたFAQには『ドコモのSIMカード以外では動作しない』旨が明記されていた(後に修正されている。
修正前のFAQに関するエントリは以下より。
日本通信のb-mobile4G WiFi3はSIMフリー端末ではない?公式Q&Aに『NTTドコモ以外のSIMカード利用不可』 | shimajiro@mobiler
そんなわけで『日本通信の意図に反して、SIMロックがかけられていた』という理由によって、出荷停止となったb-mobile4G WiFi3だけれど、製品発表の際に使われていた『どんなLTEでも使える』という紛らわしい表記も含めて、発売前から『いわくつき』の製品になってしまった印象が拭えない…。