9月の携帯電話契約件数が発表されたので各社の数字を見ていたところ『通信モジュール契約数』でSoftBankがNo.1になっていることに気がついた(実際には2013年8月末の時点でNo.1になっていた)ので、直近二年間の通信モジュール契約数の変動と、契約件数全体に対する割合をまとめてみた。
■直近二年間の通信モジュール契約数
基本的には各社順調に増加しているものの、2011年8月時点ではもっとも契約数の少なかったソフトバンクが、2013年8月末の時点でNo.1になっており、二年間で契約件数が二倍以上に増加している計算になる。
続いて、契約件数全体に占める通信モジュール契約数の割合。
■契約件数に占める通信モジュール契約の割合
各社の契約件数に占める通信モジュール契約の割合は、市場シェアとは真逆になっていて、ソフトバンクモバイル、KDDI、ドコモの順番でモジュール契約比率が高い。
また、KDDIとドコモは直近二年間のモジュール契約割合の伸びが緩やかなのに対して、ソフトバンクモバイルでは2011年8月時点の6.1%から、2013年8月には9.7%と、契約全体に占めるモジュール契約の割合が他社と比較してかなり高めになっている。
通信モジュールは、いわゆる『フォトビジョン』などの契約数が含まれるので、『通信モジュール』契約が伸びているということは、スマートフォンやデータ通信端末ではなく、新しい形態の通信サービスの提供が広がっている。という見方もできる。
個人的には『様々なデバイスに通信機能が組み込まれる』ことによって、新しい使い方や価値が加わっていくこと自体は面白い試みと思っているので、今後の各社の展開に期待したいところ。