IIJは、フルMVNOサービスの第一弾となる「Japan Travel SIM」(フルMVNO版)を4月2日に発売。
家電量販店での販売価格は、1.5GBが税込約2,000円、3GBが約3,000円。有効期間は利用開始日から30日間。
■Japan Travel SIM(フルMVNO版)
「Japan Travel SIM」は、2014年10月に発売された主に訪日客向けのプリペイドSIMカードで販売価格は1GBモデルが約2,600円、3GBが約4,000円で販売されている。2018年4月2日に発売されたフルMVNO版の「Japan Travel SIM」は、同サービスの新パッケージという位置づけ。
都内の家電量販店の訪日客向けプリペイドSIMカード売場には、従来の(ライトMVNO版の)「Japan Travel SIM」に並んで、フルMVNO版の「Japan Travel SIM」が販売されていた。
IIJが提供する同一サービスのSIMカードであり、パッケージのテイストなどは従来SIMと似ているので、購入時は間違えないように注意。
■Japan Travel SIM(ライトMVNO版)
また、フルMVNO版の「Japan Travel SIM」は、SIMロックがかけられていない機種向けのサービスであり、SIMロックを解除していないドコモ端末では利用することができない点にも注意が必要。(ライトMVNO版はSIMロックを解除していないドコモ機種でも利用できる)
「Japan Travel SIM」セットアップ方法
「Japan Travel SIM」のセットアップ手順は以下。
■SIMフリースマートフォンにSIMカードを入れる
SIMフリースマートフォンなどにSIMカードを入れてAPNを設定の上、本体を再起動する。
※なお、取扱い説明書では、電源OFFの状態でSIMカードを入れて起動する。とされている。
多くのプリペイドSIMサービスでは本体の再起動をしなくてもサービスを利用できるケースがあるものの、IIJの「Japan Travel SIM」では本体を再起動しないと、ネットワークに接続することができなかった。
この理由は、フルMVNO版の「Japan Travel SIM」で電話番号が有効となるタイミングが、SIMカードを発行した時点ではなくSIMカードを入れた端末が起動された時点としていることが理由と思われる。
IIJ、“フルMVNO”の新データ通信サービスを法人向けに提供開始 – ケータイ Watch
フルMVNOが適用された「Japan Travel SIM」では、APN設定を済ませて端末を再起動した後に、自動的にIIJから電話番号が発番される仕組みになっている。
国内向けに販売されているSIMフリースマートフォンの多くは、MVNOのサービスで利用するためのAPNがプリセットされており、適切なサービス名称を選ぶだけでAPN設定を行えるものの、フルMVNO版の「Japan Travel SIM」に関しては、APNがプリセットされていないため、APNは手動設定する必要がある。
APN設定は以下。
APN:iijmio.jp
ユーザ名:mio@iij
パスワード:iij
認証タイプ:PAPまたはCHAP
利用開始手続は以下のURLより行う。
http://iijm.io/t.me
利用開始手続には、SIMカード台紙の裏面に記載されているPASSCODE(パスコード)と、利用者の姓名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別を登録する必要がある。
ただし、パスポート情報については画像送信などなどは不要なので、手元にパスポートそのものが無い場合でも利用開始手続を行える。
利用開始日は「今すぐ〜2週間後」に設定できる。
■利用開始日は「今すぐ〜2週間後」を指定できる
各種設定が完了すると、データ通信が利用可能になる。Mate 10 Pro上に表示されたオペレーター名には「NTT DOCOMO」ではなく「IIJ」となった。
※従来のサービスでは「NTT DOCOMO」と表示された。
■接続事業者名が「IIJ」に!!
なお、同梱されている取扱い説明書によると、セットアップ時の手順は以下。
(1)電源を切ってからSIMカードを挿入、APN設定をして再起動
(2)http://iijm.io/t.meから利用者情報登録
(3)利用開始
フルMVNOは、速度もフル?
「Japan Travel SIM」(フルMVNO版)を使っていると、通信速度は非常に快適。MVNOとは思えない快適な速度でデータ通信を利用できていたので、ひょっとすると既存のサービスとは別の帯域を用意していて、まだ利用者が少ないから快適なのかも???
■平日午前11時頃に通信速度を計測。爆速
と思ったけれど、MVNOの最混雑時間帯と言える平日お昼時間帯ではキッチリと速度が下がったので、基本的には「フルMVNOサービスだけ速度面で有利」ということは無い模様。
■平日お昼時間帯は速度低下
フルMVNO/ライトMVNOの比較
フルMVNO版の「Japan Travel SIM」は、ライトMVNO版の「Japan Travel SIM」よりも販売価格が割安。
このため、SIMロックが施されていない(またはロック解除済み)端末を持っている場合、ライトMVNO版よりもフルMVNO版を購入することをオススメ。
■「Japan Travel SIM」フルMVNO/ライトMVNO比較
項目 | フルMVNO | ライトMVNO | ||
---|---|---|---|---|
データ容量 | 1.5GB | 3GB | 1GB | 2GB |
有効期間 | 30日 | 30日 | 3カ月間 | |
販売価格 | 約2,000円 | 約3,000円 | 約2,600円 | 約4,000円 |
対応機種 | SIMフリー端末 | SIMフリー端末およびドコモ端末 | ||
SIMカードサイズ | マルチ(nano/micro/標準) |
nano micro 標準 |
※販売価格は店舗によって異なる。
ビックカメラでの販売ページは以下にて。
ビックカメラ.com | IIJ Japan Travel SIM for BIC SIM 1.5GB (3in1) 通販
ビックカメラ.com | IIJ BIC SIM Japan Travel SIM 3GB (3in1) 通販
ヨドバシカメラのWebサイトでの販売ページは以下にて。
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