WiMAX 2+を解約してドコモのシェアパック50を契約した理由

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WiMAX 2+回線を契約してから二年が経過して更新月となったので違約金が発生しないタイミングで解約、代わりにドコモの大容量シェアパック「ウルトラパック50」を契約してみた。

もともとドコモの「シェアパック10」を契約していたので、シェアパック10→ウルトラパック50へのプラン変更という形。月額料金を比較すると、シェアパック10は9,500円(税別)、ウルトラパック50は16,000円。

通常は月額6,500円の支払が増えるパケットパック変更になるけれど、固定回線(ドコモ光)とのセットで割引される「光セット割」、dポイントクラブのステージに応じた割引が適用される「ずっとドコモ割プラス」、dカード GOLD特典の「月額料金の最大10%をポイント還元」をまとめて考えると、各種割引を適用した後の月額料金の差額は約3,300円まで縮まる。同様に、シェアパック10→ウルトラパック30へ変更した場合の差額は約2,200円。

今回の変更に関連する「シェアパック」の各プランと、適用できる割引・還元は以下。

ドコモ:シェアパックと各種割引後の料金

シェアパック 月額料金 光セット割 ドコモ割プラス dカード GOLD 割引後
料金(実質)
ウルトラパック50 16,000円 ▲2,900円 ▲2,160pt ▲1,300pt 9,640円
ウルトラパック30 13,500円 ▲2,500円 ▲1,440pt ▲1,100pt 8,460円
シェアパック10 9,500円 ▲1,200円 ▲1,200pt ▲800pt 6,300円
ベーシック(5GB) 6,500円 ▲800円 ▲900pt ▲500pt 4,300円

※各種料金、割引額は税別。
※ずっとドコモ割プラス「プラチナステージ」で、dポイント還元を選択した際の還元を記載。

前述の通り、シェアパック10→50への変更に伴う差額は、各種割引適用後に約3,300円程度になるため、WiMAX 2+サービスの月額料金4,380円(定期契約時)と比べて割安な計算になる。

WiMAX 2+を解約した代わりに、シェアパック50にした最大の理由はこの点で、細かく計算してみると月額料金が割安になる上、シェアパック50にするとWiMAX 2+サービスのいくつかのデメリットを克服することができるため。

WiMAX 2+:固定回線代わりに遠慮無く使うと速度制限対象

WiMAX 2+サービスの最大の特長は、「月間データ容量が無制限」な点。直近3日間の通信量が10GBを超えた場合のみ18時〜翌2時までの通信速度が制限されるものの、「夜は自宅で固定回線を使う」あるいは「そもそも3日10GBを超えない」という使い方をすれば、致命的に困ることはない。

ただし、個人的にWiMAX 2+回線をガンガン使うのは、国内旅行・出張中で、撮影した画像・動画をクラウドサービス(GoogleフォトやDropbox)にアップロードすると「3日間で10GB」のデータ量を超える機会が増えた。

■出張・旅行中の回線として活躍した「Speed Wi-Fi HOME L01」
出張・旅行中の回線として活躍した「Speed Wi-Fi HOME L01」

クラウドサービスへのアップロード・同期によってデータ通信量が増えたのは、WiMAX 2+の上り通信速度がサービス開始時点の10Mbps→30Mbpsへと高速化された結果として、電波状態が良ければ大容量のデータをアップロードしてもストレスを感じることが少なくなったことが大きな理由。
(それ以前は、WiMAX 2+サービスを使ってクラウド同期は速度面でストレスを感じるので控えていた)

クラウドサービスへのアップロード・同期に使わなければ、個人的には「直近3日間で10GB」を超えることはないので速度制限を気にせずに使うことができる。反面、クラウドサービスへのアップロード・同期を使わないのであれば、WiMAX 2+サービス以外の通信手段でも事足りるため、「望むべく使い方をすると、速度制限の対象になる」という感じなのが悩ましいところ。

ドコモの場合、直近3日間の通信量に基づく速度制限は特に設定されていないので、月間の容量(この場合は50B)の範囲内であれば、3日間での通信量が10GB以上になっても速度制限は適用されない。

WiMAX 2+:高速移動中・屋内エリアが弱点だった

東京都内でWiMAX 2+を使う限り、屋外で「圏外になる」ことはほぼ無い。ただし、地下鉄で移動中や、ビルの中を移動中で使うと「常に一定の速度で安定して通信ができる。」とは言えず、「移動しながらデータ通信を使う」という用途においては、ドコモ/au/ソフトバンク回線を使ったサービスの方が信頼性が高かった。

また、都心部でも地下にある飲食店や、都心部から少し離れたエリアでは、屋内でWiMAX 2+が圏外になってしまうことも珍しく無く、auの4G LTEネットワークに繋がる「ハイスピードプラスエリアモード」に設定する必要があるケースも。

■飯田橋駅近くのレストランでWiMAX 2+が圏外
飯田橋駅近くのレストランでWiMAX 2+が圏外

au 4G LTEを使える「ハイスピードプラスエリアモード」はを使った月は、オプション料金として1,005円/月の料金が発生するほか、データ通信量が7GBを超えると当月末まで通信速度が最大128kbpsに厳しく制限される。LTEオプション代を含んだ場合、WiMAX 2+の月額料金は5,385円/月になる。

■滞在したホテルでWiMAX 2+が圏外だった(宮古島市)
滞在したホテルでWiMAX 2+が圏外だった(宮古島市)

■HS+Aモードで接続するとエリア内に
HS+Aモードで接続するとエリア内に

これに対して、ドコモの4G LTEネットワークは日本全国をかなり広く・深くカバーしており、圏外になることがほぼ無いだけでなく、新幹線や特急列車、高速バスなどなどで移動中でも一定以上の品質で通信ができることが多く、ストレスを感じることは少ない。(これは、ドコモに限らず国内MNOは全社一定の水準にあると思う。)

地上(山道や海上を除く)で使う限り、ドコモのネットワークが使いものにならなくなるほど通信品質が悪いエリアは極めて少ないので、「どんなシチュエーションでも一定の速度でデータ通信が使える」という安心感は大きい。

通信速度:ドコモはWiMAX 2+の約2倍に

ドコモは、2018年夏モデル機種より通信速度を下り最大988Mbps / 上り75Mbpsに高速化している。

これは、WiMAX 2+が下り最大440Mbps / 上り 30Mbpsとなっているのに対して、理論値ベースでは上下共に2倍以上。
※WiMAX 2+サービスは、256QAM対応機種で下り最大558Mbpsになっているものの、対応機種がHUAWEIのモバイルルーターに限られる。(据置タイプも非対応)

■ドコモ:下り最大988Mbpsサービスを提供
ドコモ:下り最大988Mbpsサービスを提供

正直に言えば、WiMAX 2+サービスも下り最大440Mbps / 上り最大30Mbps対応エリア内で電波状況さえ良ければ上り・下り共に速度面で不満を感じることは無かったけれど、気がつけば通信速度面でもドコモの方が優位になっていた。という感じ。

ドコモは上り通信速度も2018年夏に上り最大75Mbps / 冬には100Mbps越えサービスを展開予定。今後更なる高速化が見込まれている。

■上り最大75Mbpsに高速化、2018年冬には100Mbps越え
上り最大75Mbpsに高速化、2018年冬には100Mbps越え

パケットパック海外オプションで海外データ通信も安心

ドコモのパケットパックを増加させた理由の一つに、ドコモのローミングサービス「パケットパック海外オプション」を使えば、海外でのパケット通信料が980円/24時間の定額料金で、海外でもローミングサービスが利用できる。

パケットパック海外オプションで消費するデータ通信量は国内で契約しているパケットパックのデータ通信量を消費する形になるので、海外出張・旅行時にモバイル回線で大容量の通信を使う可能性を考えると、大容量のパケットパックを選んでおくと、現地でプリペイドSIMカードを購入するのが難しい(時間的な都合のほか、外国人がプリペイドSIMカードを購入しにくい国など)場合も安心できる。

パケットパック海外オプションは、従来の「980円/24時間」以外に、3日・5日・7日プランなどのパックも(キャンペーンながら)提供されるなど、数日間の滞在も従来と比べて割安に使えるようになっている。

パケットパック海外オプション キャンペーン料金プラン | サービス・機能 | NTTドコモ

■パケットパック海外オプション
パケットパック海外オプション

まとめ:月間容量の範囲内でストレスの無いサービスが利用可能に

今回のプラン変更(WiMAX 2+からドコモの大容量パックへ)をまとめると、唯一のデメリットは月間のデータ通信量が無制限→ドコモのパケットパックの容量の範囲内に制限されること。

この点については、「旅行・出張中にクラウドサービスとの同期で大量のデータ通信をする」という使い方をしなけば容量的な問題はクリアできるのと、国内であれば、docomo Wi-Fi経由でクラウドサービスとの同期を行えば、容量的な問題もクリアできる。

実際に試してはいないけれど、クラウドサービスとの同期をドコモ回線経由で行った場合でも、月間50GB(あるいは30GB)の容量の範囲内で収まる可能性もあるし、旅行・出張中にクラウドサービスとのデータ同期が行えなくても、致命的に困るわけではない。

そんなわけで、WiMAX 2+が担っていた「モバイル大容量回線」の代わりに、ドコモのシェアパックを活用してみる。