国内の携帯電話メーカーであるNECが、携帯電話の自社生産の打ち切り&開発部門の売却を行い携帯電話事業から撤退する。と報道されている。
NECの携帯電話事業撤退の報道は以下より。
朝日新聞デジタル:NEC携帯電話事業撤退 沈みゆくガラケー – 経済・マネー
【上栗崇】NECが2013年度中にも携帯電話の自社生産を打ち切る方針を固めた。開発部門もパソコン大手の中国レノボへの売却を目指しており、携帯電話事業から事実上撤退する。
上記の報道を受けてNECは『当社として発表したものではない』というコメントを発表している。
本日、当社の携帯電話端末事業に関する一部報道がありましたが、当社として発表したものではありません。
市場が急激に変化する中で、携帯電話端末事業を競争力あるものとするために様々な検討を行っておりますが、何も決定しておりません。
売却が報じられているNECカシオモバイルは、2012年2月に全従業員の4分の1(当時)に相当する500人の人員削減を行うなど苦戦していた。
NECカシオ、500人削減へ スマホ生産外部に移管:日本経済新聞
NECカシオモバイルコミュニケーションズは9月までに早期希望退職の募集やNECグループへの配置転換で、全従業員の約4分の1に相当する500人を削減する。
冒頭で紹介した朝日新聞の報道によると、自社生産を2013年度中に打ち切り『MEDIAS』ブランドのスマートフォンについては引き続き販売を継続する一方で、いわゆるフィーチャーフォンについては開発・生産ともに終了の見込みとされている。
撤退についてはNECが公式に発表してはいないものの、『iモード端末』と言えば『NEC製の折り畳み端末』というイメージがあったNECだけに、今回報道された携帯電話事業からの撤退は、iモード端末からスマートフォンへの時代の移り変わりを象徴する報道だなと…。
NECグループでは、携帯電話販売代理店の『NECモバイリング』についても売却の方向であると報道されている。
NECがNECモバイリング売却交渉、豊田通商系など買い手候補に | Reuters
東京 26日 ロイター] NEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)が携帯電話の販売代理店を手掛ける子会社、NECモバイリング(9430.T: 株価, ニュース, レポート)の売却作業に入ったことが明らかになった。複数の関係筋が26日、ロイターに述べた。