イー・アクセスの提供するEMOBILE LTEのサービスにて、下り最大75Mbpsエリアが2013年8月より全国へ順次拡大予定であることが発表され、その課程で現在下り最大42MbpsであるEMOBILE G4のサービスが、下り最大21Mpbsへと速度半減することが案内されている。
イー・アクセスのプレスリリースは以下より。
LTEサービス 下り(受信時)最大75Mbps対応エリア拡大に伴う下り(受信時)最大42Mbps対応エリアの21Mbps化について|報道発表資料|イー・アクセス
イー・アクセス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 エリック・ガン)は、LTEサービスの下り(受信時)最大通信速度75Mbps対応エリアについて、2013年8月中旬より順次全国へ拡大してまいります。
これに伴い3Gのサービスの下り(受信時)最大通信速度42Mbps対応エリアは、順次下り(受信時)最大通信速度21Mbps対応エリアへ切り替わります。なお、現在3Gのサービスを契約いただいているお客さまは、今後も継続して3Gのサービスをご利用いただけます。
イー・モバイルのサービスは、1.7GHz帯で15MHz * 2を利用してEMOBILE LTEとEMOBILE G4のサービスを提供しており、どちらか一方のサービスに帯域を割り当てて高速化すると、もう一方のサービスの通信速度が低下する。
という状態になっていたためEMOBILE LTEのサービスは『下り最大75Mbps』としながらも、実際に下り75Mbpsの通信速度が得られるエリアは非常に限られていた。
なお、今回の発表に合わせて、LTEサービスのトラフィックが3Gサービスのトラフィックを上回っている状況と説明されている。
LTEサービスは多くのお客さまのご支持により大幅に利用者が増え、現在では3Gのサービスのトラヒックを上回っている状況です。このような状況から、割り当てられた周波数をより多くのお客さまに快適にご利用いただくこと、また、LTEサービスの更なる品質向上を目的に、今回のLTEサービスの下り(受信時)最大通信速度75Mbps化を推進することと致しました。
イー・アクセスは2012年10月にソフトバンクに買収され、その後2013年3月にはソフトバンクモバイルの端末でEMOBILE LTEのネットワークが利用可能になる『ダブルLTE』が開始されて以降、通信速度の低下が目立つようになったと感じている。
そんなわけで、今回のEMOBILE LTEの通信速度高速化も、イー・アクセスの親会社であるソフトバンク側の『iPhone 5でEMOBILE LTEのネットワークに接続時の速度を改善したい』という意向が含まれているのではと推測。
イー・アクセスでは、下り最大42Mbps対応端末である
・GP02
・GP03
・GD01
・D41HW
契約者向けには『より高速なサービスへの乗り換えについてのご案内をさせていただく予定です。』としており、対象者はEMOBILE LTEへの乗換が優遇されることが予想される。
※GP02を契約している回線があるので、乗換についての案内があったら別途エントリにて紹介の予定。
EMOBIEL LTEは『下り最大75Mbps』のサービスと広告しながらも
・実際には大半のエリアが下り37.5Mbpsであることがわかりにくかった
・GL01P/GL02Pでは無線LAN接続時に下り最大75Mpbsの速度が得られなかった
と言う点が『不当景品類及び不当表示防止法』に違反するとして、2012年11月に消費者庁から措置命令を、総務省からは広告表示の適正化を図るように指導を受けていた。
弊社に対する措置命令に関するお詫びとお知らせ|報道発表資料|イー・アクセス
EMOBILE LTEのサービスが本来の『下り最大75Mbps』で利用可能になるのは嬉しいけれど、さすがにタイミングが遅すぎた。という感は否めないし、下り最大75Mpbsに高速化されたとしても、『ダブルLTE』開始後のソフトバンクモバイルのiPhone 5ユーザの流入による通信速度低下を考えると、それほど期待はしていなかったり…(^ ^;