WiMAX 2+とauのスマートフォンのセット契約でスマートフォンの通信料を割引する『auスマートバリュー mine』のまとめ

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KDDIは、WiMAX 2+に対応する『Wi-Fi WALKER WiMAX2+』とauのスマートフォンをセットで契約すると、auスマートフォンのパケット通信料が最大で980円/月割引きされる『auスマートバリュー mine』の提供を開始することを発表している。

『auスマートバリュー mine』はKDDIのWebサイトにて告知されている。

おひとりでも断然おトク! 「auスマートバリュー mine」登場 〈別紙〉 | 2013年 | KDDI株式会社

■auスマートバリュー mineとauスマートバリューの比較
auスマートバリュー mineとauスマートバリューの比較

『auスマートバリュー mine』は『auスマートバリュー』の固定回線として、WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータ『Wi-Fi WALKER WiMAX2+』を利用するもの。

実は、モバイルWi-Fiルータを固定回線として『auスマートバリュー』を適用することは、従来より可能だったけれど、従来の申込条件は『KDDIの指定する固定回線のサービスエリア外または、何らかの理由によって契約することができない場合のみ申込可能』となっており、KDDIの指定する固定回線のサービスが利用可能な状況の場合は、固定回線を契約しないとauスマートバリューの適用がされなかった
関連エントリ:『auスマートバリュー』の適用条件/割引料金などのまとめ| shimajiro@mobiler

『auスマートバリュー mine』で最も大きいのは、KDDIの指定する固定回線の契約可否に関わらず、WiMAX 2+に対応したモバイルWi-Fiルータと、auのスマートフォンを契約してパケット定額に加入している場合は、auスマートフォンのパケット通信量が割引きされるようになっており、適用条件が緩和されている。

その一方で『auスマートバリュー mine』の割引きは1回線のみとなっており、最大で10回線に適用可能な『auスマートバリュー』と比べると、割引き可能な回線数が限定されており、『auスマートバリュー mine』は基本的に『一人ぐらしの若者』がメインの顧客として想定されている。

割引の金額は『auスマートバリュー』が適用から2年間、1,480円/月となっており、『auスマートバリュー mine』よりも割引が大きくなっているように見えるけれど、auスマートバリューは電話サービスの『auひかり 電話サービス』(525円/月)に申込する必要があり、1回線だけで考えると、『auスマートバリュー mine』で適用される割引額は、auスマートバリューと同一になる。
※auスマートバリュー mineでは『auひかり 電話サービス』に申込する必要が無いため。

『auスマートバリュー mine』は、『auスマートバリュー』が多数の固定回線事業者と提携しているように、WiMAX 2+対応機器をKDDIで契約した場合に限らず、他の提携事業者と契約した場合でも申込が可能になっており、第一弾としてはUQコミュニケーションズが対応。今後はWiMAX 2+に対応したサービスを提供するMVNOも『auスマートバリュー mine』の適用が可能な事業者が増加するものと思われる。

UQコミュニケーションズでは、『auスマートバリュー mine』への対応開始にあわせたプレスリリースを配信している。

UQコミュニケーションズのプレスリリースは以下より。
UQ WiMAXの「au スマートバリュー mine」への対応開始について | UQ WiMAX – ワイヤレスブロードバンドで高速モバイルインターネット

『auスマートバリュー mine』の特典として、auスマートバリュー mineの適用中は、WiMAX 2+とWiMAXが利用可能な『ハイスピードモード』における月間の通信量制限(7GB/月)の制限が適用外となる。
※直近3日間の通信量が1GBを超えた場合の通信速度制限については記載されていないので不明。

『auスマートバリュー mine』は契約期間が4年間と長期間になるプランも用意されており、1ヶ月あたりの割引金額は2年契約の780円/月と比べて少し割引額が多く設定されており、980円/月割引される他、「WiMAX2+ おトク割」が最大49ヶ月間(契約期間2年間の場合は最大25ヶ月)適用されるようになる。

発表会の中でも説明会があったように、基本的には『一人暮らしの若者』をメインターゲットに考えた上で、WiMAX 2+&WiMAX対応の回線を固定回線として利用すると、auスマートフォンのパケット通信料を割引する。というセット割引になっており、auスマートバリューの加入者増加を狙った施策と言える。

従来のモバイルWi-Fiルータの『見なし固定回線』と異なるのは、

・KDDI以外の事業者で申込したWiMAX2 +回線でも申込可能(UQコミュニケーションズなど提携事業者に限る)
・建物などの事情による固定回線の契約可否に関わらず適用可能

となっており、モバイルWi-Fiルータを『固定回線』にした『auスマートバリュー』の戦略を拡大していくものと思われるので、『新しいサービス』としての派手さは感じないものの、KDDIの戦略上は重要なサービスとなりそう。

ちなみに、auスマートバリューの適用世帯数は6月末時点で249万世帯/463回線となっており、固定回線としてWiMAX 2+を利用可能となることで、どの程度の伸びを見せるのか興味深いところ。

UQコミュニケーションズのWiMAX 2+の発表会では、『ホームタイプのルータ投入は未定』とコメントがあったけれど、WiMAXにおけるURoad-Homeの通信性能の高さを体験すると、WiMAX 2+を固定回線として積極的に展開していくのであれば、ホームタイプのルータまたは、据置型のWi-Fiルータと連携可能なタイプのモバイルWi-Fiルータを投入すると面白そう。