滞在中の海外から、年末年始に日本に一時帰国することにしたので『外国人旅行客や日本人が一時帰国する際に日本で使えるプリペイドSIM』について調べてみた。
- b-mobile VISITOR SIM
- b-mobile 1GB定額
- OCN モバイル ONEのプリペイドSIM
日本国内で利用可能なプリペイド式のモバイルデータ通信サービスの種類はそれほど多くなく、MVNOとしてサービスを提供している日本通信の『VISITOR SIM』などが、特に外国人観光客に特化したサービスとして提供されている。
『b-mobile VISITOR SIM』のサービス紹介は以下より。
b-mobile VISITOR SIM | b-mobile wireless internet
『b-mobile VISITOR SIM』は、
A.データ通信量1GB利用可能
B.14日間利用可能/通信速度は300kbsに制限
の2つのパターンが提供されており、どちらか一方のタイプを選んで購入することができる。販売価格はどちらも3,980円。
『b-mobile VISITOR SIM』はWebサイトやパッケージが英語表記されており、外国人向けのサービスとしてアピールされているけれど、家電量販店などの店頭では販売されておらず、入手するためにはオンラインで購入 ⇒ 国内の空港やホテルなどに配送。という面倒な手続が必要になる点は注意。
VISITOR SIMが『外国人観光客向け』の製品であるならば、Webサイトでの事前購入での販売に限らず、店頭でもカンタンに購入出来た方が良いと思うのだけれども、2012年7月の発売開始から1年が経過する今でも、店頭での販売は行われていない。
VISITOR SIMによく似たサービスとして提供されているのが、日本通信の『b-mobile 1GB定額』で、こちらは定価3,480円で販売されており、VISITOR SIMと異なり家電量販店の店頭などで入手可能となっているので、実はVISITOR SIMよりも気軽に入手することができるSIMカードと言える。
サービス内容としては、1GBまでのデータ通信が3,480円のSIMカードで利用可能で、通信方式はLTEにも対応する(VISITOR SIMはLTE非対応となっている。)
パッケージ内容は英語での説明が無いため、日本語がある程度理解できないと設定などは少々ハードルがあるかも。
⇒逆に言うと、日本語が理解できる日本人が一時帰国する際に使うにあたっては差し当たって大きなハードルは無く、ここで紹介するプリペイドSIMの中ではオススメできそう。
『b-mobile 1GB定額』のサービス紹介は以下ページより。
b-mobile 1GB定額 | 速くて安い、よくばりな通信。
『b-mobile 1GB定額』は、家電量販店の店頭だけでなく、AmazonなどのWebサイトでも販売されているので、海外に滞在している日本人が一時帰国する際に、事前にWebサイトから購入しておき、家族の住む家などに配送しておくのも手。
b-mobile 1GB定額のAmazonでの販売は以下より。
日本通信 bモバイル 3G・4G 1GB定額(有効期間30日)マイクロSIMパッケージ[BM-FRML-1GBM]
日本通信 2012-09-15 |
OCN モバイル ONEのプリペイドSIMカードは、大手のコンビニエンスストア『ローソン』で販売されており、『販売している店舗の数が多い』という意味では、2013年12月時点で最も入手し易いSIMカードと言えるかも。
[サービス概要]
販売価格:3,980円
利用期間:30日間
通信容量:30MB/日 ⇒ 容量超過時は200kbpsで通信可能
OCN モバイル ONEのプリペイドSIMカードのコンビニでの販売については、OCNのプレスリリースにて。
ニュース 2013年12月13日:「OCN モバイル ONE」より「プリペイドSIMカード」が新登場国内初となるコンビニエンスストアで販売を開始 | NTT Com 企業情報
OCN モバイル ONEのプリペイドSIMカードで最大のネックは『パッケージをコンビニエンスストアで購入してから、実際にSIMカードが配送されるまでに1週間ぐらいの時間がかかる』という点で、この点を考慮すると、短期間での訪問が大半を占めると思われる外国人旅行客が使うにはかなり厳しい。というのが残念。
仮に、短期滞在の旅行者が利用する場合は、渡航前に日本にいる友人や知人にSIMカードを購入してもらっておいて、それを日本で受け取る。というような方法が考えられるけれど、そういった方法でSIMカードを入手できない場合は、どうしても使い勝手が悪く、『コンビニエンスストアで買える』という最大のメリットを殺してしまっているように感じる。
『OCN モバイル ONE』のSIMカードは、利用期間が30日/1日あたりの通信量は30MBまでとなっているけれど、これは短期間の滞在には向いていないので、利用期間が7日間ぐらいで、通信容量が100MB/日、販売価格は3,980円ぐらいのSIMカードがコンビニエンスストアでサクっと買えたら、訪日外国人向けには(現状と比べると)かなり使い勝手が良さそうなんだけれども…。
と言うわけで、『外国人旅行客や日本人が一時帰国する際に日本で使えるプリペイドSIM』を調べてみたものの、販売箇所などを含めて考えると『これがオススメ!』と自身を持って言えるものはそれほど無く、強いて言うならば消去法で『b-mobile 1GB定額』が、店頭販売されており即時利用可能なSIMカードとして、または日本に何らかの拠点がある場合はWebサイトからでも購入が可能になっている点を考慮して『入手しやすさ』という点では良いかも。
…と言うよりも、その他のSIMカードが『どうしても入手しづらい』というのが改めて感じたことで、データ通信専用のSIMカードぐらいは、もっとカンタンに入手できる日が来ることを願うばかり。