WiMAX 2+に対応するモバイルWi-Fiルータ『NAD11』と、初代WiMAX対応モバイルWi-Fiルータとしては恐らく最後の製品となるWM3800R、URoad-Aeroの3機種をスペックで比較。
NAD11/WM3800R/URoad-Aeroのスペック比較
端末名 |
Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11 |
Aterm WM3800R | URoad-Aero |
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メーカー | NECアクセステクニカ | NECアクセステクニカ | シンセイコーポレーション |
発売日 | 2014年6月20日 | 2013年2月7日 | 2013年2月20日 |
対応モバイルネットワーク |
[WiMAX 2+] 下り最大 110Mbps 上り最大 10Mbps [WiMAX] |
[WiMAX] 下り最大 40Mbps 上り最大 15.4Mbps |
[WiMAX] 下り最大 40Mbps 上り最大 15.4Mbps |
WiMAXハイパワー | 対応 | 対応 | 対応 |
Wi-Fi |
[5GHz帯] 802.11ac/a [2.4GHz帯] |
[2.4GHz帯] 802.11b/g |
[2.4GHz帯] 802.11b/g/n |
公衆無線LAN対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
USB接続してのモデム利用 | 対応(Mac対応) | 対応(Mac対応) | 対応(Mac対応) |
バッテリー | 3.8V/2,100mAh | 3.7V/2,000mAh | 3.8V/2,080mAh |
連続通信時間 |
連続通信時間:約7時間(WiMAX 2+) 連続通信時間:約10時間(WiMAX) 休止状態:約300時間(リモート起動有効) 休止状態:約500時間(リモート起動無効) 連続待受:約30時間 |
連続通信:約8時間 休止状態:約250時間 連続待受:約20時間 |
連続通信:約12時間 休止状態:約1,000時間 連続待受:約20時間 |
リモート起動 |
対応 ※アプリからの連携起動非対応 |
対応 ※アプリからの連携起動可能 |
非対応 |
サイズ |
幅:109mm 奥行き:65mm 厚さ:8.2mm |
幅:89.6mm 奥行き:52mm 厚さ:12.8mm |
幅:63.8mm 奥行き:106mm 厚さ:8.4mm |
重さ | 約81g | 約80g | 約74g |
クレードル連携 | 対応 | 対応 | 対応 |
WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータ第一弾として登場したHWD14と比べると、NAD11はauの4G LTEに接続される『ハイスピードプラスエリアモード』に非対応となっており、4G LTEの広いエリアでの利用には非対応というデメリットがある一方で、WiMAXハイパワー対応、クレードル連携への対応、無線LANの5GHz帯対応、国内のモバイルWi-Fiルータとしては最薄(Mobile Slimと同じ)となる8.2mmの厚さなど、従来のNECアクセステクニカ製のWiMAX対応モバイルWi-Fiルータの進化番として、初代のWiMAXユーザがWiMAX 2+に乗り換えて使って不便を感じることが少ない端末と言える。
端末スペックには書かれていない『クレードルのサイズ』についても、URoad-Aeroのクレードルと比べるとサイズは約半分程度とコンパクトになっており、前モデルにあたるWM3800Rと同様に、旅行や出張時に持ち運んでもそれほど嵩張らないサイズになっているのも嬉しいところ。
NAD11は、サービスエリア外などで圏外になった時に、Wi-Fiが自動で無効になる(圏内になるとWi-Fiが復帰する)『Wi-Fi WAN側連動』などの機能も引き続き対応しており、MVNO各社の提供する格安SIMカードをスマートフォンに入れて利用する場合などにも便利に使うことができるようになっている。
■Wi-Fi WAN側連動
※NAD11管理画面 > 無線LAN設定の[拡張設定]より
WM3800R以降のNECアクセステクニカ製のモバイルWi-Fiルータ(MR03LNを含む)で定番となりつつある、Bluetoothを使ったリモート起動にも対応しており、モバイルWi-Fiルータ本体はカバンに入れたまま、スマートフォンやPCからNAD11を起動(休止状態から復帰)することができるようになっているのも、NECアクセステクニカ製のモバイルWi-Fiルータならでは。
スペック的には地味ではあるけれど、こういった細かい『使い勝手』にこだわった機能がWiMAX時代から変わらずにサポートされているのに加えて、端末サイズはNECアクセステクニカ製のモバイルWi-Fiルータとしては過去最薄となる8.2mmに抑えられており、同社としては初のWiMAX 2+対応製品であっても端末サイズが小型・軽量化されているのも嬉しいポイント。WM3800Rと比べると重さはほぼ変わらないものの、薄さはWM3800Rの12.8mm ⇒ NAD11では8.2mmと一気に薄型化されている。
そんなわけで、NAD11は初代のWiMAXサービスを使っていた方がWiMAX 2+対応機種に乗り換えるにあたって、スペック的には大きな問題無く使える端末と言える。WiMAX 2+は、対応するモバイルWi-FiルータがHWD14のみ。という状態が長く続いており、個人的にはHWD14はイマイチ。と思っていたので、なかなかオススメしづらかったけれど、NAD11については『WiMAX対応のモバイルWi-FiルータのWiMAX 2+対応版』として、初代WiMAXユーザがストレス無く使えるかなと思う。
NAD11は、nifty WiMAXがクレードルセットで端末代1円&14,000円キャッシュバック(またはNexus 7プレゼント)のキャンペーンを行っており、初期費用を抑えてWiMAX 2+を使いはじめることができるようになっている。
nifty WiMAXのキャンペーンは以下より。