ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが提供している『下取りプログラム』の比較。
下取りプログラムは、iPhone 6/6 Plusの発売に合わせて開始されたため『新型iPhone購入時のみが対象』になると思われがちだけれど、実際には下取り条件の詳細は異なっており、例えばドコモの場合は基本的に全機種の購入で下取りを適用することが可能となっている。
下取り対象となる端末の価格は、iPhone 5sの64GBモデル、Xperia Z2/ZL2、GALAXY S5が43,200円で最高額となっており、同じクラスの端末であれば、下取り価格は各社ほぼ横並びなので、下取り価格の詳細については割愛し、下取り『条件』を中心に紹介。
携帯電話各社の『下取り』プログラムの比較
項目 | ドコモ | KDDI | ソフトバンク |
---|---|---|---|
購入対象機種 |
全機種 ※dtabを除く |
iPhone 6 iPhone 6 Plus TORQUE G01 HTC J butterly HTL 23 |
iPhone 6 iPhone 6 Plus SoftBank スマートフォン シンプルスマホ SoftBank 3G(携帯電話) |
端末の状態 | 故障、水濡れ、破損がなく、正常に動作すること。など | 故障、水漏れ、破損が無く正常に動作すること。など | 下取り対象機種に破損がなく正常に動作すること。など |
購入方法 | MNP・機種変更 | MNP | MNP |
料金プラン |
指定なし ※ドコモは8月末で旧料金プランの新規契約を終了している。 |
電話カケ放題プラン + データ定額 or LTEプラン + LTEフラットを契約 |
スマ放題(基本プラン + データ定額パック) or ホワイトプラン + パケットし放題フラットを契約 |
還元方法 |
端末代の割引 or ドコモポイントを付与 |
下取り額を半額ずつ以下に割り振り。 (1)店頭値引き (2)au WALLETへチャージ |
下取り価格を24分割して通信料からの割引に適用 |
キャンペーン期間 | 10月31日まで | 10月31日まで | 10月31日まで |
下取り対象機種 | iPhoneのみ |
・iPhone ・Androidスマートフォン ・その他、au以外のキャリアから販売された機種 |
・iPhone ・Androidスマートフォン ・その他、SBM以外のキャリアから販売された機種 |
- ドコモ:MNP、機種変更で全ての購入が対象になるも、下取り対象はiPhoneのみ
- KDDI:他社のフィーチャーフォンを含めて最低24,840円で下取り
- SoftBank:下取りは『24分割して通信料割引に充当』/満額適用されないケースもあるので注意
ドコモは、MNPだけでなく機種変更を含めて、全ての機種の購入時に下取りプログラムが適用可能となっており、適用可能な機種の範囲については3社の中で最も広くなっている。
KDDIおよびソフトバンクモバイルが提供する下取りプログラムの対象は『MNPで契約する場合のみ』となっているので、機種変更でiPhone 6/6 Plusを購入する場合は下取りプログラムを適用することができないので、この点ではドコモの下取りプログラムの使い勝手が良く、iPhoneの購入に限らず、まもなく発表されると思われる2014年秋モデルのAndroidスマートフォンの購入時にも適用することができる。(下取りプログラムの期限は10月末までとなっている)
ドコモの『iPhone下取りプログラム』ではその場で端末代の割引に充当するほか、ドコモポイントとして付与するかの2パターンを選ぶことができる。
ただし、下取り対象となる機種についてはiPhoneのみとなっており、こちらは他社と比べると条件が渋い。
ドコモのiPhone下取りで面白いのは、3社の中で唯一『画面が割れたモデル』を下取りすることを明記していることで、当然画面が割れていないものと比べれば下取り価格は安くなっているものの、画面が割れてしまった古いiPhoneが手元に眠っている方にとっては嬉しい選択肢と言えるかも。
KDDIの下取りプログラムで最も面白いのは『他社のフィーチャーフォンを含めて最低24,840円で下取り』となっている点で、場合によっては今使っているスマートフォンなどではなく、本体価格が安いフィーチャーフォンを下取りプログラムで下取り目的に購入して下取りに出す。という場合でも、24,840円で下取りが可能となる。
ちなみに、ソフトバンクモバイルのプリモバイルであれば、無料チャージ5,000円込みで販売価格7,000円台の機種も珍しく無く、KDDIへの下取り用にこれらの機種を購入して下取りに出せば、端末の購入価格(7,000円前後)よりも下取り価格の方が高くなるという逆転現象が起きる。
MNP限定とは言え、(原則)どんな端末でも約24,000円で下取りしてもらえる。というのは非常に手厚いプログラムと言える。
ソフトバンクモバイルのプリモバイルは以下。
ソフトバンクモバイル – プリモバイル
KDDIの下取りプログラムでの還元方法はユニークで、下取り価格は端末の割引に半額、残った半額はau WALLETのポイントにチャージすることで還元される。
上記の下取りプログラムは『auにかえる割 Plus』で行われる下取りプログラムで、KDDIではこの他にも下取りプログラムを提供しているけれど、下取り金額が大きく異なるためここでは紹介を割愛。
ソフトバンクモバイルの提供する『のりかえ下取りプログラム』はその名の通りMNPのみを対象にした下取りプログラム。
購入対象機種はiPhone以外の機種も対象となっており、幅広い機種での購入(MNP)で適用が可能となっており、下取り価格については基本的にKDDIの下取り価格と同額で、他社のフィーチャーフォンを含めて下取り対象となる点も同じ。
ただし、他社は還元方法が『端末代の割引』や『au WALLETへのチャージ』となっているため、下取り価格(査定された金額)が満額適用されないことが無いのに対して、ソフトバンクモバイルの還元方法は『下取り価格を24分割して通信料から割引』となるため、例えば24,000円で下取りされたとしても、1年後に機種変更をしたケースでは、
下取り価格:24,000円
毎月の割引:24,000円/24ヶ月 = 1,000円/1ヶ月
適用される割引:1,000円 * 12ヶ月 = 12,000円
適用されない割引:1,000円 * 12ヶ月 = 12,000円
となり、本来適用される(可能性のある)割引が全額適用されないケースがある点には注意が必要。