2014年9月1日にぷららモバイルが『定額無制限プラン』を提供開始してから、LTE系のサービスを提供するMVNO各社が相次いで『容量無制限』プランを提供開始したので、MVNO各社の容量無制限プランの比較。
MVNO各社の容量無制限プランの比較
サービス名 | 定額無制限プラン | LTE使い放題プラン | b-mobile SIM 高速定額 | UQ mobile |
---|---|---|---|---|
MNO | docomo | docomo | docomo | KDDI |
月額料金 | 2,780円 | 2,480円 | 1,980円 | 1,980円 |
音声通話対応 | 非対応 | +500円/月 | +800円/月 | +700円/月 |
通信速度 | 最大3Mbps | 制限なし | 制限なし |
300kbps ※2015年12月31日までは500kbpsに増速 |
最低利用期間 | データ:設定なし |
データ:設定なし 音声対応:6カ月 |
データ:設定なし 音声対応:5カ月 |
データ:設定なし 音声対応:12カ月 |
違約金 | 設定なし | 6,000円 | 8,000円 | 9,500円 |
※価格は全て税抜価格
MVNOの提供する容量無制限系のプランは、月額料金が安いプランでは1,980円 〜 2,780円の幅があったり、日本通信の『b-mobile SIM 高速定額』やU-mobileの『LTE使い放題プラン』では通信速度制限が通常時は無制限とされているなどの点があるけれど、極めて重要な『実際の環境での通信の快適さ(速度や安定性)』については料金プランやサービス内容の比較からは読み取ることができず、料金プランや通信速度制限に関する内容だけで優劣を付けることが難しい。(というより、あまり意味が無いように思う)
加えて、通信の快適さは一定では無く、利用する環境やユーザ数の増減などによって変動するので『以前は快適に使えていたのに、最近は通信速度が落ちた』というようなことや、逆に『以前は通信速度が遅かったのに最近は改善された』というようなことが起こりえる。
また、MVNOの提供するサービスは、同一のMNO(docomoやKDDIなど)からネットワークを借りて対応する通信速度の理論値が同じであっても、実際の通信速度は提供する会社毎に異なる。という点も理解しておく必要がある。
関連エントリ:MVNOのデータ通信速度はMNOと同一ではないという話 | shimajiro@mobiler
これらの容量無制限プランについては提供が開始されてから日が浅く、ユーザ数の増加やそれに伴う通信設備の増強を各社が繰り返し行っている状況で、音声プランで設定されている最低利用期間中に通信品質が変化する可能性は極めて高く、最低利用期間が長期間に設定されているほどリスクが大きいので、特に音声通話対応プランを契約する場合、サービスを契約中のユーザのクチコミなどの情報を参考にすることをオススメ。