UQコミュニケーションズおよびそのMVNOは、2015年4月1日よりWiMAX 2+向けの通信速度制限として「直近3日間の通信量が3GBを超えた場合」は、WiMAX 2+およびau 4G LTEを通信速度制限の対象とし、通信速度制限の対象となる場合がある。としている。
UQコミュニケーションズのWebサイトでの説明は以下。
「UQ Flatツープラス」の速度制限について|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日にかけて制限する場合があります。
4月1日より加えられた通信速度制限は、WiMAX 2+の下り最大220Mbps対応機種の投入、新しい料金プラン(ギガ放題)の発表会にて発表された。
発表会における質疑応答にて、UQコミュニケーションズは速度制限時の通信速度を「YouTubeの標準画質は問題無く見られる程度の制限。」「700Kbps程度の速度は出る。」と説明した。この説明の趣旨としては、「それほど厳しい速度制限は行わない」という趣旨の説明であったけれど、この際の「700kbps」という数字が一人歩きしてしまい、「直近3日間の通信量が3GBを超えたら、WiMAX 2+も700kbpsに速度制限」という誤った説明が行われることがしばしばあった。
実際には、4月1日以降も通信速度制限の対象となったことで極端に通信速度が遅くなったケースは耳にしたことが無いし、自分が使った限りでは直近3日間の通信量が3GBを超えた状態で、平日夕方のラッシュ時間帯の新宿駅(京王新線新宿駅)にて下り通信速度が100Mbpsを超えるような結果を出しており、現時点では「直近3日間で3GBを超えた場合」の速度制限についてはほぼ気にする必要が無いのではと思う。
■直近3日間の通信量が3GBを超えた回線でスピードテスト:下り100Mbps超えも
関連エントリ:WiMAX 2+、直近3日間で3GBを超えても下り通信速度が100Mbps超えた | shimajiro@mobiler
他キャリアの動きでは、一部の店舗などで「直近3日間の通信速度制限ナシ」と説明されていたワイモバイルの305ZTに対して、直近3日間の通信量に基づく速度制限が開始されるなどの動きがあった。
■ワイモバイル「305ZT」が速度制限の対象外と説明されていた(2014年11月頃。都内の販売店にて)
ワイモバイルのモバイルWi-Fiルータ「305ZT」は、月間のデータ通信量制限を解除するオプション料金(500MBごとに500円)が、契約から二年間の間無料となるキャンペーンが5月12日の申込分までを対象に行われているものの、直近3日間の通信量が大きくなった場合については速度制限の対象となる上、月間の通信量に基づく速度制限の解除についても、その都度申込する必要がある点は手間がかかる。
305ZTは、キャンペーンによって二年間は「月間の通信量制限実質なし」と言えるけれども、直近3日間の通信量に基づいた通信速度制限が開始されたことや、制限の解除には都度申込が必要になることを考えると、直近3日間の速度制限が緩い(実際に使っていて制限を感じることが無い)点と、速度制限解除にあたっての申込などが不要となっている点は、WiMAX 2+の方が使いやすいように思う。
ただし、WiMAX 2+は都内の地下鉄駅が一部を除いてほぼ圏外となっているので、地下鉄での移動中の通信手段としては使い勝手が悪いのは、305ZTと比べて弱い部分。
■都内の地下鉄駅ではWiMAX 2+は圏外