ドコモの販売するスマートフォンやタブレット向けの接続サービス「spモード」が、ドコモの販売する機種以外でも利用可能となったことがTwitterなどで報告されていた。
spモードがドコモの販売する機種以外でも接続できるようになったことは過去に何度かあったものの、基本的には対象となる機種はNexusシリーズの機種やSIMフリーのiPhoneなど、一部機種に限定されていたため、spモードは「ドコモの販売する機種と、一部のSIMフリー端末」向けの接続サービスであった。
ドコモがspモードの接続をドコモ以外の端末からも利用可能とした理由については、2015年5月1日以降の機種に義務付けられた「SIMロック解除の義務化」に関連していることが、ドコモ広報部の回答としてフリーランスのライター小山氏のBlogにて明らかにされている。
ドコモのspモードが、SIMロックフリー端末でも接続できるように | へなちょこにライティング
そこでドコモ広報部に問い合わせをしたところ、
「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正に伴い、SIMロック解除対象となる6カ月(180日)経過した2015年11月以降に、SIMロック解除端末をドコモのSIMでご利用するお客様の増加が考えられることから、広くspモードをご利用いただけるよう、順次ネットワーク設備の設定変更をしております。
との回答だった。
総務省の定める「SIM解除に関するガイドライン」では2015年5月1日以降に発売される機種に対してSIMロック解除が義務付けられているため、実際にSIMロック解除が可能となるのは11月初旬以降に案内予定とのことで、10月26日時点ではspモードのサービス紹介ページなどにも変更に関する記載は無い。
KDDIより発売された「Galaxy S6 edge SCV31」は、ガイドラインが有効となる2015年5月1日より若干早い4月23日より発売されており、発売日に購入している場合については既にSIMロック解除が利用可能。
関連エントリ:KDDI機種のSIMロック解除が可能に – SIMロック解除のメリットと注意点まとめ | shimajiro@mobiler
ドコモがインターネット接続サービス「spモード」をドコモ以外でも利用可能にしたのに対して、KDDIやソフトバンクでは今のところ同様の動きは見られない。(11月上旬に向けて準備中という可能性は考えられる)
ただし、ドコモがmopera Uを他社携帯電話でも使えるように解放していたのと同様に、ソフトンバクは「アクセスインターネットプラス」(またはアクセスインターネット)を、KDDIはLTE NET for DATAを提供している。これらは、SIMロック解除に関するガイドラインに沿った対応とは直接関連無く、ガイドライン改定前から提供が行われていた。