UQ・KDDIの「下り最大370Mbps」対応ルーター発売から1年、対応エリア拡大のアナウンスは一切なし

WiMAX 2+とau 4G LTEのキャリアアグリゲーションによって、下り最大370Mbpsに対応するモバイルWi-Fiルータ「Speed Wi-Fi NEXT W03」が発売されてからちょうど1年が経過する。

■W03:WiMAX 2+とau 4G LTEのキャリアアグリゲーションで下り最大370Mbps対応
下り最大370Mbps対応 W03

Speed Wi-Fi NEXT W03は、KDDIから2016年6月に、UQコミュニケーションズおよびそのMVNOからは翌7月に発売された。

発売日から1年間が経過したものの、W03の目玉と言える「下り最大370Mbps」は、発売から一度もエリア拡大が正式アナウンスされておらず、KDDIのWebサイト上に記載されている下り最大370Mbps対応エリアについては、「東京都、愛知県、大阪府の一部エリアで提供」という記載にとどまっている。

■KDDI:下り最大370Mbps対応エリアに関する記載
KDDI:下り最大370Mbps対応エリアに関する記載
掲載元:キャリアアグリゲーションで超高速通信 | 4G LTE/WiMAX 2+ | au

より高速な「下り最大590Mbps」対応機種が登場

2017年には、W03と同じくWiMAX 2+とau 4G LTEをキャリアアグリゲーションして「下り最大590Mbps」対応となる「Speed Wi-Fi NEXT W04」および「Speed Wi-Fi HOME L01」が発売されている。

W03から通信速度がアップしている部分は、W03では非対応だったWiMAX 2+方式での 4×4MIMO対応によるもので、WiMAX 2+が下り440Mbps + au 4G LTEが下り150Mbpsを合計して「下り最大590Mbps」が実現されている。

ただし、下り最大590Mbps対応エリアに関しては、前身と言える下り最大370Mbps対応エリアが、対応機種の提供開始から1年間が経過しても(少なくとも公式情報としては)エリア拡大のアナウンスが無かったことは、W03の下り最大370Mbps対応に期待していた方にとっては残念な結果と言える。

UQコミュニケーションズの野坂社長は、2017年6月1日に開催した「2017夏UQ発表会」にてWiMAX 2+対応サービスの通信速度を

「部分的に590Mbps対応エリアもあるが、基本は440Mbps対応」

とコメントしており、下り最大590Mbps対応エリアが限定されていることを示唆している。

三年契約でハイスピードプラスエリアモードも追加料金無しに

最新機種での通信速度が下り最大590Mbpsへとスピードアップした以外に、au 4G LTEを利用するための「ハイスピードプラスエリアモード」利用時に発生する「LTEオプション」(1,005円/月)が無料となるプランが2017年6月より提供開始されている。

「LTEオプション」が無料となるプランが提供されることで、(対応機種であれば)より気軽にハイスピードプラスエリアモードを利用することができるようになった点は歓迎したいけれど、通信速度の面では「au 4G LTEとWiMAX 2+のキャリアアグリゲーション」に対応するエリアがほとんど無いのは寂しいところ。

当然、ハイスピードプラスエリアモードを利用することでWiMAX 2+の電波が届きにくい、圏外になるエリアでもau 4G LTEが利用できることでデータ通信品質が改善する効果が小さいわけではない(特に都心部エリア以外では)ものの、通信速度の高速化・LTEオプションの無料化などの環境が整いつつあるなかで、肝心のエリアが「ほとんど無いようなもの」と言わざるを得ないのは、W03やW04など対応機種を所有しているユーザとしてはやや複雑。