WiMAXサービス終了に伴うWiMAX 2+サービスへの影響まとめ、ノーリミットモードが利用不可に

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UQコミュニケーションズは、初代のWiMAXサービスを2020年3月末に終了することを発表。

WiMAXサービスの終了は、その後継サービスであり現在の主力である「WiMAX 2+」サービスにも影響するので、その影響のまとめ。

一部機種で「ノーリミットモード」が利用不可に

WiMAX 2+サービス対応機種の一部は、通信方式をWiMAXに固定する「ノーリミットモード」に対応する機種がある。

ノーリミットモードは、その名の通り初代WiMAXサービスの特長である「容量・速度制限が一切適用されない」モードで、WiMAX 2+サービスの初期の機種でサポートしている機種が多い。(逆に言えば、新しい機種はサポートしていないので、それほど気にする必要はない。)

■ノーリミットモード対応機種
・HWD14
・HWD15
・NAD11
・URoad-Home 2+

■「ノーリミットモード」に対応するNAD11
WiMAX接続中は速度制限対象外

WiMAXサービスは、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーション導入に伴って周波数を明け渡したため2015年春からは(周波数が縮小したエリアで)通信速度が下り最大13.3Mbps / 上り最大10Mbpsに低速化している。

しかしながら、通信方式をWiMAXに固定すると、通信速度制限が一切無くなる。WiMAX 2+向けには、「直近3日間で10GBを超えると、18時〜26時まで通信速度を制限」や、「ハイスピードプラスエリアモードで月間通信量が7GBを超えると、当月末まで128kbps」といった通信速度制限がある。

このため、WiMAX 2+サービスを契約し普段は最新機種を使いながら、通信速度制限の対象になってしまった場合には「ノーリミットモード」対応機種にSIMカードを差し替えて通信速度制限を回避することができた。

WiMAX 2+、直近3日間3GBを超えてもWiMAXは規制対象外 – ノーリミットモード対応機種へSIM差し替えで制限回避ok

2020年4月以降はWiMAX自体がサービス終了してしまうため、ノーリミットモードに設定をしても通信を行うことができず(完全に圏外になる)、ノーリミットモードを使うことができなくなる。

また、「ノーリミットモード」をサポートせずにWiMAXに対応する「Speed Wi-Fi NEXT WX01」などの機種でも、WiMAXサービスが終了することに伴い、利用可能なエリアはWiMAX 2+が繋がるエリアのみとなる。

■ノーリミットモード非対応ながらWiMAXに対応する「WX01」

ノーリミットモードが動作しなくなる機種に関しても「ハイスピードモード」および「ハイスピードプラスエリアモード」では、WiMAX以外の通信方式(WiMAX 2+やau 4G LTE)での通信が利用できるほか、ノーリミットモードをサポートする機種はここ数年発売されていないので、実際にノーリミットモード対応機種を利用しているユーザーは、それほど多く無いとは思う。(おそらく、初代WiMAXサービスの契約のまま使っている方が多いのでは。)

WiMAX 2+が更に高速化へ

UQコミュニケーションズでは、WiMAXサービスで現在使用中の周波数(10MHz)を、サービス終了後にWiMAX 2+サービスに転用することを明らかにしており、WiMAX 2+サービスの更なる高速化が期待できる。

■WiMAXで使用中の10MHzをWiMAX 2+へ切替
WiMAXで使用中の10MHzをWiMAX 2+へ切替

UQは、現在WiMAXサービスを提供している周波数帯10MHzをWiMAX 2+サービスに切り替え、周波数の有効利用により快適な通信サービスを提供してまいります。

WiMAX 2+方式における通信速度は、4×4 MIMO、256QAM・キャリアアグリゲーションの3つの技術の組み合わせで、20MHz幅あたり最大約280Mbps。

このため、WiMAX 2+に10MHz幅が追加され、仮に10MHz + 20MHz + 20MHzの3波キャリアアグリゲーションに対応する機種が登場すれば、WiMAX 2+のみで下り最大約700Mbpsのサービスが提供できる計算にとなる。(少し先の話ではあるけれど…。)
→WiMAXサービスが終了する2020年春までの間に新たな高速通信技術が導入されれば、更なる高速化にも期待できる。ただし、WiMAXサービスの終了に関連するWiMAX 2+サービスの高速化については、UQコミュニケーションズより正式な情報は発表されていない。

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