イー・アクセスが提供する『EMOBILE LTE』は、従来多くのエリアで下り通信速度が最大37.5Mbpsに留まっており、これを下り最大75Mbpsに高速化する対応が、2013年8月以降に順次進められている。
下り最大75Mbpsに対応した具体的なエリアについては非公開となっているものの、EMOBILE LTE対応エリアのうち、4割弱が既に対応済みで、2013年度内にはLTE対応エリアの全域が下り最大75Mbps対応する計画であることが、イー・アクセスの発表によって明らかにされている。
イー・アクセスの発表内容はEngadget Japaneseにて。
イー・アクセスが20MHz幅LTEで291Mbpsを達成、今後の事業計画を説明 – Engadget Japanese
現在、EMOBILE LTE網は下り37.5Mbps対応エリアで76%(人口カバー率)、このうち75Mbps対応エリアはその4割弱。年度内にも80%までLTEエリアを拡大し、全域を75Mbps対応とする計画です。
現時点で4割弱に留まっている下り最大75Mbps対応エリアが、2013年度内にはLTEエリアの全域が75Mbps化するとのことで、急ピッチでエリア拡大が行われていくことが期待できる。
EMOBILE LTEは『下り最大75Mbps対応』としながらも、実際にはほとんどのエリアが下り最大37.5Mbpsに留まっていたことと、一部端末では端末の仕様上、下り最大75Mbpsの速度が得られなかったとして、総務省より行政指導を受けるなどの過去があった。
EMOBILE LTEの広告内容に関するイー・アクセスからのプレスリリースは以下。
弊社に対する措置命令に関するお詫びとお知らせ|報道発表資料|イー・アクセス
弊社は本日、消費者庁から、弊社が実施したモバイルデータ通信サービス「EMOBILE LTE」 (以下「EMOBILE LTEサービス」)の広告の一部が、不当景品類及び不当表示防止法(以下「景表法」)第4条第1項第1号に違反するとして、同法第6条に基づき措置命令を受けました。
EMOBILE LTEユーザとしては念願とも言える『下り最大75Mbps対応』が徐々に進んでいるけれど、同じく1.7GHz帯(Band 3)を使ってLTEサービスを提供するドコモからは、10月中に下り最大150Mbpsに対応したサービスが提供される予定となっており、理論値での通信速度についてはドコモの半分になる。
EMOBILE LTEエリアの全域で下り最大75Mbps対応するのは、2014年3月末までを予定しているとのことだけれど、EMOBILE LTEは2014年5月以降、毎月の通信容量が10GBに到達すると通信速度制限の対象となることが発表されている。
関連エントリ:EMOBILE LTE:2014年5月以降は月間10GBで当月中の通信速度制限を実施 | shimajiro@mobiler
個人的に契約しているEMOBILE LTE回線は2014年4月ごろに二年契約が満了となるので、このタイミングで解約する方向で検討中(^ ^;