2013年が終わろうとしているので、この1年間をいわゆる『プロブロガー』として生活した1年間を振り返ってみる。
- プロブロガーになって1年間の『お金の話』
- 時間の使い方が自由になった反面、一切の言い訳ができなくなった
- Blogでメシを食いながら、語学留学にチャレンジ
先ずはお金の話から。
そもそも自分が『ブログで喰っていこう』と決めたのは、それほど明確な理由があってのことでは無くて、ざっくりと言えば『会社員をやるよりも楽しそうだから』という程度の理由に過ぎないので『もっと稼ぎたいから』というようなモチベーションで会社員を辞めた訳では無く、『好きな事を続けながらメシを食えたら、サイコーに楽しいよね』というような、絵空事とも言えるような理想を追いかけてみよう。と思ったのがきっかけ。
そんなわけで、会社員を辞めた時点で言うと、『Blogからの収入で最低限生活できる可能性がゼロじゃ無い』という程度の状態で会社員を辞めたというのが事実で、今になって振り返ると、よくこの時点の収入で会社員を辞めることを決意したなと、過去の自分に対して思う。
案の定、会社の給与が支払われなくなってから約3ヶ月後には、金銭的には最も苦しい期間に突入して、仕事(Blogを書く)をしている最中でも『今これをやっていて、今月メシが食えるんだろうか???もっと別の何かをするべきではないだろうか???』と不安に頭の中が支配され、精神的にかなり不安定で余裕が無い状況に陥ってしまい、結果的に進行中の仕事に集中できない。という悪循環に陥ることが多々あった。
そんな状況の中で、たまたま友人と香港に旅行に行く機会があって(旅行自体は、前から決めていた)、タイミング的には恐らく、精神的に全く余裕が無い状態での旅行となってしまったけれど、逆に最低の時期に仕事から少し距離を置いて冷静に考える中で『やれるだけやって、ダメだったら仕方ないけど、後で後悔しないように、やれることは全部やってみる』と、自分の中で腹をくくれたができたことが、今年1年を振り返ってみて重要な変化だったように思う。
この時の自分自身への誓いは、その後からずっと自分の中に強く残っていて、自分の望むべく『結果』が出たかどうかに関わらず、『やれるだけのことはやってみるから、結果はそれほど気にしない』と腹をくくって、新しいアレコレに挑戦することができたのは、新しい何かに挑戦したり、何らか判断に迷った時にはいつも拠り所にしている考え方で、今振り返ってみると、『ブロブロガー』という、定期収入が一切保証されていないという意味で無職に等しい状態で、自分の支えとなる大きな転機になったと思う。
結果的には2013年は、会社員としての収入 + Blogの収入のあった2012年よりも収入を増やすことができた(正直、全く予想していなかったし、そうしたいとも強くは思っては無い無かった)ことで、『Blogである程度定期的な収入が見込める』という状態となり、予想していたよりも『次のチャレンジ』として、フィリピンへの語学留学(2013年後半から4ヶ月程度)にもチャレンジすることができるようになったことが、自分の中では大きな出来事。
ただ、前述の通り『定期収入の保証が一切無い』という意味では、『プロブロガー』とは言ってみたところで、『無職』であることとそう大きな違いは無いと思っているので、気持ちとしては『金にならなくてもしょうが無い』というぐらいの気持ちで日常を送らないと厳しい。というのが、この1年間の感想で、『Blogでメシを喰う』というチャレンジは『会社員よりも、好きな事ができて楽しいしラクだから』というような安易な考えで選ぶのではなく、『どうしてもそうしたくてたまらないから』という心の底からのモチベーションで選んで欲しいし、そうでなければブロガーとしての生活を続けることも難しいように思う。
実際に、この1年間の中では『お金になるとは全く思っていなかった』ことが、ひょんなことから収益を生み出すきっかきになった。ということが多々あったし、逆に言うと短絡的に『お金を儲けることが目的』の行動は、正直あまりお金に繋がらなかったし、『お金のためにやった仕事』は、短期的には金銭的な報酬があったとしても、その代償としてストレスを抱えてしまったり、他の仕事のパフォーマンスに大きな支障が出てしまうので、少なくとも自分のケースでは『お金のために働く』ことは、巡り巡って非常に非効率である。ということが理解出来たので、『カネのために働いても、結果的にはカネにならない』ことが身に染みて理解できた。
会社員を辞めてプロブロガーになったことによるもう一つの大きな変化は『好きな時に好きな事が、好きなだけできるようになった』ことで、時間の使い方については誰からの干渉も受けずに、自由に好きな事を好きなだけ行うことができる環境を手に入れることができたのが、大きな変化。
とは言え、この環境は逆に言うとかなり残酷な麺もあって『好きな事を好きなだけできる』環境である以上は、ある意味で一切言い訳ができない状況に身を置くことになり、『時間が無くて出来なかった』という、便利な言い訳が言い訳が(少なくとも自分に対しては)通用しなくなってしまう。
『好きを貫いて生きる』という言葉に出会ったのは、梅田望夫さんの『ウェブ進化論』を読んだころの話で、この頃から漫然と『好きを貫いて生きる』ことが出来たら楽しいだろうなぁ。と思っていたけれど、当然楽しい反面、言い訳は一切できないということが表裏一体になっている言葉であることが、実際に会社員を辞めて好きなBlogでメシを食う生活を送るようになって理解できた。
『時間の使い方が自由になったこと』で、2013年にチャレンジできたことは、フィリピンへの語学留学。『もう少し英語をどうにかしたい』という思いは、会社員だった頃から頭の片隅にあったものの、とは言え日常生活するにあたって差し迫った必要性があるわけでも無く、『英語が出来ないとメシが食えない』というような状況でも無かったので、『いつかできるようになったらいいなぁ』と、かなり曖昧な願望を持っていただけだった。
そんな状態から『フィリピンに英語を学ぶために留学してみる』という決意をしたのは、2013年7月に滞在したマレーシアの周遊旅行からの帰りの飛行機の中のこと。
前述の通り、金銭的にも精神的にもこの1年間の中で最低だった期間を脱して、『何とか生活ができる』状態が数ヶ月続いた後に滞在したマレーシアでの旅行を終えて、『Blogでメシが食えるとは言え、このままでは、このまま』という内なる声が、クアラルンプールから日本に向かう飛行機の中で次第に大きくなったので、時間と場所に縛られないである程度カネが稼げるようになっていることを良いチャンスと捉えて、フィリピンに語学留学することに。
関連エントリ:会社員を辞めてブログで食えるようになったので、フィリピンに語学留学することに | shimajiro@mobiler
語学留学中は、Blogからの収入は相当落ちる可能性があるなー。と思っていて、それもまぁ仕方の無いことで覚悟していたけれど、結果的には収入は予期していたほどは落ち込まなかったし、それでいて英語の学習をしている時は英語の学習に集中できていた(ざっくり1日10時間ぐらい)ので、自分としては理想的な環境に身を置くことができた。
フィリピンでの語学留学の費用は、ざっくり計算するとレッスン料が100,000円/月(+現地での生活日)となっているので、仮に留学期間中の収入がゼロになったとしても、賃貸で借りている家を引き払えばその分で留学中の費用はカバーすることができる。と考えれば、例え留学中に収入がゼロになっても『収入がゼロの状態で家賃を払い続けている』のと経済的な負担は変わらない。と考えれば、それほど悩むことなく決断できたし、結果的にはそれほど収入が落ち込むことが無かったのは幸運。
ただ、留学中の生活は平日は英語の学習が10時間 + Blogを書いている(あるいは他の仕事をしている)のが6時間程度となっていて、それ以外は基本的に『食べる・寝る』という生活なので、体力的にはそれなりにハード。(留学中の平日の睡眠時間はだいたい4 – 5時間。週末の睡眠時間はもう少し多め。)
そんなわけで、当初は『最低限1年間は借金をしてでも会社員として働かないでBlogで頑張ってみる』という想いだったけれど、結果的にはある程度安定して生活できただけでなく、さらなるチャレンジとして年の後半から語学留学もすることができたので、結果論では『出来すぎ』の1年間だったように思う(^ ^;
2014年も『好きを貫く』ことを忘れずに、『人様の助けになる』ことで収入を得られる生活を目指していきたいなと。
最後に、半年前(会社員を退職してから半年)に書いたエントリがあるのでご紹介まで。この時は語学留学することを決めてはおらず『とりあえずメシが食える状態』になったタイミングで書いたエントリ。
会社員からプロブロガーになった半年間を振り返ってみる | shimajiro@mobiler