キャリアアグリゲーション対応によって下り最大165Mbps(FDD-LTEでは185Mbps)に対応するモバイルWi-Fiルータ『303ZT』がソフトバンクより発売されており、店頭にデモ機が展示されていたので触ってみた。
■下り最大165Mbps対応ルータ『303ZT』
303ZTはタッチパネル対応となっており、ディスプレイ上に表示されたアイコンなどをタップして操作することが可能。なお、店頭デモ機を触った限りでは、タッチパネルでの操作のしやすさは301HWなどの方が操作感が良かったように感じた。
■Wi-Fiは802.11acにも対応
303ZTは、ソフトバンクモバイルから発売されるモバイルWi-Fiルータとしては初めて、802.11acにも対応しており、Wi-Fi接続の通信速度は最高で866Mbpsとなることが確認できた。
モバイルWi-Fiルータでは、従来規格よりも通信速度が速い802.11ac対応のモバイルWi-Fiルータが販売されているものの、国内向けで866Mbpsの速度に対応(2ストリーム)している端末は、303ZTが初めて。
303ZTでユニークだったのは『通信速度低下の予告』や『通信速度低速化の開始』などがステータスアイコンで表示されるようになっていることで、容量の超過によって通信速度低下が起きる場合、その目安を端末側で確認することができるようになっている。
(この通信速度低下は『直近3日間で1GB』の速度制限なのか『月間○GB』の速度制限のどちらが該当するのかは不明)
■通信速度低下の予告などが表示される
■電源スイッチとロック解除ボタン
303ZTの電源はスライド式となっており、いわゆる『長押し』をする必要が無いのは便利とも言える。
一方で、カバンの中で不意に電源スイッチがスライドしてしてしまう可能性もありそうなのは少々心配。
ロック解除ボタンは電源ボタンとは別に独立しており、このボタンから端末のロック/ロック解除を行うことができる。
303ZTは、
・ソフトバンクモバイルのルータとしては初のSoftBank 4G LTE対応(ダブルLTE以外も含めて)
・AXGPのキャリアアグリゲーション対応によって下り最大165Mbpsに対応
・Wi-Fi側は802.11ac対応/通信速度は最大866Mbpsに対応
など、ハードウェア面では従来端末と比べて大きくスペックアップしており、従来のモバイルWi-Fiルータと比べると大きな進歩がある端末と言える。
今回は、店頭でデモ機をしばらく触った程度なので、実際の電波の掴み具合や、各種ネットワークに接続時の通信速度などなど、具体的な使い勝手については不明。今後じっくりと触る機会があったら試してみたいなと。