携帯電話各社の『直近3日間の通信量が1GBを超えた場合』の速度制限の比較(2014年12月版)

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『直近3日間の通信量が1GBを超えた場合の速度制限』を、ドコモが撤廃(関連エントリ)するなどの動きがあったので、2014年12月時点での『直近3日間の通信量が1GBを超えた場合』の通信速度制限のまとめ。

直近3日間の通信量が1GBを超えた場合』の速度制限まとめ

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基準となる通信量 速度制限内容 実際の制限
ドコモ Xi契約でFOMA端末を使っている場合に限り、直近3日間でのデータ通信量が300万パケット以上の場合は通信が遅くなることがある。Xi契約でXi端末を利用する限りは直近3日間の通信量に基づいた速度制限なし
KDDI 当日を含まない直近3日間で1GB以上 通信速度が終日制限される場合がある。制限速度は混雑状況に応じて変動。 速度制限の対象となっていることを実感することはほとんど無い。
SoftBank 当日を含まない直近3日間で1GB以上 当日午前6時から翌日午前6時まで、通信速度の制限を実施する場合がある。 直近3日間での通信量が1GBを超えると、下りは制限対象となる。ただし、上りについては制限を受けない。

以下、各社の動きをカンタンに。

ドコモ:Xi契約者向けの通信速度制限を撤廃

最も大きな動きを見せたのはドコモで、Xi契約者向けに『直近3日間の通信量』に基づく通信速度制限を撤廃。

従来より、ドコモおよびKDDI(詳しくは後述)の通信速度制限については『通信速度制限の対象となる場合がある』とされており、実際に通信速度制限の対象となり通信速度が遅くなることは経験上ほとんど無かったので、直近3日間の通信量に基づく速度制限の撤廃は、実際にはそれほど大きな変化では無いけれど、他キャリアに先駆けて制限が撤廃されたのはユーザとしては安心。

KDDI:直近3日間の通信量が1GB超えで速度制限の対象となる『場合がある』

KDDIについては、直近3日間の通信量が1GBを超えると速度制限の対象となる『場合がある』としており、直近の通信量が1GBを超えた場合でも極端に通信速度が低下することは少ない。(経験上は無い)

SoftBank:通信速度制限の対象となる『場合がある』という表現ながら、実際には速度制限が行われる

SoftBankは、従来は『通信速度制限の対象となる』としていた表現を『通信速度制限の対象となる場合がある』と、他社と同様の表現に変更しているものの、実際には従来通りの速度制限を実施しており、3社の中では唯一『直近3日間での通信量に基づく速度制限』を厳密に適用している状態と言える。

SoftBankユーザの通信量が直近3日間で1GBを超えた場合、他社と比べて厳格に通信速度制限が適用されているため、多少乱暴な表現をすると『直近3日間で1GB』を超えた場合に速度制限がかかるのはソフトバンクのみ。と言うこともできる。

ただし、SoftBankの通信速度制限については、下り通信(ダウンロード)については通信速度制限の対象となるものの、上り(アップロード)については通信速度制限の対象とならないため、通信速度が規制された状態であっても、上りについては通常通り使うことができる。

■EMOBILE 4G契約の回線:下り速度は規制対象となるものの上りは規制対象外
SoftBank:上り速度は規制なし

そんなわけで、以前より『実際の制限発動』がかなり異なっていた『直近3日間の通信量に基づく速度制限』は、ドコモがXi契約者向けの制限を撤廃したことが直近での大きな動きで、ドコモユーザとしては直近3日間の通信量を心配せずにデータ通信が使えるようになるのは嬉しいところ。

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