6月2日(火)より台北にてCOMPUTEX TAIPEIが開催されるので、台北の空港&市内にて購入できるプリペイドSIMカードに関する情報のまとめ。
桃園国際空港:台灣大哥大の4G LTE容量無制限SIMがオススメ
■桃園国際空港で購入可能なプリペイドSIM
キャリア |
3G 容量無制限 |
4G LTE 容量無制限 |
販売場所 |
---|---|---|---|
中華電信 | ○ | × |
第一ターミナル 第二ターミナル |
台灣大哥大 | ○ | ○ |
第一ターミナル 第二ターミナル |
遠傳電信 | ○ | × |
第一ターミナル 第二ターミナル |
亞太電信 | △ | ○ |
第二ターミナル 出国審査手前 |
台湾之星 | ○ | × |
第二ターミナル 出国審査手前 |
桃園国際空港では、中華電信、台灣大哥大(台湾モバイル)、遠傳電信の大手3社が3Gの容量無制限プランを提供している他、台湾モバイルおよび亞太電信については4G LTE対応のプリペイドSIMカードも購入が可能。
このうち、亞太電信については販売箇所が第二ターミナルの出国審査場の手前に限定されている他、音声通話についても非対応となる。一方で、台湾モバイルに関しては第一ターミナル、第二ターミナルの両方で4G LTE対応プリペイドSIMを販売しており、なおかつ音声通話対応・通信量無制限プランも提供されているので、2015年5月末時点でのオススメのプリペイドSIMは台灣大哥大の4G LTE無制限プラン。
■台湾モバイル、4G LTE対応で容量無制限プランも提供開始
台湾モバイルの4G LTE対応プリペイドSIMの価格は、最も安いプランが3日間データ通信使い放題で300台湾ドル(約1,200円)、7日間データ通信が使い放題のプランが700台湾ドル(約2,800円)にて提供されており、各キャリアの提供する海外ローミング(1日最大2,980円)と比べて大幅に安い料金で利用可能。
台湾モバイルの4G LTEは、メインとなる700MHz帯(Band 28)20MHzと、1800MHz帯(Band 3)の10MHzを使って提供されており、キャリアアグリゲーション対応機種では合計30MHz幅、下り通信速度は最大で225Mbps。キャリアアグリゲーションに関してはプリペイドSIMカードでも利用可能であり、条件が良ければ下り最大200Mbps程度の速度が出ることも確認済み。
■台湾モバイル、キャリアアグリゲーションで30MHz提供
■台湾モバイルの4G LTEで下り193Mbpsを記録
ただし、台湾モバイルの4G LTEはメインの周波数帯が700MHz帯(B28)となっており、この周波数帯に対応している機種は、SIMフリーのiPhone 6/iPhone 6 PlusのほかにはGALAXY Note Edge SC-01G、ARROWS NX F-02Gなど、選択肢が豊富とは言えないのがネック。台湾モバイルのプリペイドSIMで4G LTEを利用しようと考えている方は、700MHz帯(Band 28)に対応した機種を選ぶことを強くオススメ。
ここまでは、桃園空港で購入可能な台湾モバイルの4G LTE対応プリペイドSIMを中心に説明したけれど、桃園空港では台湾モバイル以外のキャリアのプリペイドSIMカードも購入可能。3Gであれば各社共に容量無制限プランを提供しており、4G LTE対応に拘らないのであれば、他キャリアの3G対応プリペイドSIMを購入するのもあり。
松山国際空港:購入可能なプリペイドSIMは中華電信のみ
前述の通り、桃園国際空港では台湾モバイルの4G LTE(無制限)プランなどが購入可能となっている一方で、松山空港にて購入可能なプリペイドSIMは、中華電信のみ。桃園空港と比べて市街地に近く便利な空港だけれど、プリペイドSIMの充実度合いでは桃園空港が上。
■松山空港 到着ロビーにある中華電信のカウンター
松山空港の中華電信カウンターでのプリペイドSIMカード購入については以下エントリにて。
台北 松山空港で中華電信のプリペイドSIMカードを購入! | shimajiro@mobiler
中華電信は、桃園空港の一部で4G LTE対応プリペイドSIMカードの販売を開始しており、台北 松山空港でも4G LTE対応プリペイドSIMが購入可能となっている可能性も考えられる。但し、プランについては通常通り街中で購入するプランと変わらず、通信容量制限のあるプランになっている可能性が濃厚。
市内のショップ:大手キャリアの4G LTE対応SIMが購入可能、ただし容量制限あり
台湾の各キャリアのプリペイドSIMカードは、各空港以外ではキャリアショップにて購入することが可能。ただし、料金プランは空港で購入可能なプランと異なり、容量無制限プランを購入することができないなどの違いがある点に注意。
台北市内には、「台北秋葉原」を謳うショッピングモール「三創数位生活園区」が2015年5月にオープンしており、三創数位生活園区に入居するキャリアショップでは、各キャリアの4G LTE対応プリペイドSIMが購入可能。(但し、通信量制限ありのプラン)
関連エントリ:台北「三創生活」で購入可能な4G LTE対応プリペイドSIMカードまとめ | shimajiro@mobiler
■三創生活の中にある台灣大哥大のショップ
台湾の4G LTE対応プリペイドSIMのサービス内容比較は以下。
※ここに掲載しているプランは、原則(亞太電信以外)として各キャリアショップで購入可能。
■台湾の4G LTE対応プリペイドSIMのサービス内容比較
事業者名 | 中華電信 | 台灣大哥大 | 遠傳電信 | 亞太電信 |
---|---|---|---|---|
音声通話 | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
周波数帯 (4G LTEのみ) |
900MHz(B8) 10MHz幅 1800MHz(B3) |
700MHz(B28) 20MHz幅 1800MHz(B3) |
700MHz(B28) 10MHz幅 1800MHz(B3) |
700MHz(B28) 20MHz幅 1800MHz(B3) |
4G対応SIM 販売場所 |
市内の取扱店 |
桃園空港第1、第2ターミナル 市内の取扱店 |
市内の取扱店 |
桃園空港 第2ターミナル |
プラン |
販売価格:$ 300 通信量:1.2GB 無料通話:$ 120 (網内 $ 2,000) 有効期間:不明 |
販売価格:$ 300 通信量:1.2GB 無料通話:$ 100 (網内 $ 2,000) 有効期間:30日間 ※空港限定で無制限プランあり |
販売価格:$ 300 通信量:1.2GB 無料通話:$ 100 (網内 $ 2,000) 有効期間:30日間 |
[通信無制限] 4日間:$ 250 6日間:$ 300 8日間:$ 400 11日間:$ 500 13日間:$ 700 15日間:$ 750 |
販売価格:$ 500 通信量:2.2GB 無料通話:$ 150 (網内 $ 3,000) 有効期間:不明 |
販売価格:$ 500 通信量:2.2GB 無料通話:$ 195 (網内 $ 3,000) 有効期間:30日間 |
販売価格:$ 500 通信量:2.2GB 無料通話:$ 195 (網内 $ 3,000) 有効期間:30日間 |
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販売価格:$ 1,000 通信量:8GB 無料通話:不明 有効期間:180日間 |
そんなわけでざっくりとまとめると、LTEの700MHz帯(Band 28)対応機種を持っているのであれば、台湾モバイルの4G LTE対応プリペイドSIM(容量無制限)を桃園空港にて購入するのがオススメ。LTEのB28対応機種を持っていない場合や、桃園空港以外でプリペイドSIMカードを購入する場合に、中華電信または遠傳電信の4G LTE対応プリペイドSIMも検討の余地あり。という感じ。