UQコミュニケーションズは、かねてより案内していた通りWiMAX 2+向けの通信速度制限を開始。速度制限の内容は「直近3日間の通信量が3GB」を超えた場合、WiMAX 2+およびauの4G LTEの通信速度が上下共に約1Mbps程度に制限される。
■通信速度制限状態のWiMAX 2+でスピードテスト
UQコミュニケーションズは、WiMAX 2+向けの通信速度制限を行う予定であることを2013年10月末のサービス開始時点よりアナウンスしており、通信速度規制の具体的な内容を2015年1月15日に発表、4月1日より速度制限を行う予定であるとしていたが、実際に速度制限が適用開始されたのは5月29日(金)ごろ。
UQコミュニケーションズのWiMAX 2+向けの通信速度制限の内容は以下。
「UQ Flatツープラス」の速度制限について|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
ネットワーク混雑回避のため、前日までの直近3日間で「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信量の合計が3GB以上となった場合、「WiMAX 2+」「au 4G LTE」の通信速度を翌日にかけて制限する場合があります。
2015年5月末時点で確認できている速度制限は以下。
・「直近3日間3GB」の閾値を超えると、ユーザ単位で一律制限
・混雑地域かどうかに関わらず一律で通信速度を制限
・時間帯に関わらず、一律で通信速度を制限
・規制時の通信速度は最大で1Mbps程度
・速度制限状態であっても、WiMAXでの通信については制限対象外
個人的に予想していたよりも厳しい内容となったのは、通信速度が1Mbps程度という内容ではなく、直近3日間で3GBを超えた場合の通信速度が、混雑地域での通信あるいは時間帯に関わらず、一律で制限対象となるという点。
このため、閾値である「直近3日間3GB」を超えた場合、通信速度制限を免れる唯一の方法は「WiMAXで通信を行う」という方法がある。
※WiMAXでの通信に関しては、ノーリミットモード/ハイスピードモードのどちらの場合でも通信速度制限の対象外となる。
(初代)WiMAXサービスでの通信に関しては「速度制限なしで使い放題」が引き続き提供されるものの、初代のWiMAXサービスは通信速度が下り最大40Mbps → 13.3Mbpsへと低速化を開始しており、現時点では低速化の対象となっていない都心部などのエリアについても「2015年9月末までに全国エリア展開」予定であるWiMAX 2+のキャリアアグリゲーション対応によって、下り最大13.3Mbpsへと低速化する予定。
UQコミュニケーションズでは、(初代)WiMAXサービスの低速化に伴い、既存のWiMAXユーザが本体代&月額料金を負担することなくWiMAX 2+へ「移住」する「ギガヤバ 移住計画」を発表しており、WiMAX → WiMAX 2+への移行を促進している。
関連エントリ:UQ、WiMAX 2+への機種変更でギガ放題が二年間 3,696円/月になる「ギガヤバ 移住計画」を発表 | shimajiro@mobiler
そんなわけで、WiMAXに関しては引き続き速度制限ナシで利用可能とは言え、通信速度の低速化やWiMAX 2+への「移住」が開始されていることを考えると「制限なしのWiMAXを使う」というのも根本的な解決策とは言い難いのが悩ましいところ。
速度制限時でも1Mbps程度の速度が出る。というのは「使い物にならない」速度ではないとは言え、速度制限ナシの状態から比べれば速度が遅く感じるのは明らかで、今後は制限時の速度の増速あるいは、閾値(3日間で3GB)を超えても、混雑時間帯や混雑地域のみ制限対象となれば嬉しいところ。