下り最大300Mbps対応のモバイルWi-Fiルータ「N-01H」が発表 – LTEアンテナ内蔵クレードルが同梱

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ドコモは2015年-2016年冬春モデルとして、下り最大300Mbps対応のモバイルWi-Fiルータ「Wi-Fi STATION N-01H」を発表。2016年3月下旬に発売予定で販売価格は未定。過去にドコモから発売されたモバイルWi-Fiルータの価格を考えると、本体代は一括で25,000円 〜 28,000円前後「実質0円」になるものと思われる。

N-01Hの最大の特長は、キャリアアグリゲーション対応によって通信速度が下り最大300Mbpsに対応していること。ドコモの2015年-2016年冬春モデルで下り最大300Mbpsに対応している機種は、N-01H以外にAQUOS ZETA SH-01Hのみとなっている。

■下り最大300Mbpsに対応
下り最大300Mbpsに対応

ドコモの「下り最大300Mbps」は、2.1GHz(B1) + 800MHz(B19) + 1.5GHz(B21)の3つの周波数を組み合わせて実現される。下り最大300Mbps対応エリアはトラフィックの多い都心部から徐々に拡大の予定。なお、下り最大300Mbpsのエリアで利用中かどうかは、端末のディスプレイ上には表示されることが無い。

同梱されるクレードルにはLTEの800MHz帯(B19)に対応するアンテナが内蔵されており、クレードルと接続時はLTEの受信感度が改善される。クレードルにLTEアンテナが内蔵されるモバイルWi-Fiルータが国内向けに販売されるのは初めて。

■クレードルにアンテナが内蔵されている
クレードルにLTEの800MHz帯対応のアンテナが内蔵

「クレードルにさすとLTEの受信感度が上がる」という仕組みは面白いのだけれども、ドコモの新料金プランはモバイルWi-Fiルータ向けに容量が大きくなるなどの特典は用意されていないので、「屋内でクレードル接続時は受信感度が良くなる」としても、通信容量の面では外出先で利用するのと同じ。

■N-01H 本体とクレードルの接続端子
N-01H 本体とクレードルの接続端子

N-01Hがサポートする5GHz帯のWi-Fiのうち「屋内モード(W52)」は、クレードル接続時のみ有効となる。NECプラットフォームズの販売するモバイルWi-Fiルータ「MR04LN」では「屋内利用のみ可能」という表示はあるものの、クレードルと接続していなくてもWi-Fiの5GHz帯は有効にできる。この点は、製品にクレードルが同梱されるN-01Hと、クレードルが別売りのMR04LNの違いとも言える。

■Wi-Fi 5GHz(屋内専用)はクレードル接続時のみ設定可能
Wi-Fi 5GHz帯(屋内専用)はクレードル接続時のみ有効

N-01Hは、NECプラットフォームズの販売する「Aterm MR04LN」とほぼ同じサイズ、ソフトウェアのUIで実現されており、過去にAtermシリーズのモバイルWi-Fiルータを購入したことがあるユーザにとっては親しみやすい。機能的にも、Bluetoothを使った「リモート起動」や、Wi-Fi接続と比べて連続通信時間が長くなるBluetoothテザリングに対応するなど、共通している機能も多い。ただし、MR04LNで対応しているようなデュアルSIMや、デザイン(配色パターン)の変更、信号強度(dBm表示)の表示には非対応、バッテリ容量が2,500mAh(MR04LNは2,300mAh)など、細かな違いがある。

■N-01H主な仕様
N-01H主な仕様

NEC系のLTE対応モバイルWi-Fiルータがドコモ向けに発売されるのは初めてで、国内系メーカーのモバイルWi-Fiルータを希望していた方には嬉しい選択肢と言える。一方で、長らくドコモ向けのモバイルWi-Fiルータを提供していたLGエレクトロニクスとHuawei製のモバイルWi-Fiルータは今回の発表会では発表されなかったのは少々寂しいところ。