UQコミュニケーションズは、au 4G LTEのエリアでもデータ通信が利用できる「LTEオプション」のオプション料金(月額1,005円)が無料となる新料金プラン「UQ Flatツープラスギガ放題(3年)」および「UQ Flatツープラス (3年)」を6月1日より提供することを発表。
■ハイスピードプラスエリアモード設定時の「LTEオプション」が無料に
新料金プランの月額料金(各種割引適用後)は従来の「UQ Flatツープラスギガ放題」および「UQ Flatツープラス」の二年契約時の料金と同額になっているが、契約期間が三年間と拘束期間が長くなっている。
UQコミュニケーションズのプレスリリースは以下にて。
WiMAX 2+サービスにLTEオプション無料プランが登場! | UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+
UQコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野坂 章雄、以下UQ)は、2017年6月1日(木)より、WiMAX 2+の新料金プランとして、月額1,005円のLTEオプション料が無料となる「UQ Flatツープラスギガ放題 (3年)」および「UQ Flatツープラス (3年)」の提供を開始します。
新料金プラン概要
新料金プラン | 月額料金 | LTEオプション | 月間データ通信量 |
---|---|---|---|
UQ Flat ツープラスギガ放題 (3年) |
4,380円 | 無料 |
・ハイスピードモード 無制限(直近3日間10GBで制限あり) ・ハイスピードプラスエリアモード 7GB/月 |
UQ Flat ツープラス (3年) |
3,696円 | 7GB/月 |
※月額料金は各種割引適用後の料金のみ記載、税別。
既存契約者からのプラン変更は費用負担無く変更可能
既にWiMAX 2+サービスの二年契約中のユーザは、費用負担無く新料金プランへとプラン変更が可能。プランの変更自体は翌月から適用されるものの、LTEオプション料金はプラン変更手続を行った月から無料となる。
■プラン変更時のLTEオプション無料タイミング
既存の料金プランからプラン変更を行った場合、契約期間はリセットされ新プランが適用された月から新たに36カ月間が契約期間となる。契約期間中に新料金プランを解約する場合の解除料は、課金開始日から最初の13カ月間が19,000円、14カ月目〜25ヶ月目が14,000円、26ヶ月目以降は9,500円の解除料が発生する。(契約解除料は、旧プランと同額。税別で記載。)
ハイスピードプラスエリアモード:7GB/月で通信速度制限は変わらず
新料金プランでは、LTEオプションの料金が無料化されているものの、ハイスピードプラスエリアモード設定中のデータ通信量が7GB/月を越えた場合、当月末まで通信速度が最大128kbpsに制限される点は従来通り。
ハイスピードプラスエリアモードでの通信量が7GBを超えてしまった場合、その後にハイスピードモードに設定しても回避することができない上、高速データ通信を利用するためにデータ通信量を購入して通信速度を復活させることができない。
これまで紹介したように、ハイスピードプラスエリアモードにおける「月間7GB制限」は、制限対象となった場合に制限を回避する方法がほとんど無く、制限が解除されるのは翌月1日以降となるため、月初に速度制限が適用されると特に厳しい制限となる。
※制限回避の方法としてNAD11やHWD14/15などの「ノーリミットモード」対応機種を使うという方法があるものの、ノーリミットモード対応機種自体がかなり古い機種に限定される上に、WiMAXの利用可能なエリアおよび実効速度の面からあまり快適には利用できず、制限回避方法としては微妙。
au 4G LTEが手放せない方には朗報、か?
新料金プランのメリットは言うまでも無く「LTEオプションが無料となること」の1点で、デメリットとして契約期間が従来プランの2年→3年へと長期化している。
WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルータを使う上でハイスピードプラスエリアモードが必須。という方にとっては、新料金プランによってLTEオプション料金が無料化されることによって通信料金が節約できるほか、これまで料金が上がるのを気にしてハイスピードプラスエリアモードを使わなかったユーザがより気軽にハイスピードプラスエリアモードを使い、WiMAX 2+よりも広いエリアで高速データ通信が利用できる点はメリットと言える。
ただし、前述の通りハイスピードプラスエリアモード設定中のデータ通信量が月間7GBを超えると、WiMAX 2+サービスの中でも厳しい速度制限(当月末まで上下最大128kbps)が適用されてしまう上、この通信速度制限を回避するためのオプション(例えば直前でデータ通信を停止するなど)も用意されていないので「ついうっかりデータ通信量が7GB/月を超えてしまった」というケースは少なからず発生すると思う。
そんなわけで、新料金プランの提供を機にハイスピードプラスエリアモードを使い始める場合、ハイスピードプラスエリアモードでのデータ通信量が7GB/月を越えることが内容にご注意を。