年間の半分ぐらいを海外で滞在するのに使っている(欠かせない)サービスの紹介を紹介してみる。
- VoIPサービス:Skype/050 plus
- 旅程管理:Tripit
- ホテル予約:Booking.comとExpedia
- 画像の集約:DropboxのCamera Uplaod
- 航空券検索:Skyscannerを補助ツールとして使用
インターネット経由で電話を行うVoIPサービスは、Skypeと050 plusの二つを主に利用。
SkypeはSkype同士の音声通話やビデオ通話が無料、固定電話や携帯電話宛の発信は『Skype Out』として有料サービスとして提供されている。国内では携帯電話各社の音声通話定額サービスが提供開始されているので、Skype Outの利用機会はかなり減ったけれど、海外から音声通話を行う場合はSkypeを使うことが多い。
Skypeの音声通話は『月額プラン』として、指定の1か国宛の音声通話が定額になる『1か国限定プラン』が提供されており、例えば日本を対象とする1か国限定プランは690円/月で、日本の固定電話宛の音声通話がかけ放題になる。
Skypeの料金説明については以下より。
Skype – 料金
■Skype 日本宛の通話料金(日本円建て)
月額プランに加入しなくても、日本の固定電話宛の通話は1分あたり2円26銭、携帯電話宛の通話は1分あたり10円81銭と十分に安いので、とりあえず1,000円分ぐらいをSkypeクレジットとしてチャージしておくだけでも『海外から日本宛に電話をする』コストを劇的に下げることができるようになるのでオススメ。
Skypeの音声通話の品質は、固定回線に接続されているWi-Fi環境であればまず問題は無いし、モバイルインターネットであっても上下共に300kbps程度の通信速度で十分に使えるので、バスや電車などで移動中にSkypeを使って音声通話を行うことも特に難しい話ではない。
日本宛の発信用にSkypeを使っている一方で、音声通話の着信用に使っているのは050 plus。
050 plusは、050 plusの番号をそのまま使う機会よりも、普段日本で使っている携帯電話の番号宛の通話を050 plusに転送して、海外滞在中にも日本の番号宛の着信を着信料無料で使えるようにしている。
050 plusと転送でんわ(ドコモ)を組み合わせての使い方については以下。
転送でんわ + カケホーダイ + 050 plusで海外滞在中もドコモ番号宛の着信が無料に | shimajiro@mobiler
この方法が便利なのは、電話発信側にはコストも手間もかけること無しに、海外滞在中でも普段使っている電話番号宛の電話を取り逃すことが無い点。(更に、カケホーダイプランであれば通話料も定額対象になる)
海外の渡航回数が多くなってくると『海外渡航する際に何かを設定する』のが面倒になるので、最近は転送が開始されるまでの時間をある程度長めに設定した上で、国内滞在中でも050 plusへの『転送でんわ』の設定を有効にしている。
※転送される側のVoIPサービスについては050p plusに限らず、050番号が付与されるサービスであればok。
旅程管理に使っているのがTripit。
Tripitのサービスは英語メニューのみとなっているので、ややとっつきにくい印象はあるものの、実際の操作などはシンプル。
Tripitは以下より。
TripIt – Travel Itinerary – Trip Planner
Tripitが便利なのは、
・Tripit上に入力した予定をGoogleカレンダー上に同期できる
・Tripit連携に対応したスマートフォンアプリが多数ある
・搭乗予定の便の番号を入力すると自動的に飛行時間や行き先が登録される
という点で、搭乗予定の便を登録して時間と滞在する都市をGoogleカレンダーでチェックする。
という使い方のみで使っている。(今のところ有料版にアップグレードする必要性を感じていないので無料で使っている)
Tripitの目玉機能の一つに、航空券やホテルなどの予約完了メールをTripitの指定のメールアドレス(plans@tripit.com)宛に転送すると、自動で旅程表に反映させてくれる。という機能があるけれど、日本語でのメールについてはほぼ非対応となっているので、日本での使い勝手はイマイチ。
その他、TripitでできることについてはHelp PointさんのBlogエントリが詳しいのでリンクにてご紹介まで。
旅行の管理と言えばTripit。何が出来るのか。 | Help Point
海外でのホテル予約に使っているのは専らBooking.comとExpediaの二つ。
滞在先にもよりけりとは思うけれど、自分が訪れる都市ではExpediaよりもBooking.comの方が検索対象となるホテルの件数が多くて使いやすいので、最近はBooking.comの方が好み。
⇒
Booking.comのAndroid向けアプリ(無料)は以下より。
一方で、ExpediaはExpeidaで航空券を購入していると、旅行中のホテルが割引価格で予約できるほか『最低価格保証』プログラムを提供しており、同条件でExpediaよりも安いホテルがある場合には差額の返金 + 5,000円分のクーポンが進呈されるので、こちらはExpediaの方が嬉しいところ。
ExpediaのAndroid向けアプリ(無料)は以下より。
海外の滞在時に限らず、デジカメやスマートフォンで撮影した画像は全てDropboxのCamera Uploadを使って一元管理している。
■DropboxのCamera Upload
※購入したSIMカードや、データ通信プランの価格、届いたSMSの内容などを画像で保存している。
『とりあえず気になったものは全て画像に保存していく』ことを習慣にしているので、滞在先で購入したモノや、電車やバスの時刻表、食べたもの、行った場所などなどは、基本的に全て写真にして残してある。
DropboxのCamera Uploadが便利なのは、あらゆるデバイスで撮影した画像を『撮影した時間』順に並べることが可能なので、撮影したデバイスを気にすることなく『時間軸』で画像を遡って参照することができる点。
※Dropbox上でのアルバム作成も可能だけれど、面倒なので単純にCamera Uploadに放り込むだけにしている。
撮影した画像はBlogの素材にしたり、人に見せたりといろいろな用途で使えるけれど、デバイスを問わずに画像データにアクセスが可能になるのは『いつでもどこでも自分の画像アーカイブにアクセスができる』ようなイメージで、データが蓄積されればされるほど便利になる。
Dropboxには、画像を撮影場所でまとめたりする機能は無いので、画像の整理という面では弱いのと、大量のデータをDropboxにアップロードするために1日に数GB単位でデータをアップロードすることもあるので、容量制限のあるモバイルインターネット回線では利用を控える必要がある点は注意が必要。
DropboxのCamera Uplaodは『海外滞在中に便利』というよりは、後日画像を参照したりする際に『全ての画像が一元管理できる』という点で便利。
航空券の検索は、
・就航している航空会社のWebサイトで検索
・旅行代理店のWebサイトで検索
の他に、Skyscannerなどのアプリを使って経路や価格を調べることがある。
※基本は上記の二つの方法がメインで、ここで紹介するSkyscannerについては補助的な位置づけ。
SkyscannerのAndroid向けアプリは以下より。
ただし、アジア系のLCCには弱いのか、Skyscannerの検索結果に表示されない航空会社も多く、就航している航空会社や経路を調べるために使っている。という程度。
例えば『ある航空会社が特定の条件(往路が深夜便、週末滞在すること)を満たす航空券を安売りしている』という情報を調べるためには使っているけれど、実際の予約などなどは個別の旅行代理店のサイトを検索したり、使い慣れている旅行代理店のWebサイトを使うことが多い。
※なんとなくだけれど、個人的にはSkyscannerをあんまり信用しておらず、あくまでも補助ツールとして使っている程度。
と、いくつかのサービスを紹介してみたけれど、本当は『海外滞在に便利なサービス10個』みたいな形で(もっと多く)のサービスを紹介しようと思って書き始めたエントリだった。それでも、思ったよりも紹介するサービスが少なかったのは『海外渡航時・滞在時だけ』使っているサービスは少なくて、それだけ『普段から使っているサービスを海外でも使う』という使い方をしているのかなと思う。