台湾のLTE対応プリペイドSIMをドコモ端末とSIMフリー端末で動作確認 – LTE接続、テザリング、APN自動設定など

本Blogのエントリには、アフィリエイト広告が含まれています。

台湾で販売されている3社の4G LTE対応プリペイドSIM(亞太電信/台灣大哥大/遠傳電信)を、日本で販売されているドコモの機種(SIMロック解除済み)と、SIMフリー機種を使い、4G LTEへの接続、テザリングの利用可否、APNの自動設定の3項目について動作確認を行ってみた。

■台湾の4G LTE対応プリペイドSIM
台湾の4G LTE対応プリペイドSIM

台湾の4G LTE対応プリペイドSIMをドコモ端末とSIMフリー端末で動作確認

キャリア名 LTE接続 テザリング APN自動設定 備考
Xperia Z3 Compact SO-02G
亞太電信 ×
台灣大哥大 × LTE接続はVoLTEオフで繋がる
遠傳電信 ×
GALAXY Note Edge SC-01G
亞太電信 × × LTE接続はVoLTEオフで繋がる
台灣大哥大 × LTE接続はVoLTEオフで繋がる
遠傳電信 × ×
Nexus 5 EM01L
亞太電信 ×
台灣大哥大
遠傳電信
ZenFone 2 ZE500CL
亞太電信
台灣大哥大
遠傳電信

※『LTE接続』については単純に4G LTEに繋がるか否かの確認なので、各キャリアが展開する4G LTEのエリア全てで使えるという意味ではない。(機種によって対応する周波数が異なり、使えないエリアもある)

今回検証を行った機種のうち、ドコモ端末2機種で共通しているのはどのキャリアのSIMカードを使った場合でも、APNは自動設定されないということ。ドコモ端末をドコモのSIMカードで使う限りは意識することがほとんど無いAPN設定だけれど、ドコモ端末を海外のプリペイドSIMで使う際はAPN設定を事前にチェックしておくことをオススメ。

ドコモ端末のXperia Z3 CompactとGALAXY Note Edgeで差が出たのはテザリングの利用可否で、Xperia Z3 Compactは3社ともにテザリング利用可能、GALAXY Note Edgeでは台灣大哥大以外のSIMカードではテザリングが利用できなかったので、GALAXYシリーズの端末で利用する場合は注意。

そのほか、ドコモ端末 + 台湾の4G LTE対応プリペイドSIMカードの組み合わせでは、VoLTEを無効にしないとLTE接続ができないことがあったので、台湾に限らずSIMロックを解除したドコモ端末で海外SIMを入れて4G LTEを利用する場合は、VoLTEをオフにすると繋がることがある。というのは覚えておくと良さそう。

SIMフリー機種であるNexus 5(EM01L)と、台湾で販売されているZenFone 2(ZE500CL)では、4G LTEデータ接続、テザリング利用、APN自動設定の3点ではおおむね問題無く利用できた。この2機種で差が出たのは、亞太電信のSIMカードを入れた際にAPNが自動設定されるか否か。のみだった。

全体的に、SIMフリー機種である2機種はAPN設定を変更したり、ドコモ端末で必要だったVoLTEをオフにしたりする必要が無く(そもそもこの2機種はVoLTEに非対応)、「トラブル無く4G LTEに接続できる」という点で、ドコモ端末を利用するのと比べると安心感がある。

■ZenFone 2(ZE500CL) + 台灣大哥大の4G LTE
ZenFone 2(ZE500CL)を台灣大哥大の4G LTEで使う